Faverolles-et-Coëmy / ファヴロル=エ=コエミー

ファヴロル=エ=コエミーは栽培面積の8割近くをピノ・ムニエが占める、ヴァレ・ド・ラルドルらしさを凝縮した村。果実味豊かで親しみやすい味わいは、難しいことを考えずシャンパンを楽しみたい日に開けたくなる一本です。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Reims
郵便番号 : 51170
面積 : 5.48 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Lhéry, Tramery, Treslon, Savigny-sur-Ardres, Serzy-et-Prin,

「Faverolles-et-Coëmy」のぶどう畑

テロワールMontagne de Reims
- Vallée de l'Ardre
格付け86% Autre Cru [?]
栽培面積76.2 ha
- Chardonnay3 ha (3.9%)
- Pinot Noir13.7 ha (18%)
- Pinot Meunier58.9 ha (77.3%)
- その他0.6 ha (0.8%)

特徴

畑の約8割を占めるピノ・ノワールを脇に添えたピノ・ムニエ主体の構成が、フルーティで丸みを帯びた果実味を前面に出すスタイルを生む。ピノ・ノワールが骨格と奥行きを補い、ごく少量のシャルドネが輪郭を引き締める。アロマ豊かで口当たりが柔らかく、抜栓してすぐに楽しめる懐の深さが持ち味。難しい知識がなくても素直に「おいしい」と感じられるタイプで、普段の食卓や友人との集まりに気負わず合わせたいシャンパンです。

テロワール

ファヴロル=エ=コエミーはモンターニュ・ド・ランスの北西端、アルドル川が刻む谷あいに位置するコミューン。ぶどう畑は村の北から北東にかけて帯状に広がり、隣村トルスロンへと続く道の上方、穏やかな南向き斜面に集中している。地盤はチョーク質の上にシルトと粘土が重なる構成で、保水性を備えた谷沿いの土壌がピノ・ムニエの生育に適している。同じモンターニュ・ド・ランスでも東側の急峻なグラン・クリュ斜面とは対照的に、この村の畑は標高86m前後の低地に広がり、傾斜も比較的緩やか。ヴァレ・ド・ラルドルに属するこのエリアはモンターニュ中心部に比べてやや内陸性・温暖な気候を持ち、その穏やかさが果実の熟度を後押しする。急斜面ゆえに凝縮感を狙うコミューンとは異なり、こうした谷あいならではの温和な環境が、丸みのある果実味を伴う早熟タイプのぶどうを育てている。

詳細

ファヴロル=エ=コエミーはモンターニュ・ド・ランス地区の北西部、頂上付近からアルドル川流域へと続く一帯に位置するコミューン。北東にトルスロン、南東にトラムリー、南西にレリー、西から北西にかけてセルジー=エ=プランサヴィニー=シュル=アルドルが隣接し、いずれもヴァレ・ド・ラルドルテロワールを共有する村々である。コミューン総面積は548ha、標高は86m。グラン・ランス都市共同体に属し、ランス中心部からほど近い立地にありながら、谷あいの静かな農村景観を保っている。

畑はファヴロル=エ=コエミーとトルスロンを結ぶ道路の上方、村の北から北東にかけて帯状に広がる。穏やかな南向き斜面が主体で、チョーク質の地盤にシルトと粘土が重なる構成は、モンターニュ・ド・ランス北西端らしい地質的特徴を示す。アルドル川沿いの谷という立地は、モンターニュ中心部の急斜面・グラン・クリュ畑とは異なる、より穏やかで保水性に富んだ環境をもたらしており、これが栽培面積の約8割を占めるピノ・ムニエの適性を支えている。

村を代表する造り手がジーパーである。1949年にアルマン・グートルブがダムリー村で創業したのち、2009年にニコラ・デュボワがファヴロル=エ=コエミーへ本拠を移して事業を引き継いだ。2013年にはミシェル・レィビエグループ(シャトー・コス・デストゥルネルなどを傘下に持つ)が株式の75%を取得し、ニコラ・デュボワが25%を保有しつつ経営に携わる体制となっている。自社畑35haに加え、契約畑180haからも果実を調達する規模を持ち、年間250万本超を生産する村内最大手のメゾンである。

  • エリック・マーチャン:レコルタン・マニピュラン(RM)として、自社畑のぶどうのみを用いた生産を行う村内の小規模生産者。
  • ポニアン・トレ:協同組合への参加と並行して自社ブランドのシャンパンも手掛ける生産者。

ファヴロル=エ=コエミーは古くからぶどう栽培が営まれてきた歴史を持ち、村内にはフィロキセラ禍以降の生産の歩みを伝えるヴィティ・ヴィニコル博物館(Musée viti-vinicole)が置かれている。栽培面積は1997年時点で73haであったが、その後緩やかに拡大し、現在は76.20haに達している。長らく大手メゾンの目立った進出が少なかった谷あいの村だが、ジーパーの本拠移転を契機に、近年は村の知名度が徐々に高まりつつある。

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「Faverolles-et-Coëmy」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報