Sarcy / サルシー

サルシーは、シャンパーニュの主要3品種の中でも特にピノ・ムニエへの依存度が際立つ村です。畑の約8割をピノ・ムニエが占め、果実味豊かで早熟な味わいを生み出します。格付けはAutre Cruヴァレ・ド・ラルドルの緩やかな丘陵地で育つブドウから、肩肘張らずに楽しめる一杯が生まれます。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Reims
郵便番号 : 51170
面積 : 6.90 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Bligny, Poilly, Ville-en-Tardenois, Chambrecy, Aubilly,

「Sarcy」のぶどう畑

テロワールMontagne de Reims
- Vallée de l'Ardre
格付け83% Autre Cru [?]
栽培面積45.3 ha
- Chardonnay1.7 ha (3.8%)
- Pinot Noir8.3 ha (18.3%)
- Pinot Meunier35.3 ha (77.9%)
- その他0 ha (0%)

特徴

サルシーのシャンパンは、ピノ・ムニエが主役を張る、丸みと親しみやすさが魅力のスタイルです。果実の甘みを素直に感じさせる味わいは、堅苦しさのないカジュアルな一杯として楽しめます。地元ではAbel Jobartのようにシャルドネの半量をオーク樽で熟成させるブラン・ド・ブランも造られ、ムニエ主体の村でありながら表現の幅を見せています。気取らずに食卓に寄り添う、休日のランチや軽い前菜と相性のよいシャンパンを探している人にぴったりの産地です。

テロワール

サルシーは、モンターニュ・ド・ランス南端のヴァレ・ド・ラルドルに位置し、アルドル川とその支流が合流する谷の交点に開けた村です。標高は100〜197mと変化に富み、最高地点はブリニーとの境界に近いモンターニュ・ド・ブリニー。畑は村の南東部、D386道路沿いの緩斜面に集中し、なかでもレ・クロと呼ばれる区画は北東向きの斜面で知られています。北にポワリー、北東にオービイ、南東にブリニー、南にシャンブレシー、南西にヴィル=アン=タルドゥノワと、周囲をいずれもタルドノワ地域の村に囲まれた立地です。気候は温帯海洋性で、年間日照がやや少なく降水が通年に分散する点が特徴で、この穏やかで涼しさを含んだ環境が、ピノ・ムニエにふくよかな果実味と早熟な飲み心地を与える土台になっています。

詳細

サルシーは、モンターニュ・ド・ランスの南端、アルドル川流域に広がるヴァレ・ド・ラルドルに位置するコミューンです。ランス中心部から南西へ約19km、行政上はマルヌ県ランス郡・タルドノワ農業地域に属します。村の周囲は北のポワリー、北東のオービイ、南東のブリニー、南のシャンブレシー、南西のヴィル=アン=タルドゥノワと、いずれもヴァレ・ド・ラルドル及びその周辺の村に囲まれており、ランス市街からは離れた静かな農村地帯に位置しています。コミューンの総面積690haのうち9割以上が農業利用地で、ブドウ畑はそのごく一部を占めるにすぎません。

テロワールの特徴

標高は100mから197mまで変化に富み、最高地点はブリニーとの境界近くにあるモンターニュ・ド・ブリニー(197m)です。村の周りにはモン・ド・ヴィル、モン・ドーノワ、モン・ド・レリといった丘が控え、サルシーの集落はこれらに囲まれた谷あいに開けています。アルドル川とその支流であるブランドゥイユ川(南側)、ポンタルノワ川(西側)が合流する地点にあたり、水系の交差点に位置する地形が特徴的です。

ブドウ畑は村の南東部、D386道路沿いの傾斜の緩やかな斜面に集中しています。なかでもレ・クロと呼ばれる区画は北東向きの緩斜面で、日照と水はけのバランスがとれた立地です。気候は温帯海洋性(ケッペンの気候区分でCfb)で、年間平均気温は10.4〜10.7℃、年間降水量は697〜734mmと、シャンパーニュ地方の中でも日照がやや少なめで、降水が一年を通じて分散する傾向にあります。

現在の品種構成はピノ・ムニエが77.9%を占め、ピノ・ノワール18.3%、シャルドネ3.8%と続きます。CIVCによる2013年の調査時点ではピノ・ムニエが92.9%に達していたことから、近年はピノ・ノワールの植え付けが進み、構成がやや多様化してきたことがうかがえます。総栽培面積は45.30haで、生産者数は18軒です。

主要生産者

Abel Jobartヴィニュロン・アンデパンダンに名を連ねるレコルタン・マニピュランで、ヴァレ・ド・ラルドル、ヴァレ・ド・ラ・マルヌマッシフ・ド・サン・ティエリーの3地域に計13haの畑を所有しています。サルシーでの主体品種はピノ・ムニエ80%・シャルドネ10%・ピノ・ノワール10%で、年産は約60,000本。ヴィンテージ・キュヴェはピノ・ムニエ70%とシャルドネ30%のブレンドで仕立てる一方、ブラン・ド・ブランではシャルドネの50%をオーク樽で熟成させるなど、小規模ながら造り分けに工夫を凝らしている点が特徴です。

歴史

サルシーの地名は877年の文書に「Villa sarciacum」として記録があり、古くは「Sarcy-en-Tardenois」とも呼ばれていました。新石器時代の痕跡やガロ=ロマン期の遺物、中世の史料が残ることから、長い定住の歴史を持つ集落であったことがわかります。かつてはランス教区の管轄下にあり、ヴァル=ド=グラース修道院の修道女たちがこの地に修道院を築いたと伝えられています。

第一次世界大戦では村が大きな被害を受け、教会も完全に破壊されました。現在の教会は1925年に素朴なネオ=ロマネスク様式で再建されたもので、内部には15世紀作のポリクローム聖母子像と14世紀作の洗礼者ヨハネ像が保存されています。人口は1850年代に約310人でピークを迎えた後に減少しましたが、2023年時点では268人と、2017年比で5.5%の増加に転じています。

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「Sarcy」を拠点とするシャンパン銘柄

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