Trannes / トランヌ
基本情報
| 地域圏(Région) | Grand Est |
| 県(Département) | Aube |
| 区(Arrondissement) | Bar-sur-Aube |
| 郵便番号 : | 10140 |
| 面積 : | 10.11 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Bossancourt, Jessains, Unienville, Juvanzé, La Rothière, Éclance, Petit-Mesnil, |
「Trannes」のぶどう畑
| テロワール | Côte des Bar - Bar-sur-Aubois |
| 格付け | 80% Autre Cru [?] |
| 栽培面積 | 8.1 ha |
| - Chardonnay | 1.6 ha (19.8%) |
| - Pinot Noir | 3.7 ha (45.7%) |
| - Pinot Meunier | 2.8 ha (34.6%) |
| - その他 | 0 ha (0%) |
特徴
テロワール
詳細
トランヌはコート・デ・バールのバール・シュル・オウボワ地区に位置し、オーブ川右岸に沿った地区最下流(北西端)の村である。コミューンの総面積は1,011 haに及ぶが、シャンパーニュAOCとして認定された栽培面積は8.10 haと非常に小さい。2023年時点の人口は194人。隣接するJuvanzé(北)、La Rothière(北)、Éclance(東)、ボサンクール(南東)、Jessains(西)はいずれもシャンパーニュAOCの対象外であり、最寄りの同AOC村はDolancourt(ドランクール)やArsonval(アルソンヴァル)など南東方面に位置する。
もうひとつの地理的特記事項として、トランヌはフォレ・ドリアン地方自然公園(Parc naturel régional de la Forêt d'Orient)の圏内に含まれており、この自然公園内でシャンパーニュを生産する唯一の村でもある。自然公園が周囲を囲む特異な立地は、農業・環境管理の観点でも特別な文脈を持つ。
テロワールと土壌
土壌はバール・シュル・オウボワ地区全般と同様、マール(泥灰岩)と石灰岩・粘土の混合が主体。コート・デ・バールの土壌はシャブリ周辺と地質的な親縁性が指摘されており、石灰質土壌が根を深く張らせ、ミネラル感のある果実を育む。地区唯一の生産者の農地では3種類の異なる土壌タイプが確認されており、小規模ながら地内の多様性がある。エシェル・デ・クリュはコート・デ・バール全村一律で白黒ともに80%(オートル・クリュ)。これはオーブ地方が歴史的に「二次ゾーン」として評価されてきた経緯を反映した一律格付けであり、テロワールの個性に由来するものではない。
主要生産者
トランヌに拠点を置くシャンパーニュ生産者として代表的な存在が、アルヌー・リュエル(Arnoult Ruelle)だ。1971年創業のレコルタン・マニピュラン(RM)で、Olivier Arnoultがオーブ川流域の村内に構える農場でピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエの3品種を計5 haで栽培する。「VDC:シャンパーニュの持続的栽培(Viticulture Durable en Champagne)」認証を取得しており、環境負荷の低減を意識した栽培管理を行っている。通常3〜6種のキュヴェを手がけ、要予約で試飲にも対応している。フォレ・ドリアン地方自然公園内でシャンパーニュを造る唯一のメゾンという立地は、国立公園の規制に配慮した農業実践の面でも注目される。
また、バール・シュル・オウボワ地区では協同組合メゾンのde Barfontarcがトランヌを含む8村の54生産者家族で構成されており、バロヴィルに拠点を置く。ピノ・ノワール90%、シャルドネ10%という構成で醸造し、地区の主要品種を軸にしたスタイルを体現している。
歴史と由来
村名はTrena → Tranne → Trannes と変遷し、語末の「s」が文書に現れるのは1826年以降とされ、住民はTrannois / Trannoises と呼ばれる。中世期、領主権はブリエンヌ伯爵家が保有し、その後トロワ伯爵家の支配下に移った。1153年、ボーリュー修道院(Abbaye de Beaulieu)がタイユボワ(Taillebois)という地名に農園(Grange)を設けたことが記録されており、この農園は16世紀まで存続した。1789年時点ではシャロン(Châlons)の総督府・バール=シュル=オーブ選挙区・ショーモン(Chaumont)のバイイに属していた。村のランドマークであるサン=ミシェル教会(Église Saint-Michel de Trannes)は現在も村内に立つ。
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