Pargny-lès-Reims / パルニー=レ=ランス

パルニー=レ=ランスは、プティット・モンターニュ・ド・ランスでも際立ってピノ・ムニエへの依存度が高いプルミエ・クリュの村。全栽培面積の約77%をこの品種が占め、同格付けの中でも独自のキャラクターを放つ。土地に根ざした小規模グロワーたちが丁寧に仕込む、どこか温かみのある泡を一度試してほしい。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Reims
郵便番号 : 51390
面積 : 3.62 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Ormes, Les Mesneux, Jouy-lès-Reims, Coulommes-la-Montagne, Bouilly, Saint-Euphraise-et-Clairizet,

「Pargny-lès-Reims」のぶどう畑

テロワールMontagne de Reims
- Petite Montagne de Reims
格付け90% Premier Cru [?]
栽培面積76.9 ha
- Chardonnay4.7 ha (6.1%)
- Pinot Noir14.6 ha (19%)
- Pinot Meunier57.5 ha (74.8%)
- その他0.1 ha (0.1%)

特徴

パルニー=レ=ランスのシャンパンは、ピノ・ムニエが主役のブレンドによって赤果実のコンポートやスパイスのニュアンスが前に出るスタイルが多い。タンニンの角が立たず、口当たりは柔らかで飲み始めから馴染みやすい。 一方、ジャコウィアック・ロンドーが手がけるヴィエイユ・ヴィーニュ(VV)のようにシャルドネピノ・ノワールを組み合わせたキュヴェでは、ムニエの丸みを骨格が支える複雑な仕上がりになる。13年熟成のキュヴェ・ドールはその極端な例だ。肩肘張らない食前酒から、鴨や豚の煮込みなど少し重めの料理に合わせたい飲み手に向いている。

テロワール

パルニー=レ=ランスの葡萄畑は、北東向きの斜面に広がる。モンターニュ・ド・ランスの南西端に位置するプティット・モンターニュ・ド・ランスは、グランド・モンターニュ・ド・ランスと比べると標高が低く穏やかな地形が続くが、パルニーの畑は明確な傾斜を持ち、冷涼な北東からの風を受けながらも十分な日照を確保している。 土壌はシルトと粘土質が混じり合い、石灰岩の基盤の上に重めの表土が乗る構造で、隣接するレ=メヌージュイ=レ=ランスと比べてもやや保水性が高い。この土壌特性がピノ・ムニエの栽培に適しており、総栽培面積76.90haのうち57.50haをムニエが占める。シャルドネはわずか4.70ha、ピノ・ノワールは14.60haにとどまる。 保水性の高い粘土質土壌は、ムニエが持つ丸みのある果実味と柔らかな酸を引き出し、早飲みスタイルにも複雑味を加える土台となっている。

詳細

パルニー=レ=ランスはランス市街から西南西へ約15kmに位置する小村で、コミューン面積362ha、人口約418人。プティット・モンターニュ・ド・ランスの中核を成すプルミエ・クリュ村の一つとしてエシェル・デ・クリュ90%の評価を受ける。北側にクロム=ラ=モンターニュ(プルミエ・クリュ)、東にオルム、北東寄りにレ=メヌー(プルミエ・クリュ)、南南東にジュイ=レ=ランス(プルミエ・クリュ)、南西にブイイサン=タフエーズ=エ=クレリゼが隣接する。プルミエ・クリュ村が周囲を固める地区の中にあって、パルニーはその西端に近い静かな農村の風情を保っている。

テロワール

畑は北東向きの傾斜地に展開し、標高はおおむね120〜160mの範囲に収まる。土壌はシルトと粘土の混合層で構成され、下層には白亜紀の石灰岩が続く。グランド・モンターニュ・ド・ランスの東斜面がチョーク(白亜)の比率が高く水はけに優れるのに対し、パルニーを含むプティット・モンターニュでは表土の粘土質比率がやや高く、保水性が増す。この特性がピノ・ムニエの生育を後押しし、同品種が全体の76.7%(57.50ha)を占めるという極端な構成比につながっている。

村内には単一畑として「レ・クロ(Les Clos)」が知られる。村役場北側のD26道路東側に広がる区画で、囲い壁を持たないクロである。また「クロ・デ・ショーラン(Clos des Chaulins)」は0.68haの生垣に囲まれた区画で、かつてメド(Médot)ブランドのノン・ヴィンテージ用葡萄を供給していたが、2002年のロンバール社によるメドー買収後に廃止された。

主要生産者

ジャコウィアック・ロンドー(RC)は村を代表するグロワーの一つで、自社畑6haから年間約5万本を生産する。キュヴェ・VV(ヴィエイユ・ヴィーニュ)はシャルドネ40%・ピノ・ノワール40%・ピノ・ムニエ20%という、この村では珍しいバランスの取れたブレンド。キュヴェ・ドールは13年以上の瓶内熟成を経てリリースされる希少なキュヴェだ。家名はポーランド人将校一家に由来し、第二次世界大戦後にこの地に定住した歴史を持つ独自のルーツがある。

フレデリック・ティボーはラ・メーヌ・ブランシュ(La Maine Blanche)という樽発酵のシャルドネ100%(ブラン・ド・ブラン)を手がけるほか、コルクの代わりに縄止め栓を使ったキュヴェ・VVを仕込む個性派グロワーとして知られる。

かつてこの村にはロンバール&メドーがプレス設備を置き、メドーブランドのシャンパン用葡萄を買い付けていた。2002年のロンバール社によるメドー買収後、製造拠点はエペルネに移され、村内の施設は閉鎖された。現在はジュイ=レ=ランスと共同運営するコオペラティーヴ・ジュイ=パルニーがニコラ・フィアットコーペラティヴ・ド・マニピュラシオン)の傘下で稼働している。

歴史

パルニー=レ=ランスの名は中世の文書にも登場し、ランス大聖堂領の農業地帯として長くワイン生産に従事してきた。プティット・モンターニュ・ド・ランスという小地区はグランド・モンターニュほど知名度が高くないが、ランス市街への近さと安定したプルミエ・クリュ格付けにより、20世紀を通じてネゴシアンへの葡萄供給地として重要な役割を担った。近年は自家醸造を選ぶグロワーが増え、村固有のピノ・ムニエ主体スタイルが改めて評価されつつある。

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「Pargny-lès-Reims」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報