Lhéry / レリー
基本情報
| 地域圏(Région) | Grand Est |
| 県(Département) | Marne |
| 区(Arrondissement) | Reims |
| 郵便番号 : | 51170 |
| 面積 : | 6.08 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Aougny, Lagery, Tramery, Faverolles-et-Coëmy, Serzy-et-Prin, Poilly, Romigny, Ville-en-Tardenois, |
「Lhéry」のぶどう畑
| テロワール | Montagne de Reims - Vallée de l'Ardre |
| 格付け | 86% Autre Cru [?] |
| 栽培面積 | 16.1 ha |
| - Chardonnay | 0.9 ha (5.6%) |
| - Pinot Noir | 2.1 ha (13%) |
| - Pinot Meunier | 12.8 ha (79.5%) |
| - その他 | 0.3 ha (1.9%) |
特徴
テロワール
詳細
レリーは、マルヌ県北西部に位置する小村で、シャンパーニュの地理区分ではモンターニュ・ド・ランスのサブゾーン「ヴァレ・ド・ラルドル」に属する。コミューン面積は608 haで、オートル・クリュ(エシェル・デ・クリュ86%)に格付けられた栽培面積16.10 haの小規模産地だ。ランスまで約26 kmの距離にあり、北にラジュリー、北東にセルジー=エ=プラン、北北東にファヴロル=エ=コエミー、東にポワリー、南南東にヴィル=アン=タルドゥノワ、南にロミニーと隣接する。A4高速道路とLGVエスト・ヨーロペエンヌが村域を横断するため、交通インフラのランドマークとしても知られる。
テロワール
畑はルイソー・ド・ブルイエ沿いの南向き〜南西向きの緩斜面に集中し、傾斜が穏やかなため自然排水が機能しやすく、根への規則的な水分供給が可能だ。土壌は三層構造をなしており、基盤のアルジロ・カルケール(粘土石灰岩)の上に砂とテュフォー(tuffeau:白亜系凝灰石灰岩)が重なる。砂とテュフォーはブドウにフレッシュさと軽快な苦みを与え、粘土は保水性と丸みをもたらし、石灰岩は柑橘系のミネラル感と酸を生み出す。区画「レ・モネ(Les Monets)」はルテシアン中期の石灰岩地層が露出する海抜150 m超の南西斜面で、テロワールの個性が最も凝縮した場所とされる。気候は海洋性から大陸性への移行帯にあり、西風が常時やや強く吹いて病害を抑制する点も、ビオロジック農法の実践と親和性が高い。
主要生産者
レリーの筆頭生産者はElemart Robionだ。1992年にCatherine & Thierry Robion夫妻が立ち上げ、現在は子供たちEloi・Léopold・Martinの三人と共同運営する家族経営のレコルタン・マニピュラン(RM)。ドメーヌ名「Elemart」は三人の頭文字から付けられた。4.5 haの自社畑全体をエコセール認証のビオロジック農法で栽培し、年産約20,000本。農場建物の壁には1879年の年記が残り、この地における葡萄栽培の長い伝統を今に伝える。代表キュヴェ「VB03」はピノ・ムニエ90%+ピノ・ノワール10%のブリュット・ナチュール。単一区画「レ・モネ」は100%ピノ・ムニエのパルセレール・キュヴェで、区画固有の石灰岩土壌の個性を余すところなく表現する。さらに一部キュヴェには希少在来品種のプティ・メリエも使用しており、ヴァレ・ド・ラルドルの多様なテロワールへの真摯なアプローチがうかがえる。
- Elemart Robion以外のレリー拠点生産者として、Thierry Robionがヴィンテージ・キュヴェ「Cuvée Prestige」(シャルドネ60%+ピノ・ノワール40%)や樽熟成ブラン・ド・ブランの「Lady Catherine」を手がけている。
歴史
レリーの地には中石器時代(Mésolithique)の集落跡が「ラ・プレスル(la Presle)」の地名で確認されており、LGV敷設工事の発掘調査で出土した。「フォンテーヌ・ド・ノエ(la Fontaine de Noé)」にはガロ・ローマ期の定住跡も認められ、この地が古くから人々の生活の場であったことを示す。行政区分としては1793年以来カントン・ド・ヴィル・アン・タルドノワに属し、2015年以降はカントン・ド・ドルマン・ペイザージュ・ド・シャンパーニュに移管されている。Elemart Robionの農場建物に刻まれた1879年の年記は、近代シャンパーニュ産業の黎明期からレリーでブドウが育まれてきた歴史の証左でもある。
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