Le Breuil / ル・ブレイユ
基本情報
| 地域圏(Région) | Grand Est |
| 県(Département) | Marne |
| 区(Arrondissement) | Épernay |
| 郵便番号 : | 51210 |
| 面積 : | 16.01 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Verdon, Igny-Comblizy, La Ville-sous-Orbais, Vallées en Champagne, |
「Le Breuil」のぶどう畑
| テロワール | Vallée de la Marne - Vallée de la Marne Rive Gauche |
| 格付け | 83% Autre Cru [?] |
| 栽培面積 | 141.1 ha |
| - Chardonnay | 11.4 ha (8.1%) |
| - Pinot Noir | 14.5 ha (10.3%) |
| - Pinot Meunier | 115.2 ha (81.6%) |
| - その他 | 0 ha (0%) |
特徴
テロワール
詳細
ル・ブレイユは、マルヌ川の左岸(南側)に広がるヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ゴーシュ(左岸地区)に属するコミューンで、エペルネから西へ約29km、ドルマンから東へ約17kmの位置にある。村の中心を流れるのはマルヌ川ではなく、その支流スュルマラン川だ。ロワジー=アン=ブリーを源として41kmを流れ、シャルテーヴでマルヌ川に合流するこの川の渓谷が、村のブドウ畑の立地を決定づけている。北にイニ=コンブリジー、東にヴァレー=アン=シャンパーニュが隣接し、南東にはLa Ville-sous-Orbaisが続く。コミューン全体の面積は1,601ヘクタールと広く、そのうち141ヘクタール超がブドウ畑として登録されている。
テロワールの核心はスュルマラン川右岸の斜面にある。ブリア台地が渓谷によって刻まれた地形は、南西向きの斜面をつくり出しており、マルヌ川本流沿いの村々と比べると、より谷に閉じた微気候環境を持つ。標高93〜251mという大きな高低差は、谷底の平坦地から北の「ビュット・デ・グラン」と呼ばれる丘頂部まで、多様な標高帯でブドウを栽培できることを意味する。土壌はブリア台地由来の白亜質基盤に粘土質の表土が重なった構成で、この特性がピノ・ムニエの果実的な風味の発現に寄与している。
この村を語るうえで外せないのがピエール・ミニョンだ。1970年に現在の形で設立されたネゴシアン・マニピュランで、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ、コート・デ・ブラン、エペルネ周辺に計16haの自社畑を持ち、年産約45万本を展開する。自社畑の構成はムニエ60%・シャルドネ30%・ピノ・ノワール10%で、ヴィンテージキュヴェ「アルモニー・ド・ブラン(ブラン・ド・ブラン)」「アネ・ド・マダム」「アネ・ド・マダム・ロゼ」など幅広いラインナップを誇る。コトー・シャンプノワの赤(ムニエ100%)も生産しており、ムニエ産地としての村の個性を体現するメゾンと言える。
ムータルディエ(Jean Moutardier)もル・ブレイユを代表する重要な造り手だ。自社畑18ha(うちムニエ14ha)に買い付け12haを加えた年産約25万本の規模を持ち、ムニエ80%を基調とするスタイルを確立している。代表キュヴェ「ピュール・ムニエ」(ブリュット・ナチュール、ムニエ100%)は、この地区のムニエの素直な個性を味わうのに最適な一本として知られる。
- Roger Dépit(ロジェ・デピ)RM:約11ha(ル・ブレイユ90%、ボルヌ=アン=ブリ10%)。ムニエ80%。樽熟成を取り入れた「キュヴェ・オリジネル」が特徴的。
- Sendron Destouches(サンドロン=デストゥーシュ)RM:1964年創業の老舗グロワー。畑はル・ブレイユ内のみに限定されており、ヴィンテージ物も手がける。
- シャルパンティエ・サーテレ(Charpentier-Sertelet)RM:村内のグロワーとして継続的に活動。
- ディディエ・デピ(Didier Dépit)RM:ロジェ・デピと同じデピ家系統の生産者。
- ジャン・リュック・ヴァンサン(Jean-Luc Vincent)RC:レコルタン・コオペラトゥール形式で出荷。
- モッド・セレクション(Mod Sélection)、ドミニク・ブゥシェ(Dominique Bouchet)、ベルナール・マリー(Bernard Marie)なども村内で操業する生産者として登録されている。
スュルマラン渓谷には、ローマ征服以前からガリア人が定住していた記録がある。村名の「ル・ブレイユ」は古ガリア語の「brogilos(小さな囲われた森)」に由来し、ラテン語文書には「Brogillum」「Brolium」「Bruelii villa」の表記で登場する。中世には渓谷を見下ろす城館が現在の市役所の場所に立ち、十字軍時代にまで遡るとされるゴメ家が領主を務めていた。興味深いのはブドウ栽培の歴史が比較的新しい点で、16世紀時点ではまだ畑は存在せず、穀物と牧草地が主体だった。ブドウ栽培の本格的な記録が現れるのは1773年(約22ha相当)以降で、1840年の地籍図では42ha、1929年には35haとむしろ縮小している。この頃のブリア産ワインは「軽く、フレッシュで心地よい風味を持つ」と評され、パリへ水路・陸路で出荷されていた。1988年時点ではレコルタン・マニピュランはわずか8軒だったが、現在の141ha超・57生産者という規模は近年のムニエ再評価の流れを受けた急拡大を示している。
詳細を閉じる「Le Breuil」を拠点とするシャンパン銘柄
Pierre Mignonピエール・ミニョンNM
Mod Selectionモッド・セレクションNM
MoutardierムータルディエNM
Dominique Bouchetドミニク・ブゥシェRC
Roger Depitロジェ・デピRM
Sendron Destouchesセンドロン・デトゥシュRC
Bernard Marieベルナール・マリーRM
Charpentier Serteletシャルパンティエ・サーテレRM
Didier Depitディディエ・デピRC
Jean Luc Vincentジャン・リュック・ヴァンサンRM
Maxime Toubartマキシム・トバールRM
Philippe Mignonフィリップ・ミニョンMA
LadureeラデュレRM
Anne Marie Mignonアン・マリー・ミニョンRM
Stephane Firステファン・フィル