Abel Jobart / アベル・ジョバールは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Sarcyを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Abel Jobart / アベル・ジョバール

Abel Jobart

アベル・ジョバール

アベル・ジョバールは、ランス・フィスム・エペルネを結ぶ三角地帯にセラーを構える家族経営のRM(レコルタン・マニピュラン)。自社畑のブドウのみを使い、栽培から瓶詰めまでを一貫して手がける。創業者の息子3兄弟が畑・醸造・販売を分担し、ピノ・ムニエ主体の骨太な味わいを守り続けている。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Vallée de l'Ardre / ヴァレ・ド・ラルドル
村51170 Sarcy / サルシー
所在地4 rue de la Sous-Préfecture, 51170 Sarcy (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-abeljobart.com/
SNS@champagneabeljobart
Tel+33 (0)3 26 61 89 89, +33 (0)3 26 61 89 90(fax)
設立1975
製造業者種別RM

商品更新情報

特徴・スタイル

アベル・ジョバールが目指すのは、ピノ・ムニエの果実味を軸にした、丸みと骨格を併せ持つ味わいだ。畑はヴァレ・ド・ラルドルからマッシフ・ド・サン・ティエリーまで3つのエリアに広がり、粘土石灰質と砂質という異なる土壌の個性がブレンドに厚みを与える。ブラン・ド・ノワールからロゼ、プレステージ、ミレジムまで、いずれのキュヴェもピノ・ムニエを主体としながら、殺虫剤・除草剤を使わない栽培でブドウ本来の力を引き出す方針を貫いている。派手さよりも、日々の食卓になじむ安定感のある味わいを届けることに重きが置かれている。

歴史・ブランドストーリー

1975年、アベル・ジョバールがサルシーの地にメゾンを興した。モンターニュ・ド・ランス南端、ランス・フィスム・エペルネを結ぶ三角地帯という好立地を選び、ヴァレ・ド・ラルドルやヴァレ・ド・ラ・マルヌ、マッシフ・ド・サン・ティエリーへとブドウ畑を広げていった。 2002年、経営はアベルの息子であるローラン・ティエリー・ヴァンサンの3兄弟へと引き継がれる。彼らは畑を分割統治するのではなく、栽培をローラン、醸造をティエリー、販売をヴァンサンが担うという明確な役割分担を敷いた。これにより、収穫から出荷までの各工程に専門の目が行き届く体制が生まれ、家族経営でありながら組織としての一貫性を保っている。現在は義姉妹3名を含む家族8名が支え合い、創業者が築いた土地への愛着を次の世代へとつないでいる。

詳細

アベル・ジョバールは、モンターニュ・ド・ランス南端からヴァレ・ド・ラルドルにかけて広がる、ランス・フィスム・エペルネを結ぶ三角地帯にセラーを構えるRM(レコルタン・マニピュラン)である。自社畑で育てたブドウのみを使い、圧搾から醸造、瓶詰めに至るまでの全工程を自らのセラーで完結させる、一貫生産のスタイルを守り続けている。RMという肩書きは単なる分類名にとどまらず、畑の個性をそのままボトルへと落とし込むという姿勢そのものを表しており、外部からブドウやワインを調達する大手メゾンとは異なる、小規模生産者ならではの誠実さがそこにある。ランス・フィスム・エペルネという3つの街を結ぶ三角地帯は、モンターニュ・ド・ランスやヴァレ・ド・ラ・マルヌ、マッシフ・ド・サン・ティエリーといった複数のテロワールが交わる場所でもあり、この立地こそがアベル・ジョバールの畑づくりを支えている。

自社畑は13haで、ヴァレ・ド・ラルドル、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ、マッシフ・ド・サン・ティエリーという3つのエリアに分散して所在する。品種構成はピノ・ムニエが80%を占め、ピノ・ノワールとシャルドネがそれぞれ10%ずつを補う形で、ピノ・ムニエ主体の骨格をなす。土壌は粘土石灰質と砂質が混在し、区画ごとに異なる個性がブドウに反映される。一つの畑にすべてを頼らず、性格の異なる3エリアに分散して栽培することで、単一畑では得られない奥行きと安定感をブレンドにもたらしている。

栽培においては、区画の選抜や被覆植生による土壌管理、耕起によって土の力を保つことに重点が置かれ、殺虫剤・除草剤は使用しない。現在はHVE(高環境価値農業)の認証取得に向けた手続きが進められており、環境に配慮した栽培への取り組みを制度面でも裏付けようとしている。収穫はすべて手摘みで行われ、ブドウへの負担を抑えながら畑から醸造へとつないでいる。化学薬剤に頼らない土づくりは手間のかかる選択であるが、その分だけ畑の個性を損なわずに引き継ぐことができ、ボトルの味わいにも静かに反映されている。

栽培・生産データ
自社畑面積13ha
品種構成ピノ・ムニエ80%、ピノ・ノワール10%、シャルドネ10%
年間生産量約60,000本
生産者区分RM(レコルタン・マニピュラン)
経営体制家族8名(義姉妹3名含む)

醸造方針

2002年、創業者アベル・ジョバールの息子であるローラン・ティエリー・ヴァンサンの3兄弟が経営を引き継いだ。畑をローラン、醸造をティエリー、販売をヴァンサンが担当するという明確な役割分担のもと、それぞれの持ち場に専門性を集中させる体制を築いている。栽培・醸造・販売という異なる専門性を一人が兼ねるのではなく、3人がそれぞれの持ち場に集中することで、家族経営でありながら組織的な運営体制を実現している。

自社畑で収穫したブドウのみを用い、圧搾からボトリングまでを自社セラーで完結させる一貫生産を貫くのが、アベル・ジョバールの醸造方針の軸である。ブラン・ド・ノワール、ブリュット・レゼルヴ、ブリュット・ロゼ、ブリュット・プレステージ、ブリュット・ミレジムといった複数のキュヴェを手がけながらも、ピノ・ムニエ主体という骨格は一貫しており、外部からブドウを買い付けることなく、自社畑の個性をそのままボトルに映し出している。

受賞歴・海外展開

アベル・ジョバールのシャンパーニュは、ジルベール・エ・ガイヤール International Challenge 2020で金賞、Mondial du Rosé 2022で受賞、Concours de Bruxelles 2022で金賞と、国際的なコンクールで着実に評価を積み重ねている。

年間約60,000本という生産規模を背景に、フランス国内はもちろん、ベルギー・イギリス・イタリア・スイス・ドイツ、そして日本の顧客にもボトルを届けており、ヴァレ・ド・ラルドルという一つの土地から生まれた味わいが国境を越えて広がりを見せている。産地の枠を超えて評価される背景には、量よりも一貫した造りを優先する姿勢がある。

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