Coulommes-la-Montagne / クロム=ラ=モンターニュ

クロム=ラ=モンターニュは、ピノ・ムニエが栽培面積の約64%を占めるプティット・モンターニュ・ド・ランスプルミエ・クリュ村です。1990年代末の格上げ以来、地元グロワーが手がけるムニエ主体のシャンパンは果実の豊かさと柔らかな飲み口が持ち味で、「次に開けるシャンパン」を探している夜にぴったりです。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Reims
郵便番号 : 51390
面積 : 2.70 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Ormes, Méry-Prémecy, Vrigny, Pargny-lès-Reims, Saint-Euphraise-et-Clairizet,

「Coulommes-la-Montagne」のぶどう畑

テロワールMontagne de Reims
- Petite Montagne de Reims
格付け90% Premier Cru [?]
栽培面積77 ha
- Chardonnay16.2 ha (21%)
- Pinot Noir11 ha (14.3%)
- Pinot Meunier49.6 ha (64.4%)
- その他0.2 ha (0.3%)

特徴

ピノ・ムニエが主役のこの村のシャンパンは、口に含んだ瞬間に広がるまろやかな赤果実のニュアンスが特徴です。過度な厚みはなく、チョーク質土壌由来の細かな酸が全体を引き締めて後味まで続きます。オジェ・ペール・エ・フィスが手がける樽醗酵のムニエ主体キュヴェ「メモワール・ドゥ・ヴィニュロン」のように、素材の個性を引き出した骨格のある仕上がりも存在します。豊かな果実感と親しみやすい飲み口は、ふとした記念日の夜やカジュアルなフレンチビストロでの食前酒としてよく馴染みます。

テロワール

クロム=ラ=モンターニュの畑は、モンターニュ・ド・ランスの西端に延びるプティット・モンターニュ・ド・ランスにあって、斜面の向きが多様な点が際立っています。多くのシャンパーニュ銘醸村が南ないし東向きに統一された斜面を持つのに対し、この村では北西部が円形劇場状の地形をなし、さまざまな向きの小区画が並んでいます。これにより日照条件がブロックごとに異なり、ピノ・ムニエの成熟タイミングに自然な複雑さが生まれます。 土壌は白亜(チョーク)質が基盤で、単一畑「レ・ヴィーニュ・デュー(Les Vignes Dieu)」では表層に砂質土と石灰岩が混在しています。砂質層が排水を担い、チョーク質が水分と養分を保持するこの構成が、ムニエの安定した成熟を支えます。北に接するヴリニーとの間は緩やかな丘陵が続き、南東のパルニー=レ=ランスとともにいずれもプルミエ・クリュの格付けを持ちます。エシェル・デ・クリュは白黒ともに90%で、1990年代末にヴリニーと同時にオートル・クリュから格上げされた経緯があります。砂質チョーク混合の土壌と多様な向きの斜面の組み合わせが、ここのムニエに丸みのある果実感と疲れを感じさせない酸のバランスをもたらしています。

詳細

クロム=ラ=モンターニュはモンターニュ・ド・ランスの西端に位置するプティット・モンターニュ・ド・ランスエリアに属するプルミエ・クリュ村です。北にヴリニー、南東にパルニー=レ=ランス、西にオルムメリ=プレムシー、南西にサン=タフエーズ=エ=クレリゼが接しています。コミューン総面積は約270haで、そのうち77haがAOCシャンパーニュの登録畑として認められており、31人の生産者がこの村の畑を守っています。

地形は変化に富んでいます。村の北西部が円形劇場状をなして斜面がさまざまな方向に開いており、区画ごとに日照の入り方が異なります。これは斜面方向が南ないし東向きに統一されることが多いシャンパーニュの銘醸村の中では珍しく、ピノ・ムニエの多様な成熟パターンを生む一因となっています。土壌は白亜(チョーク)質が基盤で、単一畑「レ・ヴィーニュ・デュー(Les Vignes Dieu)」では表層に砂質土と石灰岩が混在しています。この構成が排水性と保水性の両立をもたらし、ムニエの安定した成熟環境を提供しています。北西部の南東向き区画「レ・パラディ(Les Paradis)」はヴリニーの森に接した上質な区画で、外部のグロワーも原料ブドウの調達先として利用しています。

ポンソン(Ponson & Fils)はこの村を代表するレコルタン・マニピュランです。プルミエ・クリュ5村にまたがる計13.5haを管理し、シャルドネ50%・ピノ・ノワール25%・ピノ・ムニエ25%のヴィンテージキュヴェを手がけています。日本市場での流通量が最も多く、在庫数7点と安定した供給を維持しています。

エシェル・デ・クリュは白黒ともに90%で、プルミエ・クリュに分類されます。かつてはエシェル89%のオートル・クリュでしたが、1990年代末から2000年代初頭にかけて隣のヴリニーとともに格上げされた経緯があります。この格上げはプティット・モンターニュ・ド・ランスにおけるプルミエ・クリュの地位を確立する転機となりました。村境に立地する「コオペラティーヴ・ヴィニコル・クロム・ヴリニー(Coopérative Vinicole Coulommes Vrigny)」は1960年設立で、クロムとヴリニー周辺の約100組合員・125haを擁しながら、専属従業員を雇わず独自ブランドも持たないという、シャンパーニュでも稀有な運営形態を維持しています。栽培面積の約64%を占めるピノ・ムニエが村の個性を形作り、シャルドネ(約21%)とピノ・ノワール(約14%)が骨格とアクセントを加える構成となっています。

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「Coulommes-la-Montagne」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報