Treslon / トルスロン
基本情報
| 地域圏(Région) | Grand Est |
| 県(Département) | Marne |
| 区(Arrondissement) | Reims |
| 郵便番号 : | 51140 |
| 面積 : | 3.97 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Germigny, Tramery, Bouleuse, Rosnay, Faverolles-et-Coëmy, Savigny-sur-Ardres, Poilly, |
「Treslon」のぶどう畑
| テロワール | Montagne de Reims - Vallée de l'Ardre |
| 格付け | 86% Autre Cru [?] |
| 栽培面積 | 27.6 ha |
| - Chardonnay | 4.4 ha (15.9%) |
| - Pinot Noir | 6 ha (21.7%) |
| - Pinot Meunier | 17.2 ha (62.3%) |
| - その他 | 0 ha (0%) |
特徴
テロワール
詳細
トルスロンはモンターニュ・ド・ランスの北西部、ヴァレ・ド・ラルドルに属する小村で、丘の頂上付近に位置しています。コミューン面積は397ha、標高は97〜197mで、村の西側をルソー・ド・トルスロンという小川が流れ、隣村トラムリーでアルドル川に合流します。この谷沿いに村が形成されており、農業地域区分ではタルドノワに属します。ランスまでは約18km、フィスムまでは約16kmの距離にあり、周辺はロネ、ジェルミニー、ブルーズ、ポワリー、ファヴロル=エ=コエミー、サヴィニー=シュル=アルドルといった村々に囲まれています。
土壌の中心は石灰質粘土ですが、地下には「チュフォー」と呼ばれる多孔質で砂分の多い石灰岩が広がっています。これはロワール中流域でも見られるタイプの岩盤で、シャンパーニュで一般的なチョーク質よりも柔らかく砂質が強いのが特徴です。この砂分の多さがピノ・ムニエの栽培に適した環境を生み出しており、村の栽培面積の約62%をムニエが占める理由のひとつとなっています。畑は村の北〜北西側に帯状に広がり、緩やかな南向き斜面で穏やかな日照を受けます。気候はケッペン分類でCfb(温暖湿潤・冷涼な夏)に区分され、1971〜2000年の年間平均気温は10.3℃。「変質海洋性気候」とも呼ばれ、冬は冷え込みが強く(平均3℃)、日照量は比較的控えめです。プティット・モンターニュという低めの丘陵に位置するため、グランド・モンターニュよりわずかに温暖な点も、この村のムニエ栽培を後押ししています。
トルスロンを代表する造り手が、17世紀からこの地で栽培を続ける家族経営のドメーヌ・ラジィル(レコルタン・マニピュラン)です。現当主ヴァンサン・ラジィルの代でビオディナミへの転換を進め、単一区画・単一品種にこだわるシャンパン造りへと舵を切りました。自社畑(約7.3ha)はムニエ55%、シャルドネ30%、ピノ・ノワール15%という構成で、最大10ヴィンテージ使用した古樽での熟成を採用。ムニエにコルドン・ド・ロワイヤ仕立てを用いる手法は、グラン・クリュ村並みの丁寧な栽培アプローチとして注目されています。
その他の生産者
- フランク・ベルジュロノー(レコルタン・マニピュラン):約5haの畑を保有し、年間4〜5万本を生産。ヴィンテージ・シャンパンも手がけています。
- グロド・フォヴェ(コーペラティヴ・ド・マニピュラシオン系):地域の協同組合系列に連なる生産者です。
トルスロンは2023年時点で人口252人という小さな村で、長らくムニエ主体の土壌環境から「地味な産地」と見なされてきました。しかし17世紀から続くラジィル家のような栽培の蓄積に加え、近年広がる単一品種・テロワール表現という潮流の中で、その個性が改めて評価されつつあります。
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