Courcelles-Sapicourt / クールセル=サピクール

クールセル=サピクールは、ヴァレ・ド・ラ・ヴェスルに属するヴェスル川左岸の小村。ピノ・ムニエが全体の約77%を占めるという品種構成が際立ち、オートル・クリュ格付けながらも川沿いの緩斜面が生み出すフルーティで柔らかなシャンパンで知られる。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Reims
郵便番号 : 51140
面積 : 3.86 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Muizon, Rosnay, Branscourt, Savigny-sur-Ardres, Jonchery-sur-Vesle, Prouilly,

「Courcelles-Sapicourt」のぶどう畑

テロワールMontagne de Reims
- Vallée de la Vesle
格付け83% Autre Cru [?]
栽培面積14.4 ha
- Chardonnay1.1 ha (7.6%)
- Pinot Noir2.2 ha (15.3%)
- Pinot Meunier11.1 ha (77.1%)
- その他0 ha (0%)

特徴

栽培品種はピノ・ムニエが約77%、ピノ・ノワールが15%、シャルドネが8%という構成で、ピノ・ムニエの比重はヴァレ・ド・ラ・ヴェスル地区の中でも際立って高い。この品種構成が直接反映され、生まれるシャンパンはラズベリーやプラムを思わせる赤果実の香りに、丸みのある口当たりが特徴となる。タニックな骨格よりも滑らかな質感が前に出るスタイルは、シャンパン入門者やフレッシュな飲み口を好む人にとって親しみやすい。食前酒として、あるいは鶏肉や白身魚などの淡白な料理と合わせると、その柔らかさが際立つ。

テロワール

クールセル=サピクールのブドウ畑は村の西側に広がり、ヴェスル川の左岸(南側)に沿った緩やかな斜面に展開する。標高は北側の川沿い約67mから南端の丘上203mまで変化し、その高低差が畑ごとの微気候の違いを生んでいる。モンターニュ・ド・ランスの急峻な斜面とは対照的に、なだらかな地形が続くこの地区ではピノ・ムニエが支配的となる傾向があり、クールセル=サピクールもその典型だ。気候は改変大西洋性気候(Köppen分類Cfb)に分類され、北東パリジャン盆地の気候域に属する。年平均気温は10.3〜10.7℃、年間降水量は734〜747mmで、冬は3℃前後まで冷え込むが夏の極端な高温は少ない。水はけはガロップ川とクレピーヌ川の水系が担い、斜面下部の過剰な水分を逃がす仕組みになっている。日照量のやや少ないこの気候条件が、ピノ・ムニエの穏やかな熟度と果実の柔らかさを引き出す素地となっている。

詳細

クールセル=サピクールは、モンターニュ・ド・ランス広域圏の北西端に位置し、ヴァレ・ド・ラ・ヴェスルテロワールに属する小コミューンだ。コミューン総面積は386haで、ヴェスル川の左岸(南側)に沿って集落と畑が連なる。西隣のブランスクール、東南のロネ、北のプルイイや北東のMuizon、西北のジョンシェリー=シュル=ヴェルなどに囲まれ、北方にはマッシフ・ド・サン・ティエリー地区との境界が近い。ランス市街からは西へ約16km、ランスとソワソンを結ぶ国道31号沿いに位置し、シャンパーニュ観光街道(Route touristique du Champagne)上の村でもある。村名は二つのハムレットの合体を示しており、東側のクールセル(ロネ方向)と西側のサピクール(ブランスクール方向)がそれぞれ独立した集落として長らく存在していた。

テロワール

ブドウ畑は村の西側斜面に集中し、緩やかな傾斜が特徴的だ。標高は北側の川沿い約67mから南端の「アントル・ドゥ・シュマン」地点の203mまで変化し、モンターニュ・ド・ランスの急峻な南斜面とは異なる穏やかな地形をなしている。全14.40haの栽培面積のうちピノ・ムニエが11.10haと約77%を占め、次いでピノ・ノワール2.20ha、シャルドネ1.10haという構成は、ヴァレ・ド・ラ・ヴェスル地区のピノ・ムニエ優勢という地域特性をそのまま体現している。西側の緩斜面は、モンターニュ・ド・ランスのグラン・クリュ村が持つような強い南向き日照には恵まれない一方、ヴェスル川から流れ込む冷涼な空気が果実に瑞々しい酸を保たせる働きをする。水系はガロップ川とクレピーヌ川が土壌の排水を担い、斜面中腹から下部の水分過多を防ぐ。エシェル・デ・クリュは白・黒ともに83%で、ヴァレ・ド・ラ・ヴェスル地区の平均的な位置づけにある。村内の生産者の多くはRCとして活動しており、小規模栽培家が主体のコミューンといえる。

歴史

「クールセル=サピクール」という村名は1891年11月5日の政令によって生まれた。それまでロネ側に属していた「クールセル=レ=ロズネー」と、ブランスクール教区系の「サピクール」という二つの集落が合併して現在の村が成立した。村名の「クールセル」部分は中世ラテン語の Corticella(大農園から分割された土地の意)に由来し、13世紀頃の記録には「Corcellae」と記されていた。

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「Courcelles-Sapicourt」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報