Bergères-lès-Vertus / ベルジェール=レ=ヴェルテュ

ベルジェール=レ=ヴェルテュは、畑の97%をシャルドネが占める、コート・デ・ブランらしさを凝縮したプルミエ・クリュの村です。中世の要塞跡が残るモン・テメ丘の麓で育つ白ぶどうの、研ぎ澄まされた酸とミネラル感をぜひ味わってみてください。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Épernay
郵便番号 : 51130
面積 : 18.28 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Trécon, Pierre-Morains, Étréchy, Val-des-Marais, Blancs-Coteaux,

「Bergères-lès-Vertus」のぶどう畑

テロワールCôte des Blancs
格付け95% Premier Cru [?]
栽培面積220.3 ha
- Chardonnay214.2 ha (97.2%)
- Pinot Noir4.8 ha (2.2%)
- Pinot Meunier0.9 ha (0.4%)
- その他0.4 ha (0.2%)

特徴

ベルジェール=レ=ヴェルテュ産のシャンパンは、レモンや青リンゴを思わせる鋭い酸と、チョーク由来の塩気を帯びたミネラル感が前面に出る、シャルドネ主体の辛口スタイルが主役です。果実の甘やかさよりも輪郭の鋭さを楽しむタイプで、口に含むとまず酸が走り、余韻には塩気を伴うキレの良さが長く残ります。装飾的な華やかさよりも一直線の緊張感を求める飲み手向きで、生牡蠣や白身魚のカルパッチョなど、繊細な前菜に寄り添う一杯を探している人にこそ試してほしいシャンパンです。

テロワール

ベルジェール=レ=ヴェルテュの畑は、性格の異なる二つの区画で構成されています。村の中心部に広がる本流側は、北隣のヴェルテュの畑から続く緩斜面で、大部分が東南東向き、末端では南向きに変わるため日照時間が長く、糖度の乗りが早いのが特徴です。一方、村南部にそびえるモン・テメ丘の東斜面はほぼ東向きで、南西のヴァル=デ=マレの畑と地続きになり、午前の柔らかな陽光と冷涼な空気の両方を受けます。基盤となる土壌はチョーク質の白亜層ですが、丘陵特有の起伏が区画ごとに排水と冷涼感の差を生み出しており、北隣ヴェルテュの本流側よりもやや冷涼に仕上がる傾向があります。この標高差と方角の組み合わせが、シャルドネの果実に酸の骨格と塩味を帯びたミネラル感を同時に与えています。

詳細

ベルジェール=レ=ヴェルテュは、コート・デ・ブラン本流の最南部に位置するプルミエ・クリュ村で、エペルネからは南南東にあたります。コミューン面積は1828ha、人口588人(2012年)というこぢんまりとした村ですが、登録生産者数は130軒にのぼります。周辺にはTrécon、Pierre-Morains、北西のエトレシー、南西のヴァル=デ=マレ、そしてブラン=コトーといったコート・デ・ブランの村々が控えています。村の南部には森に覆われたモン・テメ丘がそびえ、中世にはこの丘に城塞が築かれていました。

テロワール

畑は大きく二つの区画に分かれます。ひとつは村の中心部から北隣のヴェルテュへと連なる本流側の緩斜面で、大部分が東南東向き、斜面の末端部分のみ南向きに変わります。もうひとつはモン・テメ丘の東斜面に広がる区画で、ほぼ東向きの畑が南西のヴァル=デ=マレの畑と地続きになっています。基盤の土壌はコート・デ・ブラン特有のチョーク質の白亜層ですが、丘陵の起伏によって区画ごとに水はけと冷涼感に差が生まれるのが特徴です。植えられている品種はシャルドネが約97%を占め、残りにピノ・ノワールとピノ・ムニエがごくわずかに植えられている程度で、事実上シャルドネの単一品種畑と言える村です。

主要生産者

ペロー・バトー・エ・フィーユは、村内に約5haの畑を持つグロワーで、栽培比率はシャルドネ95%、ピノ・ノワール5%。自社畑のブドウから仕立てるブラン・ド・ブランは、村の主流区画らしい引き締まった酸とミネラル感を素直に映し出すスタイルで知られます。

ハテ・ソネは、スウェーデン人一家が2012年から販売を始めた比較的新しいネゴシアンで、村内の老舗だったフランソワーズ・ヴァロワの事業を引き継ぐ形で誕生しました。看板キュヴェの「グランド・キュヴェ」はブラン・ド・ブランのヴィンテージ、プレスティージュ・キュヴェの「ル・グラン・ペール」はオジェとベルジェールの畑をブレンドした一本で、いずれも北隣ヴェルテュの協同組合で醸造されています。

  • シャンピオン・ドゥニ:7.2haを所有するグロワーで、複数品種をブレンドした「キュヴェ・ジュスティーヌ」やブラン・ド・ブランの「シャンピオン=リフラール」を手がける。
  • フランソワーズ・ヴァロワ:「コント・ドゥ・ヴァロワ」ブランドでも知られるグロワーで、オジェとヴェルテュの畑を合わせたブラン・ド・ブランを生産する。

畑の多くは地元グロワーが所有する一方、ボランジェやデュヴァル・ルロワ、モエ・エ・シャンドン、パイパー・エドシックといった大手メゾンも村内に区画を保有しており、ベルジェール産のシャルドネは大手キュヴェのブレンド要素としても使われています。

歴史

村名の「レ=ヴェルテュ」は、文字通り「ヴェルテュのそばの」を意味し、北隣の中心地ヴェルテュとの結びつきの深さを物語っています。南部のモン・テメ丘は中世に城塞が築かれた要衝で、現在は丘のふもとに「オステルリー・デュ・モン・テメ」という名のホテルレストランが営業しています。1952年には、ベルジェールとコリニー、ヴェール・トゥーロンの栽培家たちが共同プレス機の購入を目的にコオペラティーヴ・ヴィニコル・デュ・モン・テメを設立し、1967年にエペルネのユニオン・シャンパーニュへ加入しました。現在、収穫量のうち約1割はユニオン・シャンパーニュのブランド「ドゥ・サン・ガル」向けに、半数あまりは大手メゾン向けに供給され、残りは組合員が自身のラベルで販売しています。

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