目次
Pascal Agrapart
パスカル・アグラパール
基本情報
| 地区 | Côte des Blancs / コート・デ・ブラン |
| 村 | 51190 Avize / アヴィーズ [Grand Cru] |
| 所在地 | 57 Avenue Jean Jaurès, 51190 Avize (Google Maps) |
| 公式サイト | https://www.champagnepascalagrapart.com/ |
| SNS | @domainepascalagrapart@ambroise_agrapart |
| Tel | + 33(0)3 26 57 51 38 |
| 設立 | 1894 |
| 製造業者種別 | RM |
| インポーター | 豊通食料株式会社 |
| 生産者表記 | SCEV PASCAL AGRAPART |
| 関連銘柄familygroup |
商品更新情報
特徴・スタイル
歴史・ブランドストーリー
詳細
パスカル・アグラパールは、シャンパーニュ屈指のシャルドネの銘醸地として知られるコート・デ・ブラン、アヴィーズを拠点とするレコルタン・マニピュラン(栽培醸造家、RM)である。購入ブドウには一切頼らず、自社畑で収穫したブドウのみを用いて醸造を行う姿勢を貫いている。経営主体はSCEVパスカル・アグラパールとして法人化されており、収穫から醸造、瓶詰めまでの全工程を自社で完結させる一貫生産体制を敷いている。
約12haの自社畑は、コート・デ・ブランのグラン・クリュを中心に展開し、主要品種はシャルドネ。なかでもアヴィーズの「シャン・ブトン(Champ bouton)」とクラマンの「ビオンヌ(Bionnes)」は、白亜質の岩盤の上に薄い土壌が乗るという共通の地質を持つ区画で、ミネラル感の際立つキュヴェの土台となっている。一方、同じくアヴィーズの「ロバール(Robarts)」と「グロ・ズュー(Gros Yeux)」は、白亜層の手前に粘土質が厚く堆積した土壌を特徴とし、前者とは異なる骨格をワインにもたらす。こうした一区画ごとの地質の違いを注意深く読み解きながら、ドメーヌはそれぞれの畑が持つ個性をできる限りそのまま生かす栽培・醸造を志向している。
なかでも象徴的な存在が、アヴィーズにある60アール(0.6ha)の単一区画「フォス・オー・プルソー(Fosse aux pourceaux)」だ。重機を一切用いず、人の手と馬耕のみで管理されるこの区画は、ドメーヌの栽培哲学を体現する存在といえる。畑全体では耕起による土壌管理を継続し、毎年地域産の素材を用いたコンポストを施用することで、土壌の生物活性を高める栽培アプローチを大切にしている。
| 自社畑面積 | 約12ha |
|---|---|
| 象徴区画「フォス・オー・プルソー」 | 60a(0.6ha) |
| 多村ブレンドの使用村数 | 7村(グラン・クリュ4村/プルミエ・クリュ3村) |
| 単一区画フィールドブレンドの品種数 | 6品種 |
| デゴルジュマン | 出荷2ヶ月前 |
| ドサージュ | 0〜5g/L(キュヴェにより異なる) |
醸造方針
収穫と圧搾はすべて自社で行い、購入ブドウを介在させることはない。得られたワインは清澄・濾過をいずれも行わず、ブドウと土地が持つ質感をそのままボトルに閉じ込めることを重視している。瓶詰めも自社ドメーヌ内で行われ、動瓶(ルミュアージュ)は手作業によって進められる。動瓶を手作業で行う工程は手間と時間を要するが、一本一本のボトルに丁寧に向き合う、ドメーヌらしい仕事といえる。
デゴルジュマンは出荷2ヶ月前という比較的遅いタイミングで実施され、ワインの熟成による厚みを確保したうえで市場に送り出される。ドサージュはキュヴェ全体を通じて抑制的に設計されており、数g/Lという控えめな水準からゼロに近い仕上げまで幅を持たせることで、果実そのものの輪郭を損なわない造りを徹底している。一部のキュヴェは王冠ではなく天然コルクとアグラフ(針金留め)で仕上げる工程を採用し、伝統的な手仕事の跡を随所に残している。醸造の一部では亜硫酸をはじめとする外部添加物を極力用いない、より自然な仕込みにも取り組んでおり、ブドウ由来の風味を最大限に引き出すことを目指している。
テロワールを映すレンジ構成
コート・デ・ブランの区画に根ざした単一村・単一区画のキュヴェに加えて、複数の村を横断してブレンドするレンジも手がけている。グラン・クリュのアヴィーズ、クラマン、オワリィ、オジェの4村と、プルミエ・クリュのアヴネ=ヴァル=ドール、ヴァル=デ=マレ、ヴォシエンヌの3村、あわせて7つの村の区画を組み合わせることで、単一区画キュヴェとは異なる複層的な味わいを描き出す。
さらに、アヴィーズの一区画では、シャルドネ・ピノ・ノワール・ピノ・ムニエという現行品種に加え、アルバンヌ・プティ・メリエ・ピノ・ブランという希少な古代品種を同じ区画に混植するフィールドブレンドの手法も採用する。栽培から醸造まで一貫して自社で手がける小規模ドメーヌならではの、細部までこだわり抜いたレンジ構成といえる。畑仕事から瓶詰めまでを一貫して自らの手で行うその姿勢は、パスカル・アグラパールというドメーヌの輪郭そのものを形づくっている。
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