Fontaine / フォンテーヌ

フォンテーヌはコート・デ・バールのバール・シュル・オウボワエリアに位置するオーブ川沿いの小村。畑の約82%をピノ・ノワールが占め、オートル・クリュ格付けながら南東向き斜面がピノ・ノワールの熟度をしっかり支える、果実味豊かなシャンパンの産地だ。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Aube
区(Arrondissement)Bar-sur-Aube
郵便番号 : 10200
面積 : 5.68 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Bar-sur-Aube, Bayel, Baroville, Couvignon,

「Fontaine」のぶどう畑

テロワールCôte des Bar
- Bar-sur-Aubois
格付け80% Autre Cru [?]
栽培面積49.6 ha
- Chardonnay4 ha (8.1%)
- Pinot Noir40.7 ha (82.1%)
- Pinot Meunier4.9 ha (9.9%)
- その他0 ha (0%)

特徴

ピノ・ノワールが畑面積の8割超を占めるフォンテーヌのシャンパンは、赤果実系の柔らかな果実味と丸みを帯びた酸が特徴。バール・シュル・オウボワ一帯のシャンパンはモンターニュ・ド・ランスのものと比べて熟成が比較的早く進む傾向があり、リリース直後から開いた果実香が楽しめる。一方、小規模生産者の中にはより張りのある酸を前面に出したスタイルを手がけるケースもある。食事にあわせるなら、鴨やジビエ料理のような赤い果実のソースと相性がよく、デイリーに抜けるブラン・ド・ノワールとして楽しめる一本が多い。

テロワール

フォンテーヌの畑49.6 haは、村の南西と南側の2つのブロックに分かれて広がる。斜面の向きは主に南東、一部東向きで、オーブ川左岸の標高約170 mに位置する。土壌はバール・シュル・オウボワ全域に共通するキンメリジャン系の石灰岩と粘土の混合で、シャブリと同じ地層に由来する。コート・デ・バールはマルヌ地方と比べて粘土質の比率がやや高く、シャルドネよりもピノ・ノワールに適した保水性の高い土壌環境が広がる。南東向き斜面が卓越することで日照と温度積算が得やすく、ピノ・ノワールは充分な熟度を達成しやすい。この粘土質の保水力と南東向き斜面の温度条件が組み合わさることで、果実のふくよかさと適度なミネラル感を備えたシャンパンのベースが形成される。

詳細

フォンテーヌはコート・デ・バールのバール・シュル・オウボワエリアに属するオーブ(Aube)川左岸の小村で、バール=シュル=オーブの町のすぐ上流に位置する。コミューン総面積568 haのうちぶどう畑は49.6 ha、標高約170 m、人口247人(2022年)の農村集落だ。北にバール=シュル=オーブ、南にバロヴィル、西にクヴィニヨンと隣接する。なお、グランド・モンターニュ・ド・ランスにはFontaine-sur-Aÿ(フォンテーヌ=シュル=アイ)という別のコミューンが存在するが、ここで扱うフォンテーヌはオーブ県(Aube)の村であり、全くの別地である。

コート・デ・バールのバール・シュル・オウボワは、シャンパーニュのAOCに後発的に組み込まれたエリアだが、フォンテーヌはその中でもオーブ川に沿って広がる農業地帯の一角を担う。ぶどう畑は村落を取り囲むように南西と南側の2つのブロックに集まり、丘の傾斜を利用した南東向きを基本とする構造をとる。畑の標高は170 m前後で、コート・デ・バール全域のなかでも比較的穏やかな地形に属する。

品種構成はピノ・ノワールが40.70 ha(全体の約82%)と圧倒的な割合を占め、次いでピノ・ムニエ4.90 ha、シャルドネ4.00 haが続く。土壌はキンメリジャン系の石灰岩と粘土の混合で、シャブリ(ブルゴーニュ)と同じ地層に由来する。マルヌ地方のシャンパーニュと比べて粘土質の比率が高いことが特徴で、この土壌条件がピノ・ノワールの緩やかな熟成を促し、果実味に厚みをもたらす。南東向き斜面の安定した日照により、コート・デ・バール南部の中でもピノ・ノワールの熟度確保がとりわけ安定しているエリアとして知られる。

主要生産者

フォンテーヌには17の生産者が登録されているがいずれも少量生産の小規模グロワーであり、流通は地元を中心とする。情報公開は現時点では限られており、今後のグロワー発掘が期待されるエリアでもある。

格付けと歴史的背景

フォンテーヌを含むバール・シュル・オウボワの全33村は、廃止されたエシェル・デ・クリュ制度において一律80%評価(オートル・クリュ)とされていた。これはコート・デ・バールがシャンパーニュ・アペラシオンに後発的に組み込まれた際の経緯による一括処理であり、個々のテロワールの品質を精密に評価したものではない。バール・シュル・オウボワが正式にシャンパーニュAOCに加わったのは1927年のことで、マルヌの中心地とは地質・気候ともに異なる南シャンパーニュとしての独自性を持ちながらも、長くその地位を確立してきた。シャブリと同一のキンメリジャン地層に由来する土壌と南東向き斜面というフォンテーヌ固有の自然条件は、エシェル・デ・クリュの数値が示す以上のポテンシャルをこの小さな村に与えている。

詳細を閉じる

「Fontaine」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報