Billy-le-Grand / ビリー=ル=グラン

ビリー=ル=グランは、「大きい」を意味する名とは裏腹に人口126人ほどの小さな村でありながらプルミエ・クリュ格付けを誇ります。畑の約7割を占めるシャルドネが、黒ブドウ優勢のモンターニュ・ド・ランスにあって意外なほど繊細な白を生み出す、そんな一本と出会えます。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Reims
郵便番号 : 51400
面積 : 7.26 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Les Petites-Loges, Villers-Marmery, Sept-Saulx, Livry-Louvercy, Vaudemange, Trépail,

「Billy-le-Grand」のぶどう畑

テロワールMontagne de Reims
- Grande Montagne de Reims
格付け95% Premier Cru [?]
栽培面積64.2 ha
- Chardonnay44.6 ha (69.5%)
- Pinot Noir19.6 ha (30.5%)
- Pinot Meunier0 ha (0%)
- その他0 ha (0%)

特徴

シャルドネが畑の約7割を占めるビリー=ル=グランのシャンパンは、黒ブドウが幅をきかせるモンターニュ・ド・ランスにあって一際軽やかな酸とミネラル感が際立つ白い表情が魅力です。ボンヌヴィ・ボカールの樽醗酵キュヴェ「フュ・ドゥ・シェーヌ」のように、樽のニュアンスとシャルドネ由来の直線的な酸が溶け合う一本も生まれます。気取らない繊細さは、魚介の前菜や白身肉のグリルと合わせてゆっくり味わいたい休日の一杯にぴったりです。

テロワール

ビリー=ル=グランは、隣村ヴォドゥマンジュの畑と地続きになる形で、コミューン南西部、モンターニュ・ド・ランスの斜面が落ち着く直下のゆるやかな東向き斜面に畑が広がります。コミューン面積726haに対し栽培面積はわずか64.20haで、人口126人という小ささそのままに畑の規模もコンパクトです。東向きの穏やかな斜度は朝日を浴びながらゆっくりと熟度を高めるのに適しており、隣接するヴィレ=マルムリートレパイユとともに「ペルル・ブランシュ(白い真珠)」と呼ばれる一帯を形成しています。畑の約7割を占めるシャルドネの比率は周辺のプルミエ・クリュ村の中でも際立って高く、この東向き斜面の穏やかな日照こそが、ビリー=ル=グランの白ブドウに繊細な酸とミネラル感を宿す土台になっています。

詳細

ビリー=ル=グランは、グランド・モンターニュ・ド・ランスの東端に位置する村で、コミューン面積726ha、人口126人(2013年)という、シャンパーニュの中でもひときわ小さな存在です。住民は「ビヨタン」(Billotins/Billotines)と呼ばれます。「ル・グラン(大きい)」という村名とのギャップが、まずこの村を語るうえでの逸話です。西はトレパイユ、北西はヴィレ=マルムリー、南はヴォドゥマンジュと、いずれもプルミエ・クリュ格付けの村に囲まれており、この一帯がプルミエ・クリュの密集地帯であることがうかがえます。村内の生産者は21軒ほどで、その多くが家族経営の小規模なグロワーです。

テロワール

畑は南西部、グランド・モンターニュ・ド・ランスの斜面裾に広がる東向きの緩斜面に位置し、隣接するヴォドゥマンジュの区画と地続きです。栽培面積64.20haのうち、シャルドネが44.60ha(約7割)、ピノ・ノワールが19.60ha(約3割)を占め、ピノ・ムニエはほぼ栽培されていません。エシェル・デ・クリュは白・黒ともに95%。隣接するヴィレ=マルムリー、トレパイユ、ヴォドゥマンジュとともに「ペルル・ブランシュ(白い真珠)」と称される、シャルドネの質の高さで知られる一帯を形成しており、東向きの穏やかな日照と冷涼な気候が、酸を保ったまま丁寧に糖度を積み上げる土壌条件を生んでいます。

主要生産者

村を代表する造り手が、ビリー=ル=グランを拠点とするヴィニュロン・アンデパンダン加盟のレコルタン・マニピュランボンヌヴィ・ボカールです。ビリー=ル=グランのほか、ヴァレ・ド・ラ・マルヌヴァレ・ド・ラルドルにも畑を持ち、シャルドネ43%・ピノ・ノワール42%・ピノ・ムニエ15%という多彩な品種構成でワインを仕立てます。なかでもブラン・ド・ブランのヴィンテージ、85〜90%のシャルドネに10〜15%のピノ・ノワールを合わせるキュヴェ・プレスティージュ、シャルドネとピノ・ムニエを半量ずつ樽醗酵させ昔ながらの縄止め栓で仕上げるフュ・ドゥ・シェーヌは、この村らしい個性を映す一本です。

  • ラピ・ガブリュ:ビリー=ル=グラン、ヴィレ=マルムリー、トレパイユにまたがる畑を持つグロワー。シャルドネ30%・黒ブドウ70%によるヴィエイユ・ヴィーニュキュヴェが代表作です。
  • マルセル・ラピ・エ・フィス:栽培面積2haほどの小規模なグロワーで、家族経営らしい丁寧な造りで知られます。
  • ウデア:ビリー=ル=グランのほかビスイユ、マルイユ、アイ、ディジーに計4.6haの畑を持ち、シャルドネ60%・ピノ・ノワール40%の構成でヴィンテージ・キュヴェも手がけます。

歴史・由来

ヴォドゥマンジュとビリー=ル=グランの生産者を長く支えてきたのが、両村の名を冠する協同組合、ソシエテ・コオペラティーヴ・アグリコル・ヴィニコル・ドゥ・ヴォドゥマンジュ・エ・ビリー=ル=グランです。施設自体はヴォドゥマンジュ側に置かれていますが、小規模なグロワーが多いこの一帯では、こうした協働の仕組みが村のシャンパン造りを古くから支えてきました。「ル・グラン(大きい)」という名にもかかわらず人口・畑面積ともに小さなビリー=ル=グランですが、それゆえにプルミエ・クリュ格付けという事実がいっそう際立ちます。隣接するヴォドゥマンジュ、ヴィレ=マルムリー、トレパイユと同じ95%という高いエシェル・デ・クリュを保ちながら、知名度では一歩譲るこの村は、シャンパーニュ通にこそ知ってほしい知る人ぞ知る一帯としての存在感を放っています。

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「Billy-le-Grand」を拠点とするシャンパン銘柄

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