Baslieux-sous-Châtillon / バリュー=ス=シャティオン

バリュー=ス=シャティオンは、栽培面積の7割以上をピノ・ムニエが占める、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ右岸らしさを凝縮した村。丸みのある果実味と柔らかな口当たりは、難しいことを考えずグラスを傾けたくなる気軽さを持っています。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Épernay
郵便番号 : 51700
面積 : 5.88 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Châtillon-sur-Marne, Jonquery, Cuisles, La Neuville-aux-Larris, Cuchery, Cœur-de-la-Vallée,

「Baslieux-sous-Châtillon」のぶどう畑

テロワールVallée de la Marne
- Vallée de la Marne Rive Droite
格付け84% Autre Cru [?]
栽培面積77.8 ha
- Chardonnay8.4 ha (10.8%)
- Pinot Noir13.4 ha (17.2%)
- Pinot Meunier56 ha (72%)
- その他0 ha (0%)

特徴

畑の約72%をピノ・ムニエが占めるこの村では、丸みを帯びた果実味と柔らかなテクスチャーが主役。とがった酸や強い骨格よりも、口当たりのやさしさで楽しませてくれるスタイルです。エリック・タイエが手がけるSur le Grand Marais の単一畑キュヴェは、ピノ・ムニエ90%・シャルドネ10%という配合で、この村らしい親しみやすさを丁寧にすくい取っています。難しい知識がなくても素直に「おいしい」と感じられる、シャンパン入門にもうってつけの一本です。

テロワール

バリュー=ス=シャティオンは、ベルヴァル川の谷に沿って広がる小村で、村の北側区画は南〜南東向き、南側区画は北〜北西向きという、谷を挟んで斜面が向き合う独特の地形を持ちます。土壌は粘土石灰岩を基調としつつマルル(泥灰土)傾向の強い褐色土で、隣接するシャティオン=シュル=マルヌキュシュリーと地続きのヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワの中でも、谷あいゆえの穏やかな日照条件が特徴です。標高は90mから243mまで幅があり、この高低差が果実の成熟に緩やかなグラデーションを生み出し、ピノ・ムニエの持つふくよかな果実味を過度に重くしない、軽快さとのバランスに寄与しています。

詳細

バリュー=ス=シャティオンは、マルヌ県エペルネ郡に属し、モンターニュ・ド・ランス自然公園の区域内に位置する小村です。ベルヴァル川の谷沿いに広がり、南西にシャティオン=シュル=マルヌ、北東にキュシュリーを隣接させる、面積5.88km²・人口175人(2023年)のコミューンです。村名は「シャティオン(シャティオン=シュル=マルヌ)の下に位置するバリュー」を意味し、その立地そのものが地名に刻まれています。

テロワールの面では、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワサブリージョンに属しながらも、村内の畑が南向きと北向きの両方に分かれているという珍しい構成を持ちます。北側区画は穏やかな南〜南東向き斜面、南側区画は穏やかな北〜北西向き斜面となっており、谷を挟んで畑が向き合う地形です。土壌は粘土石灰岩を基調にマルル(泥灰土)傾向を帯びた褐色土で、年間平均気温10.7℃の海洋性気候のもとで育まれます。標高は90mから243mまで分布し、土地利用は農地が76%を占め、ブドウ畑を含む永年作物は12.4%にとどまります。代表的なリュー・ディとしては、南東向き上部斜面の「Les Clos Paillot」、北東側下部斜面の「Le Grand Marais」、そしてエリック・タイエが単一畑キュヴェの原料を得る「Sur le Grand Marais」が挙げられます。

主要生産者

エリック・タイエは、1956年創業から数えて4代目にあたる生産者で、1998年より自社ブランドでの販売を開始しました。村内37 rue Valentine Régnierに拠点を構え、周辺6村に広がる5.7haの畑のうち約80%をピノ・ムニエが占めます。ピノ・ムニエの可能性を追求する生産者グループ「ムニエ・アンスティテュ」のメンバーでもあり、Sur le Grand Marais の区画からはピノ・ムニエ90%・シャルドネ10%による単一畑シャンパンを手がけ、ヴィラージュ・テロワールの個性を高い精度で表現しています。

このほか、村内には小規模生産者を束ねる地元協同組合があり、モエ・エ・シャンドンをはじめとする大手メゾンも村内に畑を所有しています。村全体としては小規模なレコルタン・マニピュランが層を成し、村のスタイルを支えています。

歴史

バリュー=ス=シャティオンの起源は古く、868年の文書には「In villa que dicitur Balliolis, in pago Bansionensi」として登場します。1140年にはシャティオン=シュル=マルヌの領主ゴーシェ2世・ド・シャティオンによってプリューレ・ド・ロングが創建され、修道共同体が置かれましたが、1622年にランスへ移転しています。第一次世界大戦における功績により、1921年5月30日には「クロワ・ド・ゲール1914-1918」が村に授与されました。小さな村ながら、千年を超える歴史と戦争の記憶を today にまで伝えています。

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「Baslieux-sous-Châtillon」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報