Dom Caudron / ドン・コドロンは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Passy-Grignyを本拠とするCM / 生産者協同組合の銘柄です。
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目次

Dom Caudron / ドン・コドロン

Dom Caudron

ドン・コドロン

ドン・コドロンは、シャンパーニュ、マルヌ渓谷のパッシー=グリニー村で1929年に発足した協同組合が手がけるブランド。60を超える栽培農家が育てるピノ・ムニエを主体に、丘陵の畑の個性を映した果実味豊かで飲みやすい、美食にも寄り添う味わいを生み出している。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Vallée de la Marne Rive Droite / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワ
村51700 Passy-Grigny / パッシー=グリニー
所在地10 rue Jean York, 51700 Passy-Grigny (Google Maps)
公式サイトhttps://www.domcaudron.com/
Mailchampagne@domcaudron.fr
SNS@dom_caudron
Tel+33 (0)3 26 52 45 17, +33 (0)3 26 51 75 85(fax)
製造業者種別CM

商品更新情報

特徴・スタイル

ドン・コドロンのシャンパンは、パッシー=グリニー村を彩るピノ・ムニエの魅力を前面に打ち出したスタイルが持ち味だ。丘陵地に広がる畑は向きも表情もさまざまで、そこから生まれるジュースを品種・熟度・テロワールごとに分けて醸造し、村の個性を映したアッサンブラージュへと仕上げる。結果として生まれる味わいは、丸みと果実味に満ちた飲みやすさが際立ち、気取らず食卓に寄り添う「ガストロノミーのシャンパン」として親しまれている。

歴史・ブランドストーリー

物語は1929年、パッシー=グリニー村の司祭アイメ・コードロン神父の呼びかけから始まる。葡萄を売るだけでは生計を立てにくかった当時の栽培農家たちに、神父は協同組合の設立を提案し、自ら1,000フランを寄付して醸造所と搾汁設備の取得を後押しした。集まったのは23名の栽培農家、畑はわずか12ha。ブランド名「ドン・コドロン」は、この協同組合を見守り続けた神父の名に由来する。以来一世紀近くにわたり、栽培農家たちは知恵と土地を持ち寄りながら組合を育て、現在では栽培面積130haを超え、参加農家は60名以上に拡大した。小さな村の助け合いから始まった歩みは、今も地域に根差した生産体制として受け継がれている。

詳細

1929年の発足以来、栽培から醸造までを組合員自身の手で担う体制を守り続けてきた点が、このブランドの土台になっている。ドン・コドロンが拠点を置くパッシー=グリニー村は、マルヌ渓谷右岸に連なる丘陵地に位置し、複数の小さな河川が入り込む起伏に富んだ地形を持つ。この地形ゆえに畑ごとの向きや標高、日照や風の当たり方が細かく異なり、シャンパーニュを代表する品種の中でも繊細な条件を好むピノ・ムニエの栽培に適した多様な環境をつくり出している。そのため同じ村内であっても、区画によって果実の熟し方や個性に違いが生まれやすい。組合に参加する栽培農家の畑は、その大半がパッシー=グリニー村内に集まりながらも隣接する村々にも点在し、丘陵地が織りなす地形の個性を余すことなく原料に反映させている。組合全体で栽培される品種はピノ・ムニエに大きく偏っており、その比率は栽培面積全体の約80%に達する。

収穫は各栽培農家が自らの畑から葡萄を持ち寄る形で行われ、搾汁の段階から品種・熟度・テロワールごとにジュースを細かく区分けして管理する。ひとつの畑、ひとつの区画で完結させるのではなく、村全体に散らばる小さな個性をいったん分けて捉え、そのうえで組み立て直すという発想が、この組合ならではのものづくりを支えている。こうした手間を惜しまない体制は、パッシー=グリニー村という一つの村が持つ多面的な魅力を、丸ごとグラスの中に閉じ込めるための工夫でもある。こうして集められたジュースはヴァン・クレールの状態で丁寧に試飲され、アッサンブラージュへと組み立てられていく。多くの栽培農家が力を合わせて品質を積み上げてきた歴史が、現在の栽培面積130ha超という規模にも表れている。

栽培・生産データ
設立年1929年
発足時の栽培農家数23名
発足時の栽培面積12ha
現在の栽培面積130ha超
現在の参加栽培農家数60名超
ピノ・ムニエ比率約80%
パッシー=グリニー村内畑比率約90%
展開キュヴェ数6種

醸造方針

収穫後に区分けされたジュースは、それぞれの個性を保ったまま個別に醸造され、ヴァン・クレールの試飲を経てアッサンブラージュが決定される。上位に位置づけられるキュヴェの一部では、伝統的なステンレスタンクでの発酵に加えて樽醸造も取り入れ、厚みのある質感を引き出す試みがなされている。ロゼタイプのキュヴェでは、赤ワイン醸造の工程を一部経たピノ・ムニエを軸に、少量のシャルドネを組み合わせるなど、キュヴェごとに手法を変えながら多様な味わいを生み出している。ラインナップはコルナリーヌ、シュブリミテ50/50、エピキュリエンヌ、ファシナント、プレディクション、ヴィエイユ・ヴィーニュの6種のキュヴェで構成され、シャンパーニュに加えてムニエ100%のコトー・シャンプノワ(赤ワイン)も手がけており、ムニエという品種の可能性を幅広く追求する姿勢がうかがえる。6種それぞれが異なる個性を描き分けており、ひとつの村から生まれたとは思えないほど幅広い表情を持つレンジに仕上がっている。

受賞・評価

フランスの権威あるワインガイド『Guide Hachette des Vins』では、ラインナップの多くのキュヴェが版を重ねるごとに一つ星(vin très réussi)評価を継続的に獲得しており、コトー・シャンプノワを含むレンジ全体の完成度が外部機関からも繰り返し裏付けられている。小さな村の協同組合として出発しながら、長年にわたり安定した評価を積み重ねてきたことは、組合員たちの丁寧な栽培と醸造姿勢を物語っている。栽培農家一人ひとりの畑仕事から醸造・アッサンブラージュに至るまで、村ぐるみで積み重ねてきた努力が、外部からの評価という形で結実していると言えるだろう。2014年版から2025年版に至るまで、10年以上にわたって安定した評価を積み重ねている点も、この組合の底力を示している。

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