Bagneux-la-Fosse / バニュ=ラ=フォス

バニュ=ラ=フォスは、コート・デ・バールの中でもバルセカネエリアに位置するオートル・クリュの村。栽培面積145haのうち約96%をピノ・ノワールが占める、赤品種一択の産地だ。隣のレ・リセと並ぶバルセカネ南部の拠点村として、果実味豊かなシャンパンを生み出している。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Aube
区(Arrondissement)Troyes
郵便番号 : 10340
面積 : 22.93 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Les Riceys, Balnot-la-Grange, Pargues, Avirey-Lingey, Bragelogne-Beauvoir,

「Bagneux-la-Fosse」のぶどう畑

テロワールCôte des Bar
- Barséquanais
格付け80% Autre Cru [?]
栽培面積145.8 ha
- Chardonnay5.8 ha (4%)
- Pinot Noir139.8 ha (95.9%)
- Pinot Meunier0.1 ha (0.1%)
- その他0.1 ha (0.1%)

特徴

栽培面積の96%をシャルドネではなくピノ・ノワールが占めるバニュ=ラ=フォスのシャンパンは、赤系果実の豊かな香りと厚みのある果実味が特徴だ。ピノ・ムニエはほぼ存在せず、品種の純度という点では珍しいほどピノ・ノワール一色の村といえる。生産者のポール・マリーベルトラン(Paul-Marie Bertrand)は、バニュ=ラ=フォス産ピノ・ノワール100%でコトー・シャンプノワの白ワインも手掛けており、ピノ・ノワールのポテンシャルを静止画のように映し出す一本として、ナチュラル志向の飲み手に支持されている。

テロワール

バニュ=ラ=フォスは、オーブ県南部のバルセカネエリア、Bar-sur-Seineから南西へ約15kmに位置する。村の東側をサルス川が南から北へ流れ、ヴィレ=シュ=バールでセーヌ川へ合流する。標高は約225mで、コミューン面積2293haの大半を森林と農地が占める。 ブドウ畑は村内に分散しており、向きが一定でない緩やかな傾斜地が多い。土壌の基盤はジュラ紀キンメリジャン階の石灰質泥灰土で、シャブリと同系統の岩盤を共有する。この地質はバルセカネ全体に共通する特徴であり、隣のレ・リセと同じ地層が連続する。石灰分が豊富な泥灰土は排水性を確保しながら適度な保水力を持ち、ピノ・ノワールに骨格と酸を与える素地となっている。

詳細

バニュ=ラ=フォスは、コート・デ・バール南部のバルセカネエリアに属するコミューンで、オーブ県に位置する。Bar-sur-Seineから南西へ約15km、東隣には大規模産地のレ・リセが接し、北にアヴィレ=ランジェ、南にブラジュローニュ=ボーヴォワールと隣接する。コミューン面積は2293haに及び、北西部と南東部に森林が広がり、残りは農地と集落が占める。村の東側をサルス川が南北に流れ、セーヌ川支流として地域の排水を担っている。標高は約225mで、緩やかな傾斜地にブドウ畑が分散する。

テロワールの基盤はジュラ紀キンメリジャンの石灰質泥灰土(石灰分と粘土が層をなす堆積岩)で、バルセカネ全域に共通する地質だ。シャブリと同系統の岩盤が広がるこの土壌は、ピノ・ノワールに細かい粒状の酸と果実の凝縮感を与える。畑の向きは一定でなく、南向き斜面を含む複数方向に開いており、日照条件が区画によって異なる。リュー・ディとしてはLa Beauchaille、Champ-Morot、Le Mateloy、La Valognon、Val Vaudroy、La Voreille が確認されている。栽培面積145.80haのうち、ピノ・ノワールが139.80haと95.9%を占め、シャルドネが5.80ha、ピノ・ムニエが0.10haと、品種構成の偏りは際立っている。

ポール・マリーベルトランは、バニュ=ラ=フォスとキュミエール(Cumières)に合計6haの畑を持つレコルタン・マニピュラン(自社畑栽培・自社醸造の独立生産者)だ。ピノ・ノワール100%のシャンパンはもとより、同品種100%によるコトー・シャンプノワの白ワインも手掛ける。

村の歴史は古く、711年の勅書に「pagus de Lasçois」として記録されている。地名「Bagneux」はラテン語の「Balneolum(小浴場)」に由来し、トロワからヴェルトーへ向かうローマ街道沿いに温浴施設があったとされる。「La Fosse」の名が初めて文書に現れるのは1679年のこと。百年戦争によって村は壊滅的な打撃を受け、450炉(世帯)あった人口が40炉まで激減し、その後も往時の規模は回復しなかった。1787年に記録された140炉は現代の178人(2023年)とほぼ重なる水準で、小さな村のまま現在に至る。村のランドマークとして、16世紀建立のサン=ヴァランタン教会(歴史的建造物指定)があり、ラテン十字形の平面構成と5面後陣が特徴的な佇まいを見せる。

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「Bagneux-la-Fosse」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報