HATT et SÖNER / ハテ・ソネは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄です。
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目次

HATT et SÖNER / ハテ・ソネ

HATT et SÖNER

ハテ・ソネ

ハテ・ソネ(HATT et SÖNER)は、スウェーデン人オーナーが率いる、コート・デ・ブランのプルミエ・クリュ村ベルジェール=レ=ヴェルテュを拠点とするシャンパーニュ・メゾン。顧客自身が収穫から仕込みまで関われる「パーソナル・ヴィンテージ」など、体験型の少量生産を特徴とする。

基本情報

地区Côte des Blancs / コート・デ・ブラン
村51130 Bergères-lès-Vertus / ベルジェール=レ=ヴェルテュ [Premier Cru]
所在地10 AVENUE DES COMTES DE CHAMPAGNE, 51130 Bergères-lès-Vertus (Google Maps)
公式サイトhttps://www.hatt-soner.com/
Mailenquiries@hatt-soner.com
Tel+46 (0) 8 5333 3002
製造業者種別ND
生産者表記Élaboré par Cooperative la Vigneronne, Vertus, France pour HATT et SONER, Bergeres-les-Vertus, France

商品更新情報

特徴・スタイル

ハテ・ソネが目指すのは、均一化されたテイストではなく、その年・その土地の条件がそのまま表れる一杯だ。醸造はコート・デ・ブランの気候と土壌に委ね、区画ごとの個性を尊重しながら仕立てる。主軸はシャルドネ由来のブラン・ド・ブランで、少量生産だからこそ表現できる繊細さが持ち味である。ロゼには一部ピノ・ノワールも用い、ブレンドに奥行きを添える。天と地と人が交差する場所で生まれる、その時々にしか出会えない味わいこそが、このメゾンの核心といえる。

歴史・ブランドストーリー

ハテ・ソネの母体は、4世代にわたりヴィティカルチャーに携わってきたフランソワ・ヴァロワ家のワイナリーである。物語の起点は第二次大戦中にさかのぼる。フランス・アヌシーのワインセラーに身を隠したジョゼフ・ルスコンは、生き延びられたら毎日シャンパーニュを飲むと誓った。戦後その誓いを果たす中でヴァロワ家のシャンパーニュに出会い、年間1000本を購入する顧客となる。1970年代末にはブラインドテイスティングで改めてその味に魅了された。 2006年、後継者に悩んでいたフランソワ・ヴァロワは、娘たちが後を継ぎたがらないことをジョゼフの息子ミシェル・ルスコンに電話で相談する。この会話が種となり、ミシェルの息子クリストファー・ルスコンが事業継承を構想。2012年、クリストファーと父ミシェルによってハテ・ソネが正式に設立された。2021年前後には、創業家の娘セリーヌ・ヴァロワがヘッドワインメーカーに就任し、醸造の中心を担っている。

詳細

ハテ・ソネ(HATT et SÖNER)は、フランス法人「HATT et Söner Int. SASU」として登記される一方、スウェーデン・ストックホルムにも拠点を構えるシャンパーニュ・メゾンである。醸造そのものはシャンパーニュ地方で行われ、コート・デ・ブランのプルミエ・クリュ村ベルジェール=レ=ヴェルテュを本拠地とする。製造業者種別はネゴシアン・ディストリビュター(ND)で、自らぶどうを栽培するだけでなく、ぶどうやワインを買い付けながら自社の哲学に沿って仕立てていく立場をとる。スウェーデンで構想され、シャンパーニュ地方で醸り出されるという二拠点体制そのものが、このメゾンのアイデンティティの一部になっている。

コート・デ・ブランはシャルドネの銘醸地として知られる。自社で管理する畑は、その南斜面に位置するグラン・クリュ2村(オジェ、ル・メニル=シュル=オジェ)とプルミエ・クリュ2村(ヴェルテュ、ベルジェール=レ=ヴェルテュ)にまたがっている。南向きの斜面は日照条件に恵まれ、シャルドネの成熟に適した環境とされる。主軸品種はシャルドネで、ロゼ用には一部ピノ・ノワールも用いる。所有する畑は50区画を超え、その大半が樹齢30年以上の樹である。これらの区画は一つひとつ個別に搾汁・保存され、どの区画のぶどうがどのワインに使われたかを追跡できるトレーサビリティが確保されている。

栽培においては予防的な農薬使用を避け、必要がある場合にのみ対応する方針を採っている。効率よりも手作業による丁寧な管理を重視し、畑に多様な生態系を保つことにも配慮している。こうした姿勢は、収穫されるぶどうの個性をできる限りそのまま生かそうとする、メゾン全体の考え方にも通じている。

以下に、ハテ・ソネの栽培・生産にまつわる主要な数値をまとめる。

栽培データ
項目内容
使用畑の区画数50区画超
畑の平均樹齢大半が30年以上
使用クリュ村数グラン・クリュ2村、プルミエ・クリュ2村
パーソナル・ヴィンテージで選択可能な区画数4区画程度

醸造方針

醸造はヴェルテュの協同組合ラ・ヴィニュロンヌに委託する体制をとっている。仕込みという実作業はこの協同組合が担う一方、ワインの方向性を最終的に決めるのはハテ・ソネ自身であり、標準化されたスタイルを追い求めるのではなく、その年・その土地の条件に応じてワインを形作ることを醸造方針の軸に据えている。自社の畑でぶどうを育てながら醸造そのものは協同組合に委ねるという体制が、製造業者種別としてネゴシアン・ディストリビュター(ND)に区分される背景にもなっている。このプロセスには、栽培から仕上げまで一貫した目線を保とうとする姿勢がうかがえる。

この哲学を象徴するのが「パーソナル・ヴィンテージ」プログラムである。顧客自身が収穫期に畑を訪れ、50区画超のうち4区画程度のぶどうを選ぶところから関わり、醸造方法やタンク・樽の種類、熟成期間、ドサージュ(糖度調整)などをチームとともに一つずつ決めていく。ヘッドワインメーカーを務めるセリーヌ・ヴァロワは創業家フランソワ・ヴァロワの娘で、醸造学校で学んだ経歴を持ち、こうした個別対応の醸造を現場で支えている。

スウェーデンとのつながり

ハテ・ソネはスウェーデンとの結びつきを事業の随所に反映させている。現地の高級スポーツカーメーカーとのコラボレーションキュヴェを手がけたほか、会員限定コミュニティ「HATT Club」を運営し、ブランドの世界観を分かち合う場を設けている。社名の「HATT」はスウェーデン語で帽子を、「SÖNER」は息子たちを意味する。前者はルスコン家が19世紀末にアヌシーで帽子製造業を営んでいたことに、後者はルスコン家とヴァロワ家、3世代にわたる息子たちがこのメゾンに関わってきたことに、それぞれ由来している。こうした要素の一つひとつが、二つの国をまたぐハテ・ソネというブランドの個性を形づくっている。

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