Ormes / オルム

オルムはモンターニュ・ド・ランスの北西端、プティット・モンターニュ・ド・ランスに属するオートル・クリュの小村。栽培面積の約74%をピノ・ムニエが占め、この品種の果実味を軸にしたシャンパンを生む産地として知られる。総栽培面積はわずか8.40 haで、ランスの市街地にほど近い。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Reims
郵便番号 : 51370
面積 : 6.31 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Tinqueux, Thillois, Les Mesneux, Vrigny, Pargny-lès-Reims, Coulommes-la-Montagne,

「Ormes」のぶどう畑

テロワールMontagne de Reims
- Petite Montagne de Reims
格付け85% Autre Cru [?]
栽培面積8.4 ha
- Chardonnay0.9 ha (10.7%)
- Pinot Noir1.3 ha (15.5%)
- Pinot Meunier6.2 ha (73.8%)
- その他0 ha (0%)

特徴

ピノ・ムニエ主体という村の個性が、オルムのシャンパンに赤い果実やスパイスの丸みある風味をもたらす。ピノ・ノワール(約16%)が骨格を添え、シャルドネ(約10%)が酸のアクセントを加えるが、全体のトーンはムニエの柔らかさが支配的だ。また、レ・モンテ区画の古樹からは赤ワイン(コトー・シャンプノワ)も醸造されており、ピノ・ノワールとピノ・ムニエの古樹ならではの複雑さが凝縮された個性的なキュヴェとなる。日常の食卓に寄り添う親しみやすいフルーティーさを求める飲み手にも、古樹由来の深みを探求したい上級者にも、それぞれの楽しみ方がある村だ。

テロワール

オルムの畑はモンターニュ・ド・ランス北西部の緩やかな斜面に広がり、標高は80〜116 mとプティット・モンターニュ・ド・ランスの中でも低い部類に入る。土壌はシルト・砂に石灰岩(ランドストーン)を含み、軽やかな保水性と良好な排水性を両立する。隣接するヴリニーやパルニー=レ=ランス、クロム=ラ=モンターニュがいずれもプルミエ・クリュに格付けされるのに対し、オルムはオートル・クリュにとどまる。 注目の区画はレ・モンテ(Les Montées)で、南向きの緩斜面に位置する。この区画には1965年植えの古樹が現存しており、熟度の高い果実と凝縮感をもたらす。ランス都市圏に隣接していながら気候は変容海洋性気候に属し、年間平均気温10.6℃・年間降水量676 mmという比較的冷涼な条件がピノ・ムニエの繊細さを保つ要因となっている。

詳細

オルムはモンターニュ・ド・ランスの北西端に位置し、プティット・モンターニュ・ド・ランスに属する。ランス市街地の環状道路(外環)のすぐ外側に村域が広がり、シャンパーニュの主要産地の中でも都市に最も近い産地のひとつだ。行政区域の一部はランスの環状道路の内側にまで及ぶ。コミューン面積は6.31 km²、人口は576人(2023年)。

テロワールの詳細

畑の標高は80〜116 mと比較的低く、モンターニュ・ド・ランスの緩やかな北西斜面の裾野に分布する。土壌はシルト・砂に石灰岩(ランドストーン)を含む構成で、適度な排水性を持ちながら水分をほどよく保つ。エシェル・デ・クリュの評価は白黒ともに85%のオートル・クリュで、隣接するヴリニー、パルニー=レ=ランス、クロム=ラ=モンターニュ、レ=メヌーがいずれもプルミエ・クリュに格付けされていることを考えると、やや控えめな評価に見えるが、これがオルム産ブドウを希少価値ある素材として位置づける一因でもある。

中心的な区画はレ・モンテ(Les Montées)。南向きの緩斜面に開けており、日照の取り込みが良い。この区画にはヴィエイユ・ヴィーニュ(古樹)が現存し、1965年に植えられた樹齢60年を超えるブドウが栽培面積約0.38 haに残る。ピノ・ノワール75%とピノ・ムニエ25%で構成されるこの古樹区画は、通常の若木とは異なる収量の少なさと果実の凝縮感が特徴だ。

Bérêche & Filsとオルム

オルム村で特筆すべき存在が、レコルタン・マニピュラン(RM)のBérêche & Filsだ。本拠地はオルムから東のリュード(Ludes)に置くが、レ・モンテ区画の古樹区画を所有し、ビオディナミ農法で栽培を実践している。この古樹から年に2〜3樽という極少量のコトー・シャンプノワ赤「Ormes Rouge」が醸造され、同社のロゼ・シャンパーニュ「Campania Remensis」のベースワインとしても使われる。Bérêche & Filsがオルムの古樹にこだわり続けるのは、この土地ならではの複雑さと風土への信頼ゆえといえる。

歴史と村名の由来

村名「Ormes」はニレの木を意味するフランス語(複数形)で、ラテン語 ulmus に由来する。850年頃の史料に「Ulmi」、1230年には「Ulmi juxta Remis(ランス近郊のニレの村)」として記録が残る。1776年にはランス大聖堂参事会とランス大司教が領主権を持っていたことが確認されており、教会と密接に結びついた村落の歴史を持つ。第一次世界大戦で村と教会はほぼ壊滅し、1921年5月30日に戦功十字章を授与された。村のサン・レミ教会は1920年に歴史的建造物(Monument Historique)に指定されており、再建された教会が今もオルムの中心に立つ。

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「Ormes」を拠点とするシャンパン銘柄

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