Essômes-sur-Marne / エソーム=シュル=マルヌ

エソーム=シュル=マルヌは、栽培面積の6割超をピノ・ムニエが占める、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエスト屈指のムニエ産地です。シャトー=ティエリ近郊の丘陵と川沿いの畑から、フレッシュな果実味と丸みのある口当たりのシャンパンが生まれます。早飲みの心地よさを求めるなら、まず手に取りたい一本です。

基本情報

地域圏(Région)Hauts-de-France
県(Département)Aisne
区(Arrondissement)Château-Thierry
郵便番号 : 02400
面積 : 28.55 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Château-Thierry, Bouresches, Nogentel, Azy-sur-Marne, Bonneil, Chézy-sur-Marne, Lucy-le-Bocage, Coupru, Charly-sur-Marne,

「Essômes-sur-Marne」のぶどう畑

テロワールVallée de la Marne
- Vallée de la Marne Ouest
格付け80% Autre Cru [?]
栽培面積279.9 ha
- Chardonnay44.9 ha (16%)
- Pinot Noir59.5 ha (21.3%)
- Pinot Meunier175 ha (62.5%)
- その他0.5 ha (0.2%)

特徴

エソーム=シュル=マルヌのシャンパンを語るうえで欠かせないのが、栽培面積の63%超を占めるピノ・ムニエの存在感です。次いでピノ・ノワール、シャルドネと続く構成から生まれるのは、青リンゴや洋梨を思わせるフレッシュな果実感と、口当たりの丸みを併せ持つスタイル。早飲みできる軽快なノン・ヴィンテージが中心ですが、ジェラール・エ・オリヴィエ・ブランやミシェル・フーターのように、ムニエの複雑性をじっくり引き出したヴィンテージ・キュヴェを手がけるグロワーも見逃せません。気取らず開けて、普段の食卓に寄り添わせたい一本です。

テロワール

エソーム=シュル=マルヌの畑は、村の一区画に固まらず複数の場所に分散しているのが特徴です。中心となるのはシャトー=ティエリとの境界に広がる丘の斜面、マルヌ川沿いの平坦地、そして丘の麓に連なる一帯の三つで、向きも北向きを除くほぼ全方位に開けています。気候はケッペン分類でCfb(温暖湿潤・夏は涼しい)にあたり、気象局の区分では海洋性気候がやや内陸化した「変質した海洋性気候」とされます。年間平均気温は10.6℃、年間降水量713mmと月ごとの偏りが少なく、冬は平均3℃前後まで冷え込み日照もやや控えめです。土壌の詳細記述は乏しいものの、マルヌ渓谷西部に典型的なシルト質石灰岩と粘土の混じる土壌が広がると見られます。畑が一カ所に集中しないぶん区画ごとの個性が出やすく、丘の斜面と川沿いの平地という対照的な地形がブレンドに厚みを与える土台になっています。

詳細

エソーム=シュル=マルヌは、マルヌ川右岸(北側)に位置し、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエストに属するコミューンです。シャトー=ティエリの南西約2kmに広がる郊外の村で、コミューン面積は28.55平方キロメートル、標高は58〜216mと高低差がある。畑に近い集落(アモー)はVaux、Monneaux、Crogis、Aulnoy、Rouvroyなど複数に分かれており、ブドウ畑そのものも一カ所に集中せず点在しているのが特徴です。隣接する村は、右岸側でシャトー=ティエリ、アジー=シュル=マルヌ、ボネイユ、シャルリ=シュル=マルヌ、対岸(左岸)にはノージャンテル、シェジ=シュル=マルヌが並ぶ。

テロワールの詳細

主要な畑は、シャトー=ティエリとの境界にあたる丘の斜面、マルヌ川沿いの平坦地、そして丘の麓に連なる一帯の三つに分かれる。斜面の向きは北向きを除くほぼ全方位に展開しており、区画ごとに日照条件が異なる点もこのコミューンらしさのひとつです。気候はケッペン分類でCfb(温暖湿潤気候・夏は涼しい)にあたり、フランス気象局の分類では海洋性気候がやや内陸化した「変質した海洋性気候」とされる。年間平均気温は10.6℃、年間降水量は713mmで月ごとの分布も比較的均等だが、冬は平均3℃前後まで冷え込み、日照時間はシャンパーニュ地方の中でもやや少なめとされる。土壌について主要ソースに詳細な記述はないが、マルヌ渓谷西部に典型的なシルト質石灰岩と粘土が混じる土壌が広がっていると考えられている。

主要生産者

ジェラール・エ・オリヴィエ・ブランは約8haの畑を所有するレコルタン・マニピュラン(RM)で、ムニエ60%・シャルドネ30%・ピノ・ノワール10%という構成比からも分かる通り、ムニエの個性を軸に据えた造りが持ち味。ヴィンテージ・キュヴェも手がけており、村の典型的なスタイルを丁寧に体現する一軒です。

ミシェル・フーターは9haを所有するRC(コーペラティヴ会員生産者)で、ムニエ70%・ピノ・ノワール22%・シャルドネ8%とさらにムニエ比率を高めた構成が特徴。複数のヴィンテージ・キュヴェをリリースしており、エソーム=シュル=マルヌのムニエらしい果実味の豊かさを濃く反映したスタイルで知られています。

  • パイエット — 7.5haを所有するRM。シャルドネ50%・ピノ・ノワール50%のヴィンテージ・キュヴェを手がけ、村内では比較的シャルドネ比率の高い造りを行う生産者。
  • ゴリエ・ギテル — ヴィンテージ・キュヴェを展開するグロワーで、村のムニエ主体のスタイルに連なる造りを行う。

このほか、大手メゾンのモエ・エ・シャンドンも村内に区画を保有しており、グロワーによる個性的な造りと大手メゾンのブレンド原料供給という二つの側面が併存しているのもこの村の特徴です。

歴史

集落名は9世紀に「Solma」として文献に初めて現れ、その後「Essome」(1249年)、「Essomes」(1318年)と表記を変えながら現在の名称に至った。1090年には領主ユーグ・ド・ピエールフォンがアウグスティノ会修道士のためにエソーム修道院を創建し、現存する13世紀建造の付属聖堂「アベティアル・サン=フェレオル」はフランスの歴史建造物に指定されている。第一次世界大戦中の1918年、エーヌ川の戦いでは集落Vauxが第19歩兵師団の指揮所となり、コミューン自体もドイツ軍の砲撃を受けた。Monneauxのプロテスタント礼拝堂も大戦中に大きな損傷を受け、1919年に修復されている。こうした戦禍を経てもなお畑が受け継がれてきたことが、現在の76軒の生産者による多様な造りの土台となっている。

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「Essômes-sur-Marne」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報