Nesles-la-Montagne / ネル=ラ=モンターニュ
基本情報
| 地域圏(Région) | Hauts-de-France |
| 県(Département) | Aisne |
| 区(Arrondissement) | Château-Thierry |
| 郵便番号 : | 02400 |
| 面積 : | 17.21 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Chierry, Blesmes, Étampes-sur-Marne, Nogentel, Chézy-sur-Marne, Courboin, Montlevon, Essises, Montfaucon, Viffort, |
「Nesles-la-Montagne」のぶどう畑
| テロワール | Vallée de la Marne - Vallée de la Marne Ouest |
| 格付け | 80% Autre Cru [?] |
| 栽培面積 | 40.1 ha |
| - Chardonnay | 4.4 ha (11%) |
| - Pinot Noir | 7.7 ha (19.2%) |
| - Pinot Meunier | 28 ha (69.8%) |
| - その他 | 0 ha (0%) |
特徴
テロワール
詳細
ネル=ラ=モンターニュは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ西部のヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエスト地区に位置するオートル・クリュの村だ。マルヌ川を挟んで北岸の都市シャトー=ティエリの対岸、南側の高台に広がり、村内からはマルヌ渓谷の広大な眺望を一望できる。北にエタンプ=シュル=マルヌ、北東にシエリ、東にブレーム、西にノージャンテル、南西にシェジ=シュル=マルヌが隣接する。コミューン面積は17.21 km²、人口約1,200人ほどの小村で、村はブドウ畑と森に囲まれた静かな農村景観を保っている。
テロワール
ブドウ畑は村の北部に一区画としてまとまり、エタンプ=シュル=マルヌの畑と連続した一体のテロワールを形成している。斜面は主に西から南西向きで、傾斜は緩やか。一部の区画は真南を向き、日射量を最大限に確保する配置になっている。標高は約150m前後で、マルヌ渓谷のなかでは高台に属する。年間日照時間は約1,611時間で、フランス平均(1,900時間)を大きく下回る冷涼な環境だ。
土壌は泥灰岩(marles)の上にシルト質粘土(limoneux-argileux)が重なる二層構成。この組み合わせは保水性と保温性に優れており、気温が上がりにくい西向き斜面であっても、ブドウが安定した熟度に達しやすい環境をつくる。総栽培面積約40haのうち、ピノ・ムニエが約28haと圧倒的な主役を占め、次いでピノ・ノワールが約7.7ha、シャルドネが約4.4haと続く。エシェル・デ・クリュは白黒ともに80%で、エシェル・デ・クリュとしては下位の数値だが、その分ムニエ主体のレコルタンが磨いてきたテロワールの個性がある。
Simon-Legrand(シモン・ルグラン)
シモン・ルグランは当村を代表するレコルタン・マニピュラン(RM)で、ネル=ラ=モンターニュとエタンプ=シュル=マルヌを中心に合計4.5haの畑を管理する。生産スタイルの核心は「区画別醸造(parcellaire vinification)」で、各区画のブドウを別々に仕込み、それぞれのテロワールの個性を引き出す手法をとる。伝統的な木製プレス機を現役で使用しており、機械的な効率よりも質を優先した姿勢が反映されている。農法面ではビオ転換とHVE(高環境価値)認定を取得しており、ヴィティフォレスタリー(農林複合)やウエッサン島の羊を活用した草地管理(エコパチュラージュ)なども実践している。
代表キュヴェ「EterNesles」はシャルドネ・ピノ・ムニエ・ピノ・ノワールを各3分の1ずつブレンドした構成で、ネル=ラ=モンターニュが持つ3品種のポテンシャルを一本に凝縮した作品だ。ムニエの豊かな果実感にシャルドネの繊細さ、ピノ・ノワールの骨格が重なり、単一品種では出せないバランスを表現する。
歴史
ネル=ラ=モンターニュでシャンパーニュ生産が始まった契機は、1913年にさかのぼる。Ernest Simon(1885年生まれ)が農業複合経営の傍らブドウを植えたのが最初で、当初は酪農・畜産が主体でブドウ栽培は副業にすぎなかった。1942年には息子のGeorgesが「le Chaufour」区画へブドウを追加植栽した。収穫したブドウはノージャンテルの搾汁協同組合を経由しパイパー・エドシックに売られており、長らく自社瓶詰めは行われなかった。その後世代を重ねるなかでシャンパーニュ生産へ転換が進み、「Les Pierreries」「Les recettes」などの区画へ栽培が拡大した。1998年に初めてChampagne Simon-Legrand名義のボトルが誕生し、2000年のEARL Simon-Legrand設立をもって自社生産体制が確立した。一世紀以上をかけて農家からレコルタンへと変貌した、この村らしい歩みといえる。
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