Bragelogne-Beauvoir / ブラジュローニュ=ボーヴォワール

ブラジュローニュ=ボーヴォワールは、コート・デ・バールの南端バルセカネ地区に位置するオートル・クリュの村。栽培面積140haのうち96%超をピノ・ノワールが占め、コート・デ・バールのなかでもピノ・ノワール純度が際立って高い産地として知られる。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Aube
区(Arrondissement)Troyes
郵便番号 : 10340
面積 : 23.39 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Vertault, Molesme, Les Riceys, Arthonnay, Balnot-la-Grange, Channes, Bagneux-la-Fosse,

「Bragelogne-Beauvoir」のぶどう畑

テロワールCôte des Bar
- Barséquanais
格付け80% Autre Cru [?]
栽培面積140.5 ha
- Chardonnay4.7 ha (3.3%)
- Pinot Noir135.3 ha (96.3%)
- Pinot Meunier0.4 ha (0.3%)
- その他0.1 ha (0.1%)

特徴

栽培面積の96%超をピノ・ノワールが占めるため、生まれるシャンパンは赤系果実の凝縮感と骨太な構造を備えた味わいが主体となる。シャルドネはわずか3%強、ピノ・ムニエはほぼ存在しない。 ロランのキュヴェ「Graphite」のようにピノ・ノワール主体のヴィンテージ仕様で仕立てたものは、熟成とともに複雑さを増す。デニ・ココレのように樽発酵を一部取り入れた生産者のシャンパンには、果実味に加えてスモーキーなニュアンスも現れる。こうした個性は肉料理や熟成チーズと合わせることで真価を発揮し、シャンパンに食事との親和性を求める飲み手に向いている。

テロワール

ブラジュローニュ=ボーヴォワールは、オーブ県南部のバルセカネ地区に位置し、コート・ドール県とヨンヌ県との県境に近い谷間の村である。サルス川沿いに集落とブドウ畑が広がり、川は北方のセーヌ川へと合流する。 畑は村内に点在し、比較的緩やかな南向き斜面を形成する。土壌はジュラ紀の石灰岩を基盤とし、コート・デ・バール地域に共通する粘土質石灰岩土壌が広がる。ランスやエペルネを中心とするシャンパーニュ北部の白亜質土壌とは性質が異なり、この重みのある石灰岩質土壌が、ピノ・ノワールに豊かな果実味と骨格をもたらす。 1997年時点の栽培面積が130haであったところ、2013年には140haを超え、近年も緩やかに拡大傾向にある。

詳細

ブラジュローニュ=ボーヴォワールは、コート・デ・バール南部のバルセカネ地区に属するオートル・クリュのコミューンである。オーブ県の南端に位置し、コート・ドール県・ヨンヌ県との県境に接する。サルス川沿いの谷に集落が広がり、東にレ・リセ、北にバニュ=ラ=フォス、南にシャンヌ、西にバルノ=ラ=グランジュが隣接する。コミューン全体の総面積は約2,339ヘクタールと広大だが、AOCシャンパーニュとして登録されたブドウ畑は140.50haである。

テロワールはジュラ紀の石灰岩を基盤とした粘土質石灰岩土壌が広がり、南向きの緩斜面がブドウの生育に適した環境をつくる。栽培品種はピノ・ノワールが135.30ha(96.5%)と圧倒的な優位を占め、シャルドネが4.70ha(3.3%)、ピノ・ムニエが0.40ha、その他が0.10haと続く。これほどピノ・ノワールに特化した構成はコート・デ・バール全体でも際立っており、村のシャンパンスタイルを根本的に規定している。

このコミューンを代表する生産者がレコルタン・マニピュラン(RM)のロランである。ブラジュローニュ=ボーヴォワール、シャンヌ、シェルヴェイの3村に計6haのブドウ畑(ピノ・ノワール75%)を持ち、年間約20,000本を生産する。ヴィンテージ・シャンパーニュ3種が看板で、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネを各3分の1で構成する「Graphite」、ブラン・ド・ブランの「Opalescence」、シャルドネ40%・ピノ・ノワール40%・ピノ・ムニエ20%の「Privilège」を擁する。複数のキュヴェをヴィンテージ仕様で展開するスタイルは、このバルセカネ南端の小村が育む果実の力強さを丁寧に表現しようとする姿勢の表れである。

  • デニ・ココレ(RM)— 発酵の一部にオーク樽を採用し、ピノ・ノワール主体のシャンパンに深みとスモーキーなニュアンスを加える。ヴィンテージ・シャンパーニュも手がける。
  • カミーユ・マルセル(RM)— パスカル家が代々運営する家族経営の生産者。

村の歴史において特筆すべきは1973年の合併である。もともとブラジュローニュ(Bragelogne)とボーヴォワール=シュル=サルス(Beauvoir-sur-Sarce)は別々のコミューンであったが、同年に統合されて現在のブラジュローニュ=ボーヴォワールが誕生した。名称に残る「=(イコール)」はこの合併の痕跡であり、サルス川という地理的紐帯が二つの集落を一つのコミューンに結びつけた。62人の生産者が登録される村として、バルセカネ地区における小規模グロワーの集積地としての性格を今日も保っている。

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「Bragelogne-Beauvoir」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報