Channes / シャンヌ
基本情報
| 地域圏(Région) | Grand Est |
| 県(Département) | Aube |
| 区(Arrondissement) | Troyes |
| 郵便番号 : | 10340 |
| 面積 : | 14.26 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Vertault, Arthonnay, Bragelogne-Beauvoir, |
「Channes」のぶどう畑
| テロワール | Côte des Bar - Barséquanais |
| 格付け | 80% Autre Cru [?] |
| 栽培面積 | 70.2 ha |
| - Chardonnay | 3.4 ha (4.8%) |
| - Pinot Noir | 66.3 ha (94.4%) |
| - Pinot Meunier | 0 ha (0%) |
| - その他 | 0.5 ha (0.7%) |
特徴
テロワール
詳細
シャンヌはコート・デ・バールのバルセカネサブテロワールに位置し、オーブ県南部でコート=ドール県・ヨンヌ県の両県境に接するシャンパーニュAOC最南端の村だ。コミューン面積は14.26 km²、人口は2023年時点で108人(最盛期の1793年には530人)と小さな村ながら、隣接するブルゴーニュとの地理的連続性がテロワールの個性を際立たせている。北隣はブラジュローニュ=ボーヴォワール、さらにVertaultやArthonnayが周辺に連なる。
畑はコミューン北西部の南向き斜面に集中する。総栽培面積70.20 haのうちピノ・ノワールが66.30 ha(約94%)を占め、シャルドネは3.40 ha(約5%)、ピノ・ムニエは栽培されていない。標高308 mと高い立地はバルセカネ内の他のコミューンより気温低下が顕著で、「改変された海洋性気候」の特徴である冷涼な冬(平均1.5℃)と秋冬の霧がブドウの生育サイクルをゆっくりと進め、果実に凝縮感を与える。年間降水量は860 mm、年平均気温は10.4℃。土地利用の構成は農業地が約60.8%、森林が37.2%を占め、畑は限られた農地を最大限に活かす形で配置されている。この気候条件が、コート・デ・バール典型のフルボディなピノ・ノワールをさらに骨格のある仕上がりに導く。
生産者のうち、この村を語る上で外せない存在がBrigandatだ。Pierre Brigandat & Filsとして長年続いてきたこのドメーヌは、2001年にBertrand Brigandatが継承。以来、有機農法への転換とともに一部畑ではビオディナミ農法を導入し、ピノ・ノワール古樹(ヴィエイユ・ヴィーニュ)を使ったヴィンテージ・シャンパンを軸にラインナップを組む。所有畑はシャンヌのほかレ・リセやビュクセイユにも及ぶ。シャンパーニュ最南端という地理的な特殊性を背景に、大地の力を丁寧に引き出すアプローチが評価されている。
- ピエール・ブリガンダ / ベルトラン・ブリガンダ(レコルタン・マニピュラン)― 2001年以降はBertrand Brigandatが当主。有機・ビオディナミ農法を実践し、ピノ・ノワールの古樹からヴィンテージ・シャンパンを含む多彩なキュヴェを手がける。
- コカール(レコルタン・マニピュラン)― Coquard-Despretとして、シャンヌに6 ha(約83%)、ブラジュローニュ=ボーヴォワールに1 haを所有し、年産約38,000本を誇る村内屈指の規模を持つRM。
- ギルミノ(レコルタン・マニピュラン)― Michel Guilleminotが手がける12 ha全てピノ・ノワールという単一品種に特化したドメーヌ。シャンヌのピノ・ノワール純度をそのままシャンパンで表現する造り手だ。
歴史的には1151年、キャンシー修道院の証書に「Chaunnes」として初めて名が現れる。その後1219年にモレーム修道院のカルチュレール、1381年の文書にも記録が残り、現在の表記「Channes」は17世紀以降に定着した。17〜18世紀はモレーム修道院が指名する裁判官が司法を管轄し、修道院との深い関わりの中でブドウ栽培が根付いていった。人口は1793年の530人をピークに減少の一途をたどり、現在は100人余りの小さなコミュニティとなっているが、70 haを超えるブドウ畑と28人の生産者が、シャンパーニュの最南端でその伝統を受け継いでいる。村内には聖母降誕教会(Eglise de la Nativite-de-la-Vierge)とサント=アンヌの泉が残り、この泉は古くから伝染病を予防すると伝えられてきた。小さな村に刻まれた長い歴史が、ブドウ畑とともに今もこの最南端の地に息づいている。
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