Bonnevie Bocart / ボンヌヴィ・ボカールは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Billy-le-Grandを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Bonnevie Bocart / ボンヌヴィ・ボカール

Bonnevie Bocart

ボンヌヴィ・ボカール

ボンヌヴィ・ボカールは、モンターニュ・ド・ランスのビリー=ル=グランを拠点とするRM生産者。19世紀から続くヴィニュロン一家の技を受け継ぎながら、樽仕込みや区画別ヴィニフィカシオンで土地の個性を丁寧に映し出す、家族経営ならではのシャンパーニュを生み出している。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Grande Montagne de Reims / グランド・モンターニュ・ド・ランス
51400 Billy-le-Grand / ビリー=ル=グラン [Premier Cru]
所在地10 rue du MIDI, 51400 Billy-le-Grand (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-bonnevie-bocart.com/
Mailchampagne-bocart@orange.fr
SNS@champagnebonneviebocart
Tel+33 (0)3 26 67 95 67, +33 (0)3 26 66 53 95(fax)
製造業者種別RM

商品更新情報

特徴・スタイル

ボンヌヴィ・ボカールが目指すのは、ビリー=ル=グラン、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ、ヴァレ・ド・ラルドルという3つの異なるテロワールを一つのシャンパーニュにまとめ上げる、いわば「土地のブレンド」。樽とステンレスタンクを使い分け、あえてマロラクティック発酵を行わないキュヴェも用意することで、フレッシュな酸と骨格を両立させる。ロゼの一部は伝統的なセニェ製法による直接ロゼで、色合いだけでなく味わいの厚みも生む。継ぎ足し熟成の「メゾンのソレラ」は、過去のヴィンテージの記憶を現在の一杯に溶け込ませる、この造り手ならではの手法だ。

歴史・ブランドストーリー

ビリー=ル=グラン村では19世紀から、ボカール家が代々ヴィニュロンの仕事を継いできた。ジョルジュ・ボカールからエドモン・ボカール、そしてジャン=クロード・ボカールへと技術が受け継がれ、1965年にはジャン=クロードとマリー=フランス夫妻が協同組合に属しながら家族畑を経営し、ヴァレ・ド・ラ・マルヌにピノ・ノワールの区画を新たに取得した。 転機は1992年。夫妻の娘ベアトリスと夫エリックが経営に加わり、自分たちだけのシャンパン造りを志して協同組合を離脱、自社キュヴェの製造を始めた。2007年にはドメーヌを正式に継承し「Champagne Bonnevie-Bocart」を設立、ヴァレ・ド・ラルドルに初のピノ・ムニエ区画も取得した。2015年にはHVE認証を取得し、環境に配慮した栽培へと歩みを進めている。 現在は2016年に加わった息子ピエール、2023年に参画したそのパートナーであるアドリアナとともに、4世代目としてこの家業を受け継いでいる。

詳細

ボンヌヴィ・ボカールは、2007年にブランドとして正式にスタートしたシャンパーニュ独立ヴィニュロン連盟加盟のRM(レコルタン・マニピュラン)、すなわち自社畑のブドウのみでシャンパーニュを仕込むヴィニュロン・アンデパンダン(独立生産者)である。

ボンヌヴィ・ボカールの自社畑は、モンターニュ・ド・ランスのプルミエ・クリュ格付け村であるビリー=ル=グランを中心に、ヴァレ・ド・ラ・マルヌのルイユ、ヴェルヌイユ、ヴァンセル、トレルー=シュル=マルヌ、そしてヴァレ・ド・ラルドルのシャンブレシーへと分散している。3つの異なるテロワールに区画を持つことで、単一の畑では得られない多層的な個性を醸造に取り込む土台を築いており、アッサンブラージュの幅広さがこのメゾンの持ち味となっている。

ヴァレ・ド・ラ・マルヌの区画は1965年にピノ・ノワール用として、ヴァレ・ド・ラルドルの区画は2007年にピノ・ムニエ用として、それぞれ拡張の際に新たに取得されたものだ。拠点のビリー=ル=グランを軸としながら、品種ごとに適した産地を選びながら畑を広げてきた歴史がうかがえる。

2015年にHVE(Haute Valeur Environnementale)認証を取得して以降は、有機農業への転換をさらに進めている段階にある。除草剤・殺虫剤を使わず、畝の一列おきに藁を敷いて土壌を保護するなど、化学的な介入を極力抑えた栽培管理を続けている。こうした地道な取り組みの積み重ねが、畑そのものの個性を素直に映すワイン造りへとつながっている。

栽培から醸造まで、エリック・ボヌヴィとベアトリス・ボヌヴィ夫妻、そして息子ピエールとそのパートナーであるアドリアナが加わった4世代目の家族体制で一貫して手掛けている。

栽培・生産データ
項目データ
自社畑面積約5ha
シャルドネ比率43%
ピノ・ノワール比率42%
ピノ・ムニエ比率15%
HVE認証取得年2015年
醗酵樽容量205L
年間エノツーリズム来訪者数約1,200人

醸造方針

醸造の軸になっているのは、ビリー=ル=グラン、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ、ヴァレ・ド・ラルドルという3つのテロワールのアッサンブラージュで、キュヴェごとに樽とステンレスタンクを使い分けている。樽仕込みには205Lのシャンパーニュ産樽を用い、酸素との緩やかな交換を通じて質感や複雑性、骨格を与えている。

一部のキュヴェではあえてマロラクティック発酵を行わず、フレッシュさと張り、長期熟成のポテンシャルを重視する方針を取る。また区画別・品種別に個別のヴィニフィカシオンを行うキュヴェもあり、それぞれの品種が持つ本来の個性を引き出す狙いがある。ロゼの一部は伝統的なマセラシオンによる直接ロゼ製法(ロゼ・ド・セニェ)で仕上げられる。

さらに一部のキュヴェには、継ぎ足しながら熟成させる「メゾンのソレラ」方式を採用している。過去のヴィンテージと現在のワインをつなぐ仕組みで、シャンパーニュでは比較的珍しい手法だが、このメゾンにとっては家族の記憶を一本のシャンパーニュに重ねる象徴的な取り組みとなっている。

ラインナップは大きく3つのカテゴリーに分けられている。定番となる「レザンコントゥルナーブル」、個性を際立たせた「レザンコンパラーブル」、新たな挑戦を映す「ラ・デクヴェルト」で、それぞれ異なる仕込み方や熟成のアプローチを反映した構成になっている。初めての一本を選ぶ際にも、これらのカテゴリーが目安になる。

エノツーリズムと環境への取り組み

エノツーリズムにも力を入れており、4月から10月にかけては電動カートで畑を巡るツアーを実施し、多くのファンを迎えている。ギフトボックスの梱包材にはブドウの残渣を15%配合するなど、パッケージ面でも環境への配慮を広げている。産地の分散、樽とタンクの使い分け、そして継ぎ足し熟成という仕組み——これらが積み重なり、ボンヌヴィ・ボカールらしい重層的な味わいを生み出している。

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