Chantemerle / シャントメルル
基本情報
| 地域圏(Région) | Grand Est |
| 県(Département) | Marne |
| 区(Arrondissement) | Épernay |
| 郵便番号 : | 51260 |
| 面積 : | 8.51 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Fontaine-Denis-Nuisy, Potangis, La Celle-sous-Chantemerle, Bethon, La Forestière, |
「Chantemerle」のぶどう畑
| テロワール | Côte de Sézanne |
| 格付け | blanc:87%,noir:85% Autre Cru [?] |
| 栽培面積 | 33.3 ha |
| - Chardonnay | 30.3 ha (91%) |
| - Pinot Noir | 3 ha (9%) |
| - Pinot Meunier | 0 ha (0%) |
| - その他 | 0 ha (0%) |
特徴
テロワール
詳細
シャントメルルは、フランス・シャンパーニュ地方のコート・ド・セザンヌに属するコミューン(村)で、地区の主要都市セザンヌの中心部から南南西へ約12〜13km、旧国道RN51(現RD951)沿いに位置する。総面積851haに対して住民はわずか48人(2023年)という極めて小規模な農村であり、シャンパーニュ観光ルート(Route touristique du champagne)上の村のひとつでもある。
近隣のシャンパーニュAOC内コミューンとの位置関係を見ると、東側にはラ・セル=ス=シャントメルルが、西側にはベトンが接し、北側はフォンテーヌ=ドニ=ニュイジーが位置する。これらの村々もすべてセザンヌ地区に属するオートル・クリュ村であり、シャントメルルはその中でも特にシャルドネへの特化度が高い村として知られている。
ブドウ畑はコミューン内を東西に走る帯状区域に集中し、標高98〜208mの幅広い高低差の中で主に緩やかな南向き斜面に広がる。土壌はチョーク(白亜)質を基調としながら、粘土質成分が加わった石灰粘土質(argilo-calcaire)が混在する。この土壌組成は、より純粋な白亜質土壌で知られるコート・デ・ブラン北部の村々(アヴィーズ、クラマンなど)とシャントメルルを明確に差別化するポイントであり、シャルドネにまろやかさと果実の丸みを与える要因とされている。総栽培面積33.30haのうち、シャルドネが30.30ha(約91%)を占め、残り3.00haをピノ・ノワールが担う。ピノ・ムニエの栽培はない。
主要生産者として、地区内に畑を持つ大手メゾンビルカール・サルモンがシャントメルル内にも一部畑を所有しており、コミューンのシャルドネがメゾンキュヴェのブレンド素材として活用されている。また、ヘッダ掲載の生産者としてネレ・ヴェリィもこの地区に関わりを持つ。
- Jean-Paul Pachot:RC(Récoltant-coopérateur=協同組合に原料を供出しながら自名義でシャンパーニュを販売する栽培農家)として活動するコミューン内の生産者。
- Seguin:同じくRC業態で活動するグロワー生産者。
村の歴史は古く、文献上の初出は1062〜1080年ごろの「Cantumerula」にまで遡る。その後「Cantumella」(1128年)、「Chantemerle」(約1222年)と表記を変えながら記録に残っており、村名の語源は農民・林業者の言葉で「土地境界を示すために地上1.5mで切り落とされた木」を意味する古語に由来するとされる。
1180年にはアウグスティノ会の修道院「サン=スラン修道院(Abbaye Saint-Serein de Chantemerle)」が創設されたが、1683年にトロワの「サン=ルー修道院」と統合され現在は跡形もない。中世にはシャンパーニュ伯爵領の所領のひとつに数えられ、1328年に没したフランス王シャルル4世の未亡人ジャンヌ・デヴルー(Jeanne d'Évreux)に恩給領として与えられた歴史を持つ。
現在も村の広場には洗い場(Lavoir)が残り、コミュナル池「ラ・カンテーヌ池(Étang communal de la Quintaine)」も存在する。村内のサン=スラン教会(Église Saint-Serein)は南北方向に建つ珍しい向きの教会で、19世紀製の聖母子木像を所蔵し、フランス歴史的建造物(Monument historique)に指定されている。こうした歴史的・文化的な蓄積が、小さな村シャントメルルに独特の奥行きを与えている。
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