「朝一杯のシャンパーニュ」で長寿

英国のミステリ作家、ジョン・モーティマ。弁護士のランポールが事件解決に活躍するシリーズが有名だ。作品に登場する主人公と同じく弁護士であり、劇作家としても知られる氏が、「朝のシャンパーニュが長生きの秘訣」と語り、話題になっている。


英国紙「ガーディアン」のインタビュー記事によれば、今年、85歳になるモーティマ氏だが、飛行機に搭乗するなら車椅子を使いながらも、他のどの乗客よりも早く搭乗するほど気力は充実している。しかし、寄る年波には勝てず、近頃は食事をとることを敬遠しつつあるのだとか。というのも、年齢に応じ、歯の本数は減っているのに、入れ歯を使っていないため。口内での義歯の感触が気に入らないし、「今ある歯だけで十分」なのだそうだ。
食事からの栄養摂取の不足を補うためにと医師が薦めるのが、高たんぱく飲料を飲むこと。しかし、氏はこれを拒否。「医者の言うことなど、信用しない。それぞれが違うことを言うのだから」。
その代わりというのもなんだが、氏が実践しているのは毎朝一杯のシャンパーニュを飲むこと。「高級なもの、というわけじゃなくてね。これが、私の長生きの秘訣ですよ」と語る。
食事から取る栄養素をシャンパーニュのカロリーだけで補えるとは思えない。しかし、人生を味わい尽くしたと思える年齢になったなら、味気ない飲料から取る栄養素で生き長らえるよりも、「シャンパーニュが長生きの秘訣」と言ってのける洒脱な老人であれたら素敵なことだ。
via : WINE21