Pascal Agrapart / パスカル・アグラパールは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Avizeを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Pascal Agrapart / パスカル・アグラパール

Pascal Agrapart

パスカル・アグラパール

パスカル・アグラパールは、コート・デ・ブランの中心地アヴィーズを拠点に、購入ブドウを一切使わず自社畑のブドウのみでシャンパーニュを仕込むレコルタン・マニピュラン(栽培醸造家)。畑ごとに異なる土壌の個性を映す単一区画キュヴェで知られる造り手だ。

基本情報

地区Côte des Blancs / コート・デ・ブラン
村51190 Avize / アヴィーズ [Grand Cru]
所在地57 Avenue Jean Jaurès, 51190 Avize (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagnepascalagrapart.com/
SNS@domainepascalagrapart@ambroise_agrapart
Tel+ 33(0)3 26 57 51 38
設立1894
製造業者種別RM
インポーター豊通食料株式会社
生産者表記SCEV PASCAL AGRAPART
関連銘柄familygroup

商品更新情報

特徴・スタイル

パスカル・アグラパールが目指すのは、コート・デ・ブランのグラン・クリュに根ざしたシャルドネの個性をそのまま瓶に閉じ込めることだ。区画ごとに異なる土壌が生むミネラル感やハリのある酸を丁寧に読み解き、村単位・区画単位でスタイルを描き分ける。 中には現行品種に加え、アルバンヌやプティ・メリエといった希少な古代品種を混植した区画から生まれる一本もあり、単一の畑がそのまま個性豊かな一杯になるという、この造り手ならではの哲学を映し出している。清澄も濾過も行わない造りも、土地の輪郭をくっきりと際立たせる要因のひとつだ。

歴史・ブランドストーリー

パスカル・アグラパールの物語は1894年、アルテュール・アグラパールがアヴィーズで一軒のドメーヌを興したことに始まる。20世紀半ば、孫にあたるピエール・アグラパールの代で栽培・醸造の規模を広げ、家業は着実に基盤を固めていった。 1984年、3代目としてパスカル・アグラパールが経営を引き継ぐと、グラン・クリュの自社畑を軸にしたブラン・ド・ブラン造りをさらに深化させる。2018年ヴィンテージからは息子のアンブロワーズ・アグラパールが5代目として経営に加わり、父子二人三脚での体制が始まった。 2020年代前半、長く続いた家業は親族間で分割され、パスカルとアンブロワーズの父子は「パスカル・アグラパール」として新たに独立した歩みを進めることとなった。130年以上にわたり受け継がれてきた土地と技術は、今も父子の手によって次の世代へと引き継がれている。

詳細

パスカル・アグラパールは、シャンパーニュ屈指のシャルドネの銘醸地として知られるコート・デ・ブラン、アヴィーズを拠点とするレコルタン・マニピュラン(栽培醸造家、RM)である。購入ブドウには一切頼らず、自社畑で収穫したブドウのみを用いて醸造を行う姿勢を貫いている。経営主体はSCEVパスカル・アグラパールとして法人化されており、収穫から醸造、瓶詰めまでの全工程を自社で完結させる一貫生産体制を敷いている。

約12haの自社畑は、コート・デ・ブランのグラン・クリュを中心に展開し、主要品種はシャルドネ。なかでもアヴィーズの「シャン・ブトン(Champ bouton)」とクラマンの「ビオンヌ(Bionnes)」は、白亜質の岩盤の上に薄い土壌が乗るという共通の地質を持つ区画で、ミネラル感の際立つキュヴェの土台となっている。一方、同じくアヴィーズの「ロバール(Robarts)」と「グロ・ズュー(Gros Yeux)」は、白亜層の手前に粘土質が厚く堆積した土壌を特徴とし、前者とは異なる骨格をワインにもたらす。こうした一区画ごとの地質の違いを注意深く読み解きながら、ドメーヌはそれぞれの畑が持つ個性をできる限りそのまま生かす栽培・醸造を志向している。

なかでも象徴的な存在が、アヴィーズにある60アール(0.6ha)の単一区画「フォス・オー・プルソー(Fosse aux pourceaux)」だ。重機を一切用いず、人の手と馬耕のみで管理されるこの区画は、ドメーヌの栽培哲学を体現する存在といえる。畑全体では耕起による土壌管理を継続し、毎年地域産の素材を用いたコンポストを施用することで、土壌の生物活性を高める栽培アプローチを大切にしている。

栽培・醸造データ
自社畑面積約12ha
象徴区画「フォス・オー・プルソー」60a(0.6ha)
多村ブレンドの使用村数7村(グラン・クリュ4村/プルミエ・クリュ3村)
単一区画フィールドブレンドの品種数6品種
デゴルジュマン出荷2ヶ月前
ドサージュ0〜5g/L(キュヴェにより異なる)

醸造方針

収穫と圧搾はすべて自社で行い、購入ブドウを介在させることはない。得られたワインは清澄・濾過をいずれも行わず、ブドウと土地が持つ質感をそのままボトルに閉じ込めることを重視している。瓶詰めも自社ドメーヌ内で行われ、動瓶(ルミュアージュ)は手作業によって進められる。動瓶を手作業で行う工程は手間と時間を要するが、一本一本のボトルに丁寧に向き合う、ドメーヌらしい仕事といえる。

デゴルジュマンは出荷2ヶ月前という比較的遅いタイミングで実施され、ワインの熟成による厚みを確保したうえで市場に送り出される。ドサージュはキュヴェ全体を通じて抑制的に設計されており、数g/Lという控えめな水準からゼロに近い仕上げまで幅を持たせることで、果実そのものの輪郭を損なわない造りを徹底している。一部のキュヴェは王冠ではなく天然コルクとアグラフ(針金留め)で仕上げる工程を採用し、伝統的な手仕事の跡を随所に残している。醸造の一部では亜硫酸をはじめとする外部添加物を極力用いない、より自然な仕込みにも取り組んでおり、ブドウ由来の風味を最大限に引き出すことを目指している。

テロワールを映すレンジ構成

コート・デ・ブランの区画に根ざした単一村・単一区画のキュヴェに加えて、複数の村を横断してブレンドするレンジも手がけている。グラン・クリュのアヴィーズ、クラマン、オワリィ、オジェの4村と、プルミエ・クリュのアヴネ=ヴァル=ドール、ヴァル=デ=マレ、ヴォシエンヌの3村、あわせて7つの村の区画を組み合わせることで、単一区画キュヴェとは異なる複層的な味わいを描き出す。

さらに、アヴィーズの一区画では、シャルドネ・ピノ・ノワール・ピノ・ムニエという現行品種に加え、アルバンヌ・プティ・メリエ・ピノ・ブランという希少な古代品種を同じ区画に混植するフィールドブレンドの手法も採用する。栽培から醸造まで一貫して自社で手がける小規模ドメーヌならではの、細部までこだわり抜いたレンジ構成といえる。畑仕事から瓶詰めまでを一貫して自らの手で行うその姿勢は、パスカル・アグラパールというドメーヌの輪郭そのものを形づくっている。

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