80年以上海の中で熟成されたシャンパン販売中

Heidsieck monopole 1907エイドシック・モノポール1907
1998年に、スウェーデン沖で引き上げられた、2000本ものシャンパン。80年もの間海の中で熟成されたそのシャンパンの発見は一大ニュースとなりました。その多くはオークションにかけられ、世界中に四散し、一部は日本にも入ってきていますが、現在では幻のシャンパンとなっています。そのシャンパンが、モスクワで販売中というニュース。


1998年、スウェーデン沖で水深64mの海底から一隻の沈没船が引き上げられました。第一次世界大戦真っ只中の1916年10月末、ドイツの潜水艦Uボートに魚雷攻撃を受け沈没させられた船です。
そこ積まれていたのは、ロシア皇帝ニコライII世により、フィンランドで駐留するロシア軍の為にオーダーされた、3000本ものシャンパンでした。日光から遮られ、ほぼ摂氏4度の安定した水温、周りはシャンパンのガス圧と同じ水圧という、奇跡的な保管状況、更に、そのシャンパンが当時の主流だった甘口だったことなど、長期熟成を可能にした、いくつもの偶然や幸運が重なり、引き上げ後、2000本の無事が確認され、一大ニュースとなりました。
その多くはすでにオークションで売られましたが、リッツ・カールトン・モスクワで現在、限定10本が1本3万5000ドルで販売中です。
The Ritz-Carlton Moscow
via : Newsweek : 海で熟成した幻のシャンパン