アグラパール　ブラン・ド・ブラン 　7クリュAgrapart Blanc de Blancs 7 Crus

Agrapart Les 7 Crus Brut Blanc de Blancs / アグラパール レ・セット・クリュ・ブリュット・ブラン・ド・ブランはフランス北東部のシャンパーニュ地方で生産される発泡性のワイン、シャンパンです。生産者はAgrapart/アグラパール(RM:レコルタン・マニピュラン)です。

ロゼ以外はブラン・ド・ブランという小規模生産者（RM）。これは7つの村のシャルドネを使ったもので、ブラン・ド・ブランらしい切れもありつつ、ふくらみのある味わい。アグラパール　agrapart Agrapart 　　　　アグラパール 　実にお買い得のメゾンです。 　レコルタン・マニピュラン（自家栽培葡萄を用いて醸造を行う小規模生産者）の雄にして、シャルドネ使いのスペシャリスト。 別冊ワイン王国のシャンパン特集の号で最初に取り上げられた銘柄なので、ご記憶の方も多いと思います。いわく「風味至純、優雅きわまるシャンパーニュ」とあります。 　樽熟成、樽醗酵も行っているようで、ボトルの裏張りには、「樽熟成は20％ほど行い、マロラクティックは行っている」とあります。 『ワイン王国13号』レコルタン・マニピュランのシャンパーニュ特集で、最初に取り上げられた銘柄がこれ（最もABC順なのでアグラパールが最初に上がるのはこのせいですけれども、得な名前と思います。） 解説しているのは、シャンパーニュに関する世界的な権威のマイケル・エドワーズで、彼はこの中でアグラパールを「風味至純、優雅きわまるシャンパーニュ」として紹介しています。 「4世代に渡り、アヴィーズでグローワーとしてシャンパーニュを造り続けているアグラパール家は、高い尊敬を集めている。 ここの風味至純で優れた各種のブラン・ドゥ・ブランは、アヴィーズ・クラマン・オジェ・ワリィという好位置にある高い樹齢の葡萄によるもので、パスカル・アグラパールがワインメーカーを努める。 たまたま私の好みのキュベは、アグラパールの作中で最も低価格帯にある『グランクリュ・ブラン・ド・ブラン・ブリュット』」と、嬉しいことも述べられております。 　私と同じく、安物の中に潜む価値を見いだす方と見えて、このシャンパン、ブラインドで飲めばとてもこの価格の内容ではありませんので、無名と言うのはホントに嬉しいもんです。 まだまだお買い得感タップリのこのシャンパン、是非お試しください。 　 　　Agrapart　アグラパール 　クリュッグの項目でも書いたのですが、モエとかポメリーといったグラン・メゾン（大規模生産者）の造るシャンパンの魅力をその生産方法からオーケストラの魅力（シンフォニーの魅力）と書いたのですが、アグラパールのようなレコルタン・マニピュラン（自家栽培葡萄を用いて醸造を行う小規模生産者）と呼ばれる人たちの造るシャンパンの魅力は、卓越したソロリストによるワンマンショーを楽しむものと言って良いかもしれません。 　雑誌「ワイン王国」のシャンパン特集で筆頭に取り上げられた銘柄なのでご存知の方も多いかと思いますが、アグラパールはシャンパンの首都、エペルネから南へ数キロ下ったコート・デュ・ブラン地区のアヴィーズにあります。この地の土壌は石灰土で、シャルドネの栽培に適しており、アグラパールは自然とシャルドネ使いのメーカーとなりました。（もちろんロゼも造っていますのでピノも植えてあります。） 　味のスタイルはあくまでもブラン・ドゥ・ブランにふさわしく、優雅でフレッシュで、羽根のように軽いシャンパンとでも申しておきましょうか、何にしてもこの価格はお買い得と思います。 　それにしても、シャンパンもブルゴーニュのように生産者元詰めによって語られる時代が来るのでしょうか？世界最強の農業団体＝シャンパーニュ葡萄生産者組合が幅を利かしていたのはつい先日のことでしたのに...........。 （シャンパーニュでも木樽の復活が盛んらしいです。幾許かのワインを木樽により酸化のニュアンスを与え、それをブレンドすることで酒質に厚みを与える為だそうです。ここでは1/3の量で用いているそうです。 　この写真を黙って見せられたら、誰もシャンパーニュのものとは思いませんよね。） 　

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