Boude-Baudin / ブード・ボーダンは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Cormoyeuxを本拠とするRC / ブドウ農家の銘柄で、育てたブドウを生産者協同組合にもちこみシャンパンを生産しています。
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目次

Boude-Baudin / ブード・ボーダン

Boude-Baudin

ブード・ボーダン

ブード・ボーダンは、マルヌ川右岸コルモワイユで代々畑を受け継いできたレコルタン・コオペラトゥール(協同組合の設備で自社ブドウを醸造する生産者)。希少品種プティ・メリエも栽培し、澱を冷凍せず抜く伝統技法まで守り続ける、手仕事にこだわる造り手です。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Vallée de la Marne Rive Droite / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワ
51480 Cormoyeux / コルモワイユ
所在地12 Rue Gouttes d’Or, 51480 Cormoyeux (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagneboudebaudin.fr/
SNS@champagneboudebaudin
Tel+33 (0)3 26 58 65 02
製造業者種別RC
生産者表記SAS BOUDE BAUDIN JOSÉ BOUDE

商品更新情報

特徴・スタイル

ブード・ボーダンのスタイルを支えるのは、伝統的な圧搾機によるやさしい搾汁と、冷凍せずに澱を抜く「ア・ラ・ヴォレ」という手作業のデゴルジュマンです。数字を追わない手仕事の積み重ねが、シャンパーニュに繊細な口当たりを与えます。 主体となるピノ・ムニエの豊かさに、シャルドネの骨格とピノ・ノワールの厚みが重なり、さらに希少品種プティ・メリエが軽やかな爽快感を添えます。粘土質・石灰質の土壌が育むブドウを、ノンヴィンテージで2〜5年、ヴィンテージで5〜10年という長めの瓶内熟成でじっくり育て上げる、丁寧な造りが持ち味です。

歴史・ブランドストーリー

物語は1900年代、コルモワイユで両親の畑をそれぞれ引き継いだアルフレッド・ボーダンとドニ・ポンニョという2人の生産者から始まります。彼らの子であるギュスターヴ・ボーダンとアルベール・ポンニョが経営を継ぎ、1960年頃からシャンパーニュ自体の醸造・販売に乗り出しました。 次の世代となるジャン=ピエール・ボーダンとエレーヌ・ポンニョの夫妻は、畑を買い増しながら醸造設備の近代化を進め、家業の基盤を大きく育てます。 そして1993年、ナタリー・ボーダンとジョゼ・ボードが2つの家系の経営体をひとつに統合し、現在の屋号「ブード・ボーダン」が誕生。長く枝分かれしていた畑と技術が、ようやくひとつのブランドとして結実した瞬間でした。現在は2人いる息子のひとり、ブノワマン・ボードが経営のバトンを受け継いでいます。

詳細

ブード・ボーダンは、シャンパーニュ地方の主要生産地区のひとつであるヴァレ・ド・ラ・マルヌ、その中でもマルヌ川右岸に位置するコルモワイユ(オートル・クリュ格付け)に、約5haの自社畑を構えるレコルタン・コオペラトゥールです。20世紀初頭に両親から畑を引き継いだ生産者たちに始まり、複数の世代を経て受け継がれてきた区画には樹齢1年から56年までのブドウ樹が混在し、若木と古木がともに畑を支えています。

村を取り囲む丘陵は自然の円形劇場のような地形を描き、東・南・西などさまざまな方角に向いた緩やかな斜面が、区画ごとに異なる日照条件をブドウに与えています。畑の土壌は粘土質・石灰質で、水はけのよさとミネラル感を育む土台となっています。こうした条件のもとで、複数のブドウ品種がそれぞれの個性を育んでいます。

栽培品種の中心はピノ・ムニエで、シャルドネとピノ・ノワールがそれに続きますが、特筆すべきはシャンパーニュ地方でも希少な古品種プティ・メリエを守り続けている点です。繊細で爽やかな味わいをもたらすこの品種は、ブレンドに独自の個性を添えています。栽培管理では毎年の土壌分析にもとづいて施肥量を調整し、下草管理(enherbement)によって土壌の浸食を防ぐなど、畑の健全さを保つ工夫が重ねられています。

栽培・生産データ
項目データ
自社畑面積約5ha
樹齢1〜56年
品種構成ピノ・ムニエ56%、シャルドネ28%、ピノ・ノワール16%
瓶内熟成期間ノンヴィンテージ2〜5年、ヴィンテージ5〜10年
年間生産量約40,000本
ラインナップシャンパーニュ8種、ラタフィア・シャンパノワ1種

醸造方針

収穫したブドウは伝統的な圧搾機にかけられ、一番搾りの「キュヴェ」を10.25hl、二番搾りの「タイユ」を2.5hl抽出します。搾汁後は12〜24時間かけてデブルバージュ(澱引き)を行い、清澄した果汁だけを発酵槽へと移します。瓶内での熟成期間はノンヴィンテージで2〜5年、ヴィンテージでは5〜10年と、いずれもシャンパーニュ地方の中でも長めに設定されています。

ルミュアージュ(動瓶)は機械式で行う一方、デゴルジュマン(澱抜き)は澱を冷凍せず圧力だけで排出する「ア・ラ・ヴォレ」という伝統技法を今も守り続けています。冷凍処理を行わないこの手法は酸化のリスクを抑え、果実の鮮度を保ちやすいとされ、これを維持する生産者はシャンパーニュ地方でも数少なくなっています。ブード・ボーダンにとっては、丁寧な手仕事を象徴する工程のひとつです。シャンパーニュに加えて、ブドウ果汁と蒸留酒を合わせた甘口リキュール、ラタフィア・シャンパノワも手がけています。

認証とワインツーリズム

環境への配慮を示す指標として、農薬・肥料の使用や生物多様性への配慮など複数の基準を満たした生産者に与えられるHVE(高環境価値)認証を取得しているほか、フランス政府が地域のワインツーリズムを認定する「Vignobles & Découvertes」も取得しています。畑とセラーを巡る個人向けツアーでは、伝統的な圧搾機や手作業によるデゴルジュマン、機械式ルミュアージュの様子を間近で見学でき、渓谷を望むシャレーでの宿泊も用意されているため、生産の現場をゆっくりと体感できます。

また、選定されたカーヴィストや来訪者向けの限定レンジ「Authigène」も展開しており、単一品種で仕立てた3種のキュヴェで構成されています。このように現地でしか出会えない限定キュヴェも用意されています。年間の生産量は約40,000本、ラインナップはシャンパーニュ8種とラタフィア・シャンパノワ1種で構成されています。

こうした栽培から醸造、そして受け入れ体制に至るまで、ブード・ボーダンは約5haという限られた畑を舞台に、家族単位で目の届く規模の生産を貫いています。1993年に2つの家系の畑と技術がひとつに統合されて以来、世代を超えて磨かれてきた手仕事の積み重ねが、このメゾンのシャンパーニュを特徴づけています。

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