Villenauxe-la-Grande / ヴィルノクス=ラ=グランド

ヴィルノクス=ラ=グランドは、行政上はコート・デ・バールに属しながら、土壌はコート・ド・セザンヌに連なるベレムナイト・チョークという、シャンパーニュでも珍しい二重性を持つ村です。栽培面積の83%を占めるシャルドネが、はちみつとアカシアの香り漂うブラン・ド・ブランへと姿を変えます。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Aube
区(Arrondissement)Nogent-sur-Seine
郵便番号 : 10370
面積 : 18.05 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Louan-Villegruis-Fontaine, Montgenost, Nesle-la-Reposte, Plessis-Barbuise, Barbuise, Montpothier,

「Villenauxe-la-Grande」のぶどう畑

テロワールCôte de Sézanne
格付け blanc:87%,noir:85% Autre Cru [?]
栽培面積101.8 ha
- Chardonnay84.4 ha (82.9%)
- Pinot Noir17 ha (16.7%)
- Pinot Meunier0 ha (0%)
- その他0.4 ha (0.4%)

特徴

栽培面積の83%を占めるシャルドネが主役のブラン・ド・ブランが、ヴィルノクス=ラ=グランドの顔です。粘土を含んだ白亜土壌から育つブドウは、はちみつ・アカシア・白い花とトーストのニュアンスを重ね、きめ細かな泡と長い余韻のミネラル感を持ちます。MLF(マロラクティック発酵)を部分的または完全に行い、丸みとリッチさを足すスタイルが目立つのもこの村ならでは。骨格のしっかりしたブラン・ド・ブランを探している人や、シャルドネ単一品種の奥深さを確かめたい飲み手にこそ手に取ってほしい一本です。

テロワール

ヴィルノクス=ラ=グランドの畑は村の東西両側に広がり、東側は隣村モンジェノストの畑と地続きになっています。斜面は基本的に南向きで、東端や西端では南東・南西へとゆるやかに向きを変えるのが特徴です。 行政上はコート・デ・バールの一画として扱われますが、土壌構成は隣接するコート・ド・セザンヌ地区12村と共通するベレムナイト・チョーク(白亜紀の遺骸を含むチョーク)と粘土の組み合わせで、コート・デ・ブランに似た石灰質土壌が広がります。この白亜土壌はシャルドネへの適性が高く、エシェル・デ・クリュでも白ブドウ87%・黒ブドウ85%と評価に差が付けられているのは、セザンネ地区全体に共通する特徴です。栽培面積の83%がシャルドネに割かれている背景には、この土壌の声がそのまま反映されています。

詳細

ヴィルノクス=ラ=グランドは、マルヌ県との境界に近いオーブ県北西部に位置する、町と呼べる規模の比較的大きなコミューンです。標高は72〜186mと幅があり、平均で約80m。村の中心部をノクス川が流れ、北側には行政上同一コミューンに属するディヴァル集落があります。シャンパーニュAOC内で隣接するコミューンは東のモンジェノストのみという、孤立した立地も特徴のひとつです。

この村が興味深いのは、その帰属の二重性にあります。メゾン・ド・シャンパーニュ組合の分類上はコート・デ・バールバルセカネ地区に含まれますが、テロワールの性格は隣接するコート・ド・セザンヌに近いという、シャンパーニュ全体でも珍しいねじれを持つ村なのです。実際、シャンパーニュのブドウ栽培地区の中でセザンネ地区に属しながらオーブ県内に位置する村は、ヴィルノクス=ラ=グランドが唯一とされています。

テロワールの詳細

畑は村の西側と東側の両方に広がり、東側はモンジェノストの畑と連続しています。斜面の向きは主に南向きで、一部は南東・南西へと変化します。土壌はチョーク(白亜)と粘土が混じり合った構成で、ベレムナイト(白亜紀の海生生物の化石)を含むチョーク層がセザンネ地区の地質的な特徴を形作っています。この石灰質土壌はコート・デ・ブランに近い性格を持ち、シャルドネに高い適性を与えることで知られています。栽培面積101.80haのうち84.40haがシャルドネ、17.00haがピノ・ノワールで占められ、シャルドネ比率は実に83%。エシェル・デ・クリュにおいても白ブドウ87%・黒ブドウ85%という評価差が付けられており、白ブドウ優遇の傾向はセザンネ地区12村に共通するものです。

主要生産者

Barrat Massonは、オーレリー・バラとロイック・マッソンの夫婦が手がけるレコルタン・マニピュランです。7haの畑(シャルドネ90%、ピノ・ノワール10%)はベトンとヴィルノクス=ラ=グランドにまたがり、2009年からオーガニック農業への転換を進めてエコセール認証を取得。2013年より自社ブランドでの瓶詰め・販売を開始しました。低収量での栽培と一部オーク樽を用いた醸造を組み合わせ、ノンヴィンテージを中心に展開しています。

Frédéric Torchetも同じくレコルタン・マニピュランで、約7haの畑(シャルドネ約80%、ピノ・ノワール約20%)をヴィルノクス=ラ=グランドを中心にエソワイエ・レ・リセイにも保有しています。2004年から自社販売を手がけ、ノンヴィンテージに加えてヴィンテージシャンパンも手がける生産者です。

歴史

ヴィルノクス=ラ=グランドにおけるブドウ栽培の歴史は古く、19世紀初頭には約300名ものヴィニュロンがこの村で活動していたと伝えられています。しかしその後、徐々に他の農業への転換が進み、20世紀初頭にはフィロキセラ(ブドウネアブラムシ)による壊滅的な被害を受けて、村のブドウ栽培は一度完全に姿を消しました。長い空白期間を経て1970年、オートル・クリュとしてシャンパーニュAOCへの加入が認定され、ブドウ栽培が再興します。1997年時点での栽培面積は94haでしたが、その後も着実に拡大を続け、現在は101haを超える規模に達しています。20世紀の断絶と21世紀の再興を経て、今なお拡大を続けるこの村の歩みは、セザンネ地区の一角を担う産地として静かに歴史を積み重ねています。

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「Villenauxe-la-Grande」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報