Méry-Prémecy / メリ=プレムシー

メリ=プレムシーは、モンターニュ・ド・ランスのサブゾーン「ヴァレ・ド・ラルドル」の丘頂付近に位置する小さな村。オートル・クリュ格付けながら、全栽培面積の6割超をピノ・ムニエが占めるムニエ王国だ。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Reims
郵便番号 : 51390
面積 : 5.11 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Germigny, Bouleuse, Janvry, Vrigny, Gueux, Coulommes-la-Montagne, Aubilly, Saint-Euphraise-et-Clairizet,

「Méry-Prémecy」のぶどう畑

テロワールMontagne de Reims
- Vallée de l'Ardre
格付け82% Autre Cru [?]
栽培面積27 ha
- Chardonnay1.8 ha (6.7%)
- Pinot Noir8.1 ha (30%)
- Pinot Meunier17.1 ha (63.3%)
- その他0 ha (0%)

特徴

栽培の主役はシャルドネ1.8 ha、ピノ・ノワール8.1 ha、ピノ・ムニエ17.1 haというデータが示すとおり、ピノ・ムニエが圧倒的主体だ。この品種比率が生み出すシャンパンはフレッシュな赤果実の風味と柔らかな飲み口が特徴で、渋みや硬さよりもジューシーさが前面に出る。生産者によってはシャルドネとムニエのブレンドでニュアンスを加えたキュヴェも造られ、フルーティーな中にほのかな白花のアロマが加わる。重厚さや長熟よりも早めに楽しめるスタイルが中心で、食前酒や軽めのシーフード料理に自然と寄り添う。

テロワール

メリ=プレムシーのぶどう畑は総面積27 haで、村の周囲、とりわけ北側に広がり、穏やかな南向き斜面を形成する。標高は約140 mで、モンターニュ・ド・ランス頂部の中でも比較的緩やかな起伏の地形が特徴だ。ヴァレ・ド・ラルドルエリアに位置するため、ランス方面の急峻な斜面が連なるグランド・モンターニュとは異なる、開放感のある環境が広がる。村内を流れるノロン川の源流近くにあり、その小川は下流のアルドル川へと注ぐ。東側の隣村ヴリニークロム=ラ=モンターニュはいずれもプルミエ・クリュ格付けを持ち、メリ=プレムシーとは格付け上の差がある。北のジェルミニー、北北東のジャンヴリー、北東のギュー、南東のサン=タフエーズ=エ=クレリゼ、南のオービイ、西のブルーズといった村々に囲まれた、ヴァレ・ド・ラルドル地区の内陸深くに位置するテロワールだ。丘頂付近の穏やかな起伏は、ピノ・ムニエが持つ果実の豊かさを無理なく引き出すのに適した環境をもたらしている。

詳細

メリ=プレムシーはモンターニュ・ド・ランスのサブゾーン「ヴァレ・ド・ラルドル」に属するコミューンで、マルヌ県ランス郡フィズム・モンターニュ・ド・ランス区に位置する。コミューン面積は511 ha(約5.11 km²)、人口はわずか68人(2023年)という小村だ。ランスの市街地から約15 kmの距離にあり、モンターニュ・ド・ランス地域自然公園に隣接している。村内を流れるノロン川はこの地が源流で、ポワイー村のすぐ下流でアルドル川へと合流する。東側の隣村ヴリニークロム=ラ=モンターニュはともにプルミエ・クリュの格付けを持ち、メリ=プレムシーがオートル・クリュにとどまるのとは対照的に、周辺エリアの格付けは高い。ヴァレ・ド・ラルドルの内陸深くに位置するこの村は、大手メゾンの買い付け網からは外れた存在として、小規模な家族経営の生産者が地道にムニエの個性を磨き続けてきた場所でもある。

ぶどう畑は総面積27 haで、村の北側に穏やかな南向き斜面が広がる。標高約140 mという立地はモンターニュ・ド・ランス頂部の典型的なテロワールで、急傾斜よりも緩やかな起伏が目立つ。品種構成はピノ・ムニエ17.1 ha(約63%)、ピノ・ノワール8.1 ha(約30%)、シャルドネ1.8 ha(約7%)と、ピノ・ムニエへの偏りが際立つ。格付けはエシェル・デ・クリュ82%のオートル・クリュで、東隣のヴリニーやクロム=ラ=モンターニュのプルミエ・クリュとは一線を画す。しかしこの低い格付けはそのままワインの品質を意味するわけではなく、ムニエ主体のテロワールとしての個性を独自に追求する余地を残している。

歴史

メリ=プレムシーはマルヌ県の古いコミューンで、フランス革命以前よりぶどう栽培が行われてきた地域に属する。モンターニュ・ド・ランス地域自然公園に隣接する自然環境豊かな村で、ノロン川の源流という地理的特性も村の歴史と景観に深く関わっている。Bertrand Chartonが示すように、1950年代から続く農家が1976年に世代交代しながら現在に至るという、ヴァレ・ド・ラルドルの小規模生産者に共通する家族経営の歴史を刻んでいる。大きな評価を受けてきた村ではないが、ムニエという品種の潜在性に早くから向き合ってきた点で、シャンパーニュの品種多様性を語る上で興味深い存在だ。

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「Méry-Prémecy」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報