Beaumont-sur-Vesle / ボーモン=シュル=ヴェル
基本情報
| 地域圏(Région) | Grand Est |
| 県(Département) | Marne |
| 区(Arrondissement) | Reims |
| 郵便番号 : | 51360 |
| 面積 : | 5.69 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Prunay, Verzy, Val-de-Vesle, Verzenay, |
「Beaumont-sur-Vesle」のぶどう畑
| テロワール | Montagne de Reims - Grande Montagne de Reims |
| 格付け | 100% Grand Cru [?] |
| 栽培面積 | 28.3 ha |
| - Chardonnay | 4.3 ha (15.2%) |
| - Pinot Noir | 23.7 ha (83.7%) |
| - Pinot Meunier | 0.3 ha (1.1%) |
| - その他 | 0 ha (0%) |
特徴
テロワール
詳細
ボーモン=シュル=ヴェルはモンターニュ・ド・ランスのグランド・モンターニュ・ド・ランス地区に属するグラン・クリュ村で、郵便番号51360、コミューン総面積は約569haを数える。行政上はマルヌ県に位置し、人口はおよそ730人(2013年時点)と小さな集落だ。
最も注目すべき地理的特性は、村の集落と畑が空間的に切り離されている点にある。多くのシャンパーニュ村では集落が畑の真ん中や斜面沿いに立地するが、ボーモン=シュル=ヴェルの中心部はA4高速道路の向こう側、モンターニュ・ド・ランスの斜面から距離をおいた低地に位置する。ブドウ畑そのものはコミューン南西部に集まり、南側のヴェルジィと北西側のヴェルズネイに挟まれるかたちで広がっている。北西にはシルリィ(Sillery、グラン・クリュ)、東側にはヴァル=ド=ヴェルが隣接する。
テロワール詳細
ブドウ畑はヴェルジィから連続する南西向きの斜面上に展開し、白亜(チョーク)質土壌が基盤を形成する。エシェル・デ・クリュは白・黒ともに最高値100%で、格付けの連続性はヴェルジィと地続きのテロワールを反映したものといえる。総栽培面積は28.30haと、グラン・クリュ17村のなかでも最小クラスにとどまる。品種構成はピノ・ノワール23.70ha(83.8%)が大勢を占め、シャルドネ4.30ha(15.2%)、ピノ・ムニエ0.30ha(1.1%)と続く。この構成比はヴェルズネイやヴェルジィと近似しており、モンターニュ東部のピノ・ノワール主体という地域的性格を共有している。なおヴェスル川流域に近い低地側から冷涼な空気が流れ込む地形的条件が、酸の引き締めに寄与するとされる。
主要生産者
ボーモン=シュル=ヴェルを本拠とする最重要生産者がPaul-Sadi(ポール・サディ)だ。NMに区分される小規模メゾンで、ボーモン=シュル=ヴェル、ヴェルジィ、ヴィレール=マルムリィに畑を持つ。社名の「Paul」はポール・ポルティエ、「Sadi」はサディ・マロにちなむ命名で、ポルティエ家とマロ家による家族的経営が特徴。一部キュヴェにはオーク樽熟成を採り入れており、最注目区画のClos Virgileはシャルドネ67%・ピノ・ノワール33%という構成で仕込まれる。
RMのVirgile Portier(ヴィルジル・ポルティエ)は1924年創業、3代にわたって続く栽培家兼醸造家で、2000年代初頭のデータで約8haを管理する。Paul-Sadiとは家族的つながりを持ち、Clos VigileはポルティエはPortier家が所有する0.24haの壁囲い区画(クロ)で、1993年に果樹園から転換して植樹された珍しい経歴を持つ。
- ペリュス・モンス(Bellus Mons)— ボーモン=シュル=ヴェルを本拠とする生産者。
- ヴォーティエ(Vautier)— 同じく村内本拠の生産者。
歴史・由来
Beaumont-sur-Vesleの地名は「美しい山(Bellus Mons)」を意味するラテン語に由来し、村内生産者のBellus Monsはこの語源にちなんで命名されている。ヴェスル川沿いの交通路に近いこの地は、歴史的にランスとの結びつきが強く、大聖堂都市ランスへの物資供給拠点のひとつとして機能してきた。シャンパーニュ産業の近代化以前から、モンターニュ・ド・ランス東端のブドウ栽培地帯として名を知られていた。 Clos Virgileは1993年に果樹園から転換されてブドウが植えられた区画で、わずか0.24haの小区画ながら壁で囲まれたクロとして管理される。果樹園から始まったという異色の経歴は、シャンパーニュの畑の歴史においても稀有な事例のひとつだ。グラン・クリュ17村のなかで地味な存在として扱われることも多いボーモン=シュル=ヴェルだが、この小さなクロはワイン愛好家の間で村の個性を語るうえで欠かせない話題となっている。
詳細を閉じる


