Passy-Grigny / パッシー=グリニー

パッシー=グリニーは、栽培面積の約8割をピノ・ムニエが占める、ムニエ好きにはたまらない村です。オートル・クリュ格付けながら、1929年創設の協同組合ドン・コドロンが手がける丸くリッチな果実味のシャンパンは、知る人ぞ知る掘り出し物。一度味わえば、その親しみやすい飲み心地にきっと驚くはずです。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Épernay
郵便番号 : 51700
面積 : 11.99 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Anthenay, Champvoisy, Villers-Agron-Aiguizy, Verneuil, Vandières, Sainte-Gemme,

「Passy-Grigny」のぶどう畑

テロワールVallée de la Marne
- Vallée de la Marne Rive Droite
格付け84% Autre Cru [?]
栽培面積196.2 ha
- Chardonnay12 ha (6.1%)
- Pinot Noir27.8 ha (14.2%)
- Pinot Meunier156.1 ha (79.6%)
- その他0.3 ha (0.2%)

特徴

パッシー=グリニーのシャンパンは、ピノ・ムニエ主体ならではの、ふっくらと丸みのある口当たりが魅力です。シトラス系の爽やかな果実香とジューシーな旨味が同時に感じられ、肩の力を抜いて飲み進められる親しみやすさがあります。ドン・コドロンの代表キュヴェ「コルナリーヌ」は100%ムニエを木樽で仕込んだ深みのある一本、樹齢50年超の古木ムニエを使う「エピキュリエンヌ」はクリーミーで凝縮感のある余韻が続きます。シャルドネとブレンドした「シュブリミテ50/50」のようなヴィンテージも見逃せません。気取らず、日常のテーブルに寄り添ってくれる一杯として、家庭料理や前菜と合わせるのにぴったりです。

テロワール

パッシー=グリニーは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワの中でも内陸側の丘陵地帯に位置し、マルヌ川にこそ直接面しないものの、その川霧の影響を強く受ける村です。土壌は粘土石灰質で、畑は村内に分散しており、北西部はシャンヴォワジーやサント=ジャンムの畑域と地続き、西・南西部はヴェルヌイユの畑と連続するなど、隣接コミューンと一体のテロワールを形成しています。標高は80mから224mの範囲で、斜面の向きは様々ですが、南東向きの斜面も含まれる点が特徴です。気候は劣化した海洋性に分類され、日照は控えめ、年間を通じて雨が分散して降り、冬は平均約3℃と冷え込みます。こうした朝霧と冷涼な気候、そして粘土石灰質土壌の組み合わせは、果実の酸を穏やかに保ちながらゆっくりと熟成を進めるため、ピノ・ムニエ本来の柔らかな果実味とフレッシュさを最大限に引き出す土壌条件となっています。

詳細

パッシー=グリニーは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ右岸(ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワ)のエリアに属し、マルヌ県西部、エーヌ県との境界に近い場所に位置します。コミューン全体の面積は約1,199haと広く、標高は80mから224mまで変化に富み、農業地域区分では「タルドノワ」と呼ばれる地域に含まれます。隣接する村としては、北にサント=ジャンム、南西にヴァンディエール、南にヴェルヌイユ、西にシャンヴォワジーがあり、マルヌ川沿いに点在するこれらの村々とともにヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワの一角を形成しています。行政上はエペルネー郡、ドルマン=ペイザージュ・ド・シャンパーニュ郡区に属し、格付けはオートル・クリュ、エシェル・デ・クリュは白・黒ともに84%となっています。

土壌は粘土石灰質で、マルヌ川から立ち上る朝霧と、河谷特有の冷涼な空気がこの村のテロワールを特徴づけています。気候は劣化した海洋性気候に分類され、パリ盆地北東部の気候区に属し、日照量は控えめ、降雨は年間を通じて分散する傾向にあります。冬季の平均気温は約3℃と冷え込みが厳しく、ゆっくりとしたブドウの成熟を促します。畑はコミューン内の複数のエリアに分散しており、北西部はルイソー・ド・シャンヴォワジー沿いの一帯でシャンヴォワジーおよびサント=ジャンムの畑域と地続きとなり、西・南西部はヴェルヌイユ北部の畑と連続します。さらに村の東側・南東側にも小規模な区画が点在します。斜面の向きは多様で、南東向きの斜面も含まれており、こうした条件はピノ・ムニエの栽培に特に適しているとされ、総栽培面積の約80%がこの品種で占められる理由のひとつとなっています。

パッシー=グリニーを代表する存在が、1929年創設の協同組合ドン・コドロンです。当時の村の神父アイメ・コードロンが栽培農家に資金援助を行い、共同のプレス機と醸造設備の導入を実現したことがその始まりでした。設立当初は23名・合計12haという小規模な組織でしたが、現在では75名・約130ha(栽培面積の約80%がピノ・ムニエ)を擁する組合へと成長しています。代表キュヴェ「コルナリーヌ」は100%ムニエを使用し、半量を木樽で醸造する最上位キュヴェで、台湾やフランス、オランダのミシュラン星付きレストランにも採用されています。ヴィンテージ「シュブリミテ50/50」はシャルドネとムニエを50%ずつブレンドし、シャルドネ部分を木樽で仕込む一本です。

レコルタン・マニピュランのローラン・ルカールは約10haを所有し、ヴィンテージにはシャルドネとムニエを半量ずつ木樽で醸造したものを用います。さらに100%ムニエを木樽で仕込む「プレスティージュ・ピュール・ムニエ」や、その甘口仕立てとなる「スウィート・プレスティージュ」など、ムニエの個性を多角的に表現するキュヴェ展開が特徴です。

その他、パッシー=グリニーには以下のような生産者が拠点を構えています。

また、大手メゾンのボランジェもこのコミューン内に畑を所有しています。

パッシー=グリニーの歴史を語るうえで欠かせないのが、前述の協同組合の設立です。1929年、当時の村の神父アイメ・コードロンが栽培農家たちに資金援助を行ったことが組合発足の直接のきっかけとなり、共同のプレス機と醸造設備を導入することができました。協同組合のブランド名はこの神父の名にちなんで名付けられています。また村内には、中世の修道騎士団に由来する施設「コマンドリー」が現存し、歴史的な建造物として今も残されています。2023年時点でのコミューン人口は約370人、人口密度は1平方キロメートルあたり31人ほどで、農村が散在する小規模な村として位置づけられています。

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「Passy-Grigny」を拠点とするシャンパン銘柄

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