Éric Taillet / エリック・タイエは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Baslieux-sous-Châtillonを本拠とするNM / ネゴシアン・マニピュランの銘柄です。
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目次

Éric Taillet / エリック・タイエ

Éric Taillet

エリック・タイエ

エリック・タイエは、「安価な品種」と評されがちなピノ・ムニエに正面から向き合い、単一区画・単一品種キュヴェでその真価を引き出すヴァレ・ド・ラ・マルヌの家族経営メゾン。1900年代創業以来5代にわたり畑を受け継ぎ、ムニエ振興団体の設立者としてもこの品種の可能性を追求し続けている。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Vallée de la Marne Rive Droite / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワ
51700 Baslieux-sous-Châtillon / バリュー=ス=シャティオン
所在地Le Champs des Grenets - 37 rue Valentine Regnier, 51700 Baslieux-sous-Châtillon (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-eric-taillet.fr/
Mailchampagne.eric.taillet@wanadoo.fr
SNS@champagneerictaillet
Tel+33 (0)3 26 58 11 42, +33 (0)3 26 58 15 91(fax)
製造業者種別NM
生産者表記SAS ERIC TAILLET

商品更新情報

特徴・スタイル

エリック・タイエが目指すのは、ピノ・ムニエという品種そのものの奥行きを引き出すシャンパーニュだ。区画ごとに搾汁・分画を行い、収穫直後の果汁は還元的に静置してフルーツ感を守る。 濾過や低温処理を行わないシンプルな造りに加え、瓶詰め後15ヶ月でポワント(澱下向き)熟成へ移すことで、より繊細で長いオートリシスの時間を生み出す。伝統的なコキュパージュ(複数収穫年のアッサンブラージュ)を基本に据えながら、単一畑・単一収穫年のキュヴェも手がけ、ムニエの多面的な表情を伝えている。

歴史・ブランドストーリー

1900年代、オヴィド・レニエによってバリュー=ス=シャティオンにドメーヌが創業された。1930年に2代目オルガ・レニエが継承し、1961年には父ダニエル・タイエが搾汁から瓶詰め、商業化までを自ら手がけるマニピュランとしての歩みを本格的に始めた。1995年、エリック・タイエが家業を継承。 2015年末には醸造顧問らとともにピノ・ムニエ振興団体「ムニエ・アンスティテュ」を設立し初代会長に就任、2016年10月には単一区画キュヴェ「ル・ボワ・ド・バンソン」を発表し、ムニエ一筋の姿勢を鮮明にした。現在は5代目のディラン・タイエとレナ・タイエが圃場運営と営業の中心を担い、エリック自身も「ムニエの栽培醸造家」として現場に立ち続けている。

詳細

本拠を置くヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワのバリュー=ス=シャティオン村を中心に、エリック・タイエは5.75haの自社畑を営む。畑はモンティニー=ス=シャティオン、バンソン=エ=オルキニー、ルイユ、ヴァンディエール、ヴェルヌイユ、ドルマンなど周辺6村に点在し、産地全体としてはヴァレ・ド・ラ・マルヌの個性を色濃く映し出す。品種構成はピノ・ムニエが78%を占め、残りをピノ・ノワールとシャルドネが12%ずつ分け合う、ムニエ主体の畑である。

同メゾンはネゴシアン・マニピュランとして、収穫したブドウの一部を自社シャンパーニュに、残りを他のメゾンへと供給する体制を敷いている。

畑と醸造の現場は今、5代目のディラン・タイエとレナ・タイエへと引き継がれつつある。ディランは圃場運営を、レナは営業を担い、エリック自身も「ムニエの栽培醸造家」として現場に立ち続けている。

看板区画のひとつ「シュル・ル・グラン・マレ」は、エリック・タイエの祖父母から継承したピノ・ムニエとシャルドネの混植区画で、1986年に植え直された。1984〜85年冬の大寒波で一度は畑ごと引き抜かれるという試練を経ており、いまの樹はいわばその再出発の証でもある。バンソノワ地区には「レ・ピエルーズ」(1992年植樹)と「ラ・ブリュス」(1984年植樹)という古樹区画が残り、モンティニー=ス=シャティオンの「ル・ボワ・ド・バンソン」(25.12アール)は1956年に父ダニエル・タイエが植えた、畑内でも最古参の一角にあたる。

栽培では除草剤・化学肥料を用いず、有機物の投入と微生物の活性化によって土壌を生きた状態に保つことを重視する。「シュル・ル・グラン・マレ」の周辺には在来種のブナを600本植えるヴィティフォレストリーを実践し、土壌の生物活性や害虫制御、水資源の管理、気候の緩和、炭素の貯留、そして畑の景観そのものの多様化を図っている。こうした取り組みはVDC(持続可能なシャンパーニュ栽培)やHVE(高環境価値)の認証にも表れている。

栽培・生産データ
総面積5.75ha
自社シャンパーニュ用途4.15ha
他メゾンへの供給面積1.6ha(オーブ県)
品種構成ピノ・ムニエ78%/ピノ・ノワール12%/シャルドネ12%
プレス機容量4000kg×2基(2024年導入)
ル・ボワ・ド・バンソン区画面積25.12アール
瓶詰め後の熟成移行15ヶ月でポワントへ

醸造方針

2024年に導入した4000kg容量の空気圧式プレス2基により、区画ごとの精緻な搾汁と分画が可能になった。収穫直後の果汁は還元的に静置し、酸化を防ぎながら果実の香りをそのまま閉じ込める。醸造にはオーク樽の一部使用に加え、50hLのフードルや10〜25hLのステンレスタンクを併用し、区画やキュヴェごとの個性を活かす多様な仕込みを行う。濾過や低温処理は行わず、瓶詰め後15ヶ月が経過した時点でポワント(澱を下向きにする熟成)に移し、より繊細で長いオートリシスの時間を確保する。

アッサンブラージュは複数収穫年をブレンドする伝統的なコキュパージュを基本としながら、単一畑・単一収穫年のキュヴェも積極的に手がける。2016年10月に発表した単一区画キュヴェ「ル・ボワ・ド・バンソン」はその象徴であり、「安価な品種」と見なされがちなピノ・ムニエの価値を、高価格帯でも通用する形で示そうとする姿勢の表れである。2015年末にはエリック・タイエ自身が醸造顧問らとともにピノ・ムニエ振興団体「ムニエ・アンスティテュ」を設立し初代会長を務めるなど、栽培醸造家としての枠を超えてこの品種の地位向上に取り組んできた。

受賞歴・評価

ベタンヌ・エ・デセーヴ・ガイドでは2016年に「今年の発見」に選出され、翌2017年には3種のキュヴェが評価掲載を受けた。ムニエ一筋の姿勢と単一区画キュヴェへの挑戦が、専門家からも改めて評価された形である。

海外展開

主要な輸出先には日本やスイスが挙げられるとされ、単一品種・単一区画というスタイルは海外の飲み手にもムニエの新しい魅力を伝える窓口となっている。

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キュヴェ一覧

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