Cormoyeux / コルモワイユ

コルモワイユは、マルヌ川支流が刻んだ谷あいにひっそりと佇むAutre Cruの小村。畑の約6割を占めるピノ・ムニエが果実味豊かな個性を生み、シャルドネピノ・ノワールが奥行きを添えます。観光ルートから少し外れた静けさの中で育つ、知る人ぞ知る一杯を探してみませんか。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Épernay
郵便番号 : 51480
面積 : 2.17 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Nanteuil-la-Forêt, Hautvillers, Romery, Fleury-la-Rivière,

「Cormoyeux」のぶどう畑

テロワールVallée de la Marne
- Vallée de la Marne Rive Droite
格付け85% Autre Cru [?]
栽培面積75.5 ha
- Chardonnay15.8 ha (20.9%)
- Pinot Noir14.8 ha (19.6%)
- Pinot Meunier44.6 ha (59.1%)
- その他0.3 ha (0.4%)

特徴

畑の約6割を占めるピノ・ムニエが主役となり、コルモワイユのシャンパーニュは赤い果実やリンゴを思わせる親しみやすい果実味が前面に出るスタイルが目立ちます。約2割ずつ配されるシャルドネとピノ・ノワールが骨格と奥行きを補い、単なる軽快さに終わらない構成です。Faniel & filsの「Les Secrets d'André」のように、オーク樽発酵で複雑味を引き出すヴィンテージも生まれています。難しく考えず、まずは気軽な乾杯の一杯として開けてみたい、そんな懐の深さを持つ村です。

テロワール

コルモワイユの畑は、村を取り囲む丘陵が形づくる自然のアンフィシアター(円形劇場)状の地形に広がっています。この椀状の地形のおかげで畑は東・南・西と複数の方角を向き、谷の奥からマルヌ川方面への眺望が開けます。隣接するHautvillersがマルヌ本流に近い斜面に畑を構えるのに対し、コルモワイユは小川ル・ブリュネが刻んだ支谷の奥まった位置にあり、RomeryFleury-la-Rivièreとともに、この谷特有の穏やかな環境を共有しています。 土壌は粘土質と白亜質が混ざり合い、水分と微量元素をしっかり保持する性質を持つため、ピノ・ムニエを中心とする品種が安定して健全に育ちます。標高約210mの緩やかな傾斜地が畑の大半を占め、急斜面特有の凝縮感よりも、果実が穏やかに熟していく環境が整っています。南東の単一畑レ・ジャンプレのように、森の縁まで南西向きに延びる区画では、シャルドネの古木が長い年月をかけて根を張り、土地の記憶を一房一房に刻み込んでいます。

詳細

コルモワイユはヴァレ・ド・ラ・マルヌの中でもヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワ(マルヌ川右岸地区)に属するAutre Cruのコミューンです。マルヌ本流からはやや奥まった位置にあり、小川ル・ブリュネが刻んだ支谷の中に村が広がっています。コミューン面積は2.17平方キロメートル、人口は128人(2022年)、標高は約210mです。行政上はマルヌ県エペルネー郡に属しています。北にナンテュイユ=ラ=フォレ、南東にプルミエ・クリュ格付けのHautvillers、南にRomery、南西にFleury-la-Rivièreが隣接し、いずれも同じ支谷沿いに連なる小さな村々です。シャンパーニュ観光ルート沿いに位置しながらも、本流から一歩入った静かな立地が、この村の落ち着いた雰囲気を生んでいます。

村を取り囲む丘陵は自然のアンフィシアター(円形劇場)状の地形をなし、東・南・西という複数の方角に向いた緩やかな斜面を生み出しています。この多方向性が、単一の畑だけでは得られない多様な日照条件をもたらしている点が、コルモワイユのテロワールの特徴です。土壌は粘土質と白亜質が混じり合い、水分と微量元素の保持力に優れているため、畑の大部分を占めるピノ・ムニエの健全な生育に適しています。単一畑(リュー・ディ)としては、村の南東、斜面上部から森の縁にかけて広がる「レ・ジャンプレ(Les Gimprés)」が知られ、南西向きの好条件のもと、1955年植樹のシャルドネ古木が栽培されています。この古木からは、生産者Bochet Lemoineがヴィンヤード・デジグネイテッド(単一畑表記)のキュヴェを手がけています。

主要生産者・メゾン

Faniel & filsは、ブリュネ渓谷にかつて司教の住居だった建物の地下セラーを醸造設備として使うという、土地の歴史を醸造に直結させた生産者です。代表キュヴェ「Les Secrets d'André」はシャルドネとピノ・ノワールを半々にブレンドし、オーク樽発酵と旧式コルクによる仕上げを行うヴィンテージ・シャンパーニュ。南向きの畑で果実の熟度を丁寧に追い込むスタイルが特徴で、村の歴史的建造物と現代の醸造技術が同居する稀有な造り手といえます。

Bochet Lemoineは、コルモワイユとファヴロル=エ=クエミーに合わせて8.5haの畑を持つレコルタン・マニピュランです。前述の単一畑レ・ジャンプレに植わる1955年樹齢のシャルドネ古木を用いた特別キュヴェを手がけており、樹齢の長さがそのままワインの個性として表現される、村を代表する造り手のひとつです。

  • Mondet:1928年創業のネゴシアン・マニピュランで、社名はFrancis Mondetに由来。コルモワイユとロムリーを中心に11haの畑を保有し、ヴィンテージ「Prestige Millésimé」(シャルドネ60%、ピノ・ムニエ20%、ピノ・ノワール20%)をリリースしています。
  • Boude-Baudin:5代目が経営するファミリードメーヌ(5ha)で、HVE(高環境価値)認証とVDCヴィニュロン・アンデパンダン)認証を取得。三品種を均等にブレンドした「Cuvée Vieille Vigne」と、シャルドネとピノ・ノワールを多めに配した「Cuvée St Vincent」の2種のヴィンテージを手がけます。
  • Vautrin Père & Fils:レコルタン・マニピュランとして、シャルドネ45%・ピノ・ノワール35%・ピノ・ムニエ20%の構成によるヴィンテージ・シャンパーニュをリリースしています。

コルモワイユの中心部には聖クレマン教会と村役場があり、小さな村ながらも歴史の積み重ねを感じさせる佇まいを今に伝えています。Faniel & filsが醸造拠点とする旧司教館の地下セラーはその象徴的な例で、かつての宗教施設が現代のシャンパーニュ造りの舞台として受け継がれている点に、この村ならではの物語が宿っています。

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「Cormoyeux」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報