R. Pouillon et Fils / R.プイヨンは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Mareuil-sur-Aÿを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

R. Pouillon et Fils / R.プイヨン

R. Pouillon et Fils別名:Roger Pouillon et Fils

R.プイヨン別名:ロジェ・プイヨン

R.プイヨンは、マルイユ=シュル=アイを拠点にテロワール表現を追求するレコルタン・マニピュラン。外来の糖分を一切加えず自社ブドウのみで二次発酵を行う独自製法「メゾード・ファブリス・プイヨン」により、畑ごとの個性をそのままグラスに映し出すシャンパーニュを生み出している。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Grande Vallée de Marne / グランド・ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
村Aÿ-Champagne / アイ=シャンパーニュ
- 51160 Mareuil-sur-Aÿ / マルイユ=シュル=アイ [Premier Cru]
所在地3 rue de la Couple, 51160 Mareuil-sur-Aÿ (Google Maps)
公式サイトhttps://champagne-pouillon.com/
SNS@champagnepouillon
Tel+33 (0)3 26 52 60 08, +33 (0)3 26 59 49 83(fax)
製造業者種別RM
生産者表記E.A.R.L. ROGER POUILLON & FILS, E.A.R.L. Champagne R. POUILLON & Fils

商品更新情報

特徴・スタイル

R.プイヨンが目指すのは、「シルキーでエアリー」と称される繊細な口当たり。パリの流行やドグマにとらわれず、40の区画それぞれが持つ個性をそのままグラスへ映し出すパーセラリー(区画別醸造)のアプローチを核としている。中でも技術的な署名となっているのが、外来のショ糖を一切加えず自社ブドウ由来の糖分のみで二次発酵を行う「メゾード・ファブリス・プイヨン」。糖を足さないぶん果実そのものの力が前面に出て、透明感のある骨格と伸びやかな余韻が生まれる。

歴史・ブランドストーリー

1947年、ロジェ・プイヨンがマルイユ=シュル=アイに定住し、ドメーヌの歴史が始まった。運河沿いに柳を植えたことが、現在メゾンのエンブレムとなっている柳の根のモチーフの由来である。1965年頃には息子のジェームズ・プイヨンが家業に加わり、セラー設備の近代化を進めて基盤を固めた。 転機が訪れたのは1998年。ジェームズの息子で創業者の孫にあたるファブリス・プイヨンが入社し、第3世代として舵を取り始める。アヴィーズ栽培醸造リセとランス大学で学び、ボルドーのソーテルヌやブルゴーニュのシャサーニュ=モンラッシェ、サントネで実地経験を積んでからの就任だった。この代替わりを機に、テロワール表現と最小限の介入を重んじる方針へと大きく舵を切る。2003年頃には有機栽培への転換に着手し、2004年には外来の糖分を一切使わず自社ブドウ由来の糖分のみで二次発酵を行う独自製法「メゾード・ファブリス・プイヨン」を確立。祖父が始めた小さなドメーヌは、孫の代で独自の哲学を持つメゾンへと成長した。

詳細

R.プイヨンは、シャンパーニュ地方ヴァレ・ド・ラ・マルヌのマルイユ=シュル=アイ(プルミエ・クリュ)を本拠に、約7haの自社畑を40もの区画に分けて営むレコルタン・マニピュランである。畑はマルヌ川の左右両岸に散らばり、マルイユ=シュル=アイとアイ(グラン・クリュ)側の斜面は主に南向き・東向き。加えてモンターニュ・ド・ランス南麓にも北向きの畑を保有しており、気候変動が進む中でこの北向き区画を将来に向けた資産と位置づけている。畑を構えるのはトキシエール=ミュトリー、ミュティニー、アヴネ=ヴァル=ドール、エペルネ、フェスティニーを含む7つの村にまたがる。

土壌は第三紀の砂・粘土層の上に白亜紀のリュテシアン石灰岩と砥石層が重なり、その下には最大約40mに及ぶ多孔質でチョーク質に富む層が広がる。このチョーク層は保水性が高く、夏場の水源としても機能している。畑では2003年頃から有機栽培への転換を進め、馬耕や自家製コンポストの使用、被覆植物の導入といったリジェネラティブ農法の原則を取り入れている。石灰質の土壌は水はけと保水のバランスに優れ、ブドウ樹の根を深く張らせることでテロワールの個性を果実に映し出す土台となっている。

畑を細分化して管理する背景には、パリの流行やドグマに頼らず各リュー・ディの個性をそのまま表現するという哲学がある。主要な区画は「レ・ブランシアン」「シュマン・デュ・ボワ」「レ・シャテニエ」「レ・ヴァルノン」「モングリュゲ」「レ・テール・フロワド」の6つ。なかでも「レ・ブランシアン」はファブリス・プイヨンの父の代から受け継がれてきた思い入れの深い区画で、メゾンのDNAとも称される単一区画キュヴェの畑。「シュマン・デュ・ボワ」は、外来の糖分を使わない独自の二次発酵技法が生まれた原点となった区画である。

栽培データ
総面積約7ha(40区画)
シャルドネ2.50ha
ピノ・ノワール3.50ha
ピノ・ムニエ1.00ha
平均樹齢30〜35年

醸造方針

圧搾には伝統的な圧搾機を使用し、果粒の量ではなく圧搾にかける時間と圧力に基づいて果汁を分割する独自のフラクショニング方式を採用している。果粒の構造をできるだけ保ったまま搾ることで、繊細な果汁を引き出す狙いがある。熟成容器は現在、全キュヴェをドゥミ・ミュイ(600Lの樽)とオーク樽で醸造・熟成しており、近年はセラミックやコンクリート製の卵形小容量タンクも試験的に導入している。楕円形のタンクは対流を生みやすく、澱との接触を穏やかに保ちながら熟成を進められるとされ、今後の新たな選択肢として位置づけられている。

二次発酵では、外来のショ糖を一切加えず自社ブドウ由来の糖分のみでプリーズ・ド・ムースを行う独自製法「メゾード・ファブリス・プイヨン」を用いる。リザーブワインは1997年ヴィンテージから続くフードルのソレラ方式で運用し、キュヴェ「ソレラ」に使用。毎年約30%を抜き取って新たなワインを補充することで、複数ヴィンテージの厚みを一つの液体に積み重ねている。

生産者コミュニティとイベント

秋には収穫を祝う祭り「コシュレ(cochelet)」を開催するほか、生産者団体テール・エ・ヴァン・ド・シャンパーニュにも参加。イタリアやニューヨークで開催されたイベントに出展した実績もあり、テロワールを重視する姿勢を国内外で発信している。こうした活動を通じて、地域内外の生産者やメディアとの交流を積極的に図っている。

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