La Celle-sous-Chantemerle / ラ・セル=ス=シャントメルル

ラ・セル=ス=シャントメルルは、コート・ド・セザンヌ南端近くのオートル・クリュの村。総栽培面積88.90 haの約80%をシャルドネが占め、ブラン・ド・ブランの産地として知られる。粘土質表土と地下白亜層が生む豊かでアロマティックなスタイルが、コート・デ・ブランとはひと味違う魅力を放つ。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Épernay
郵便番号 : 51260
面積 : 12.03 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Fontaine-Denis-Nuisy, Potangis, Villiers-aux-Corneilles, Saron-sur-Aube, Chantemerle,

「La Celle-sous-Chantemerle」のぶどう畑

テロワールCôte de Sézanne
格付け blanc:87%,noir:85% Autre Cru [?]
栽培面積88.9 ha
- Chardonnay70.9 ha (79.8%)
- Pinot Noir17.9 ha (20.1%)
- Pinot Meunier0.1 ha (0.1%)
- その他0 ha (0%)

特徴

総栽培88.90 haのうちピノ・ノワールが約17.90 ha、ピノ・ムニエはわずか0.10 haにとどまり、シャルドネが圧倒的主役を担う。生まれるシャンパンはコート・デ・ブランのブラン・ド・ブランが持つ研ぎ澄まされた酸とは対照的に、熟した白桃・白い花・バタートーストの層が重なるアロマティックなスタイル。酸度はやや穏やかでまろやかな質感があり、リッチで飲み疲れしない。ブラン・ド・ブランをメインにした小規模グロワーが多く、コート・デ・ブランの隣人でありながら独自の個性を持つ産地を探したいワイン好きにとって格好の発見地となる。

テロワール

ラ・セル=ス=シャントメルルはセザンヌの南約11 kmに位置し、コート・デ・ブラン本エリアとは土壌構成が異なる。コート・デ・ブランではチョーク(白亜)が表土近くまで露出するのに対し、このエリアでは粘土・石灰岩・マール(泥灰岩)・砂が混在し、チョークは地下深部に存在する。表土の粘土層が保水性を与えつつ、地下のチョーク層が根の深部まで伸びる足場となる。ブドウ畑はコミューン北部に集中し、北隣のフォンテーヌ=ドニ=ニュイジーの畑と連続する。斜面の向きは主に南〜南東で、シャルドネの熟成に適した日照を確保している。シャンパーニュ南西部という立地のため積算温度がやや高く、コート・デ・ブランに比べて果実の熟度が進みやすい。この粘土・チョーク土壌の組み合わせが、ミネラル感を保ちながらも白い花・熟した果実・バタートーストのニュアンスを備えた、豊かでアロマティックなシャルドネを生み出す。

詳細

ラ・セル=ス=シャントメルルはマルヌ県グラン・エスト地域圏に属するコミューンで、コート・ド・セザンヌのうち「セザネ(Sézannais)」と呼ばれるサブエリアの一村にあたる。標高約129 m、コミューン総面積12.03 km²、人口136人(2023年)という小さな村だが、88.90 haというコート・ド・セザンヌ内では比較的広い栽培面積を誇る。セザンヌ市街の南約11 kmに位置し、北にフォンテーヌ=ドニ=ニュイジー、西にシャントメルル、東にサロン=シュル=オーブが隣接する。

土壌はコート・デ・ブラン本エリアとは異なり、粘土・石灰岩・マール(泥灰岩)・砂が混在する不均質な構成で、表土にチョーク(白亜)は露出しない。チョーク層は地下深部に存在し、フリント(火打石)も混じる。この粘土質表土が保水力を与えつつ、地下のチョーク層がミネラル補給源となり、シャルドネにバター・トースト・白い花のニュアンスとミネラル感を同時に与える。ブドウ畑はコミューン北部に集中し、主に南〜南東向きの緩やかな斜面に広がる。シャンパーニュ南西部に位置するため、コート・デ・ブランよりも積算温度が高く、果実の熟度が増したアロマティックな表情が生まれやすい。

注目の生産者はジャン・マリー・マルクーとその家族経営のドメーヌだ。ラ・セル=ス=シャントメルルをはじめ、フォンテーヌ=ドニ=ニュイジーなど複数のコミューンに畑を持ち、1980年より自社ブランドで販売を開始。ピノ・ムニエ60%・シャルドネ20%・ピノ・ノワール20%のレギュラー・キュヴェをはじめ、ブラン・ド・ブラン、ヴィエイユ・ヴィーニュ(シャルドネ・ピノ・ムニエ・ピノ・ノワール各1/3)、キュヴェ・プレステージュ(シャルドネ40%・ピノ・ノワール40%・ピノ・ムニエ20%)など7種のキュヴェを「Pierre de Charme」ブランドでも展開している。

この地でのブドウ栽培の歴史は古く、コート・ド・セザンヌ一帯は17世紀からワイン産地として認識されていた。村のランドマークである聖三位一体教会(Église de la Sainte-Trinité)は19世紀の建造で、のどかな農村景観の中に静かにたたずんでいる。長年にわたり村長を務めたジャン・マリー・マルクー(2001〜2014年)がフレデリック・オーシンにバトンを渡したように、生産者と村政が緊密に結びついた小さなシャンパーニュ村の姿がここにある。

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「La Celle-sous-Chantemerle」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報