Pascal Ponson / パスカル・ポンソンは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Coulommes-la-Montagneを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Pascal Ponson / パスカル・ポンソン

Pascal Ponson別名:Ponson & Fils

パスカル・ポンソン別名:ポンソン・エ・フィス

パスカル・ポンソン(Pascal Ponson)は、クロム=ラ=モンターニュを拠点に7村の畑を受け継いできたレコルタン・マニピュラン(栽培から醸造までを自社で手がける生産者)。2018年より有機農法へ転換し、ピノ・ムニエを主体とした果実味豊かでミネラル感のあるスタイルを追求している。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Petite Montagne de Reims / プティット・モンターニュ・ド・ランス
51390 Coulommes-la-Montagne / クロム=ラ=モンターニュ [Premier Cru]
所在地2 rue du Château, 51390 Coulommes-la-Montagne (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-ponson.com/en
Mailponson@wanadoo.fr
Tel+33 (0)3 26 49 00 77, +33 (0)3 26 49 76 48(fax)
製造業者種別RM
関連銘柄Paul Gadiot
関連銘柄familygroup

商品更新情報

特徴・スタイル

パスカル・ポンソンのシャンパーニュは、プティット・モンターニュ・ド・ランスならではの柔らかなトゥフォー質土壌を映し、ピノ・ムニエを主体とした熟した果実味を土台にする。全房で搾汁したジュースを天然酵母のピエ・ド・キュヴェで発酵させ、清澄・濾過を行わずに瓶詰めすることで、果実の輪郭をそのまま残す。木樽の使用はごくわずかに留め、ステンレスとコンクリートのタンクで丁寧に育てた後、瓶内で4〜5年という長い時間をかけて熟成させる。結果として生まれるのは、ボリューム感がありながらもミネラルの芯を感じさせる、プレジャー志向で繊細なスタイルだ。

歴史・ブランドストーリー

パスカル・ポンソン(Pascal Ponson)は、クロム=ラ=モンターニュのポール&ジュリエット・ポンソン夫妻に1904年に生まれたアルベールから続く家族史を持つ。アルベールは隣村ヴリニーのマルグリット・ガディオと結婚して妻の実家の畑を受け継いだが、ガディオ家に跡継ぎの息子がいなかったため、家業だった「ポール・ガディオ」のブランドは途絶えている。続く世代でも縁組みのたびに畑が広がり、ジェラール・ポンソンはサシー出身の妻を迎えてサシーの区画を、パスカル・ポンソンとジェラルディーヌ夫妻はヴィル=ドマンジュの畑を、それぞれ家族の財産に加えた。 転機は2010年代に訪れる。長男マキシムがモンペリエ大学とオーストラリアでの経験を経て2011年に帰郷し、慣行農法の父に疑問を投げかけて試験区画で有機栽培を始めた。2018年には畑全体が有機転換へ踏み出し、同じ年に弟カミーユも加わり、ガディオ家への敬意を込めて新ブランド「Paul Gadiot」を掲げた。しかしその矢先に当主パスカルが59歳で急逝し、以来マキシムとカミーユの兄弟がこの家族の畑と哲学を受け継いでいる。

詳細

パスカル・ポンソン(Pascal Ponson)は、プティット・モンターニュ・ド・ランスに位置するクロム=ラ=モンターニュ(プルミエ・クリュ)を本拠地とする。婚姻を重ねるたびに畑を受け継いできた家族史を反映し、自社畑はヴリニー、クロム=ラ=モンターニュ、パルニー=レ=ランス、ジュイ=レ=ランス、ヴィル=ドマンジュ、サシー、エキュイユの7村、約70区画に広がる。いずれもプルミエ・クリュの畑のみで構成され、最古の区画は樹齢70年に達する一方、近年植樹された若木も混在し、世代を超えて畑を維持してきた歩みがうかがえる。品種構成はピノ・ムニエが全体の約70%を占め、残りをピノ・ノワールとシャルドネがほぼ均等に分け合う。

現在は長男マキシム・ポンソンと弟カミーユ・ポンソンの兄弟が経営を担う。兄マキシムはモンペリエ大学での醸造・栽培学の研鑽とオーストラリアでの経験を経て2011年に就農し、弟カミーユも醸造学校卒業後の2018年に加わった。母ジェラルディーヌ・ポンソンも引き続き経営に関与している。

畑の基盤岩は白亜だが、コート・デ・ブランに比べて柔らかく多孔質なトゥフォー質であることが特徴だ。斜面上部は粘土を含む重く深い土壌の下に硬い白亜層が控え、大半を占める中腹は砂質土壌と白亜のバランスが良い。下部斜面は独特の黄色い砂とシルト質の土壌が広がり、この一帯ではピノ・ムニエが中心に植えられている。こうした土壌の重層的な変化が、区画ごとに異なる果実の個性を生み出す土台になっている。

こうした7つの村にまたがる畑の広がりは、単一の畑では得られない複雑性をワインにもたらす。区画ごとに異なる土壌や日照条件を生かし分けることで、ピノ・ムニエを軸としながらも奥行きのあるアッサンブラージュを可能にしている。

栽培では2018年より有機農法への転換を進めており、除草剤や殺虫剤、年次施肥を廃止し、必要最小限の防除にとどめる方針を採る。ビオディナミ的な発想も一部取り入れているが、ビオディナミ認証の取得は目指していない。有機農法についても、公式サイトでは主力キュヴェに使用する畑が「認証取得中」であると明記されている。こうした最小限の介入という姿勢は、収穫後の醸造工程にも一貫して受け継がれている。

栽培・生産データ
自社畑面積13.5ha
区画数約70区画
畑の所在村数7村
品種構成ピノ・ムニエ約70%、残りをピノ・ノワールとシャルドネがほぼ均等に分担
最古樹齢70年
亜硫酸添加量最大30mg/L(搾汁時のみ)
木樽使用比率5%以下
瓶内熟成期間4〜5年

醸造方針

収穫したブドウは、伝統的なコカール式バスケットプレスを用いて全房のまま搾る。果梗を残したまま搾ることで雑味成分の抽出を抑えられるうえ、段階的に圧力をかけられるこの方式により、澄んだ果汁だけを丁寧に取り出すことができる。アルコール発酵は最高でも16〜18℃程度の温度管理のもとで10日から2か月ほどかけてじっくりと進め、マロラクティック発酵は行う年もあれば見送る年もあり、画一的なルールは設けていない。醸造中に亜硫酸を添加する場合も、上限は30mg/Lとし、搾汁時のみに限定することで、ワインの純粋な果実味を守っている。

清澄・濾過は行わず、補助的な醸造資材もほとんど、あるいは全く使用しない方針を貫く。畑由来の天然酵母によるピエ・ド・キュヴェを自家培養し、これを発酵のスターターとして用いることで、ワインに土地の個性を映し込んでいる。熟成の主役はステンレスタンクとコンクリートタンクで、木樽の使用は全体の5%以下にとどめる。

こうして仕上げたワインは瓶詰め後、瓶内で4〜5年という長い時間をかけて熟成させてからデゴルジュマンを行う。この熟成期間中の澱との接触が、ワインに複雑さと滑らかな質感をもたらす重要な工程となっている。全体として、ボリューム感がありながらもミネラルを感じさせる、プレジャー志向のスタイルに結実している。

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