Montigny-sous-Châtillon / モンティニー=ス=シャティオン

モンティニー=ス=シャティオンは、シャティオン=シュル=マルヌに属するサブコミューン(小集落)。独立した格付けは持たないが、マルヌ川右岸の南向き斜面に広がる畑ではピノ・ムニエが圧倒的な主役を担い、果実感豊かなグロワーシャンパンが生まれる場所として知られる。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Épernay
郵便番号 : 51700

特徴

村の畑ではピノ・ムニエが圧倒的な優勢を占め(シャティオン=シュル=マルヌ全体の約76%)、次いでピノ・ノワール、シャルドネは少量。南向き斜面の砂質と石灰質マールがもたらす丸みのある果実感と穏やかな酸が、この村のシャンパンの基調をなす。Charlier & Fils がフードル・ドゥ・シェーヌ(大樽)でキュヴェ全体を熟成させることで生まれるグルマンな奥行きや、André Robert がモンティニーの南斜面2区画から造るブラン・ド・ノワールのチェリーとアーシーなニュアンスは、食事と合わせて真価を発揮するスタイルだ。

テロワール

モンティニー=ス=シャティオンはヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワの中核を担うシャティオン=シュル=マルヌコミューンの東側に位置するハムレット(小集落)で、Ru de Belval 小川の東岸、ドルマンとエペルネの中間地帯に広がる。最大の特徴は南向きの斜面(コトー・シュッド)が発達していることで、リュー・ディ「Les Grillons」や「Les Vignes de la haie benoit」といった区画がこの傾斜地に展開する。土壌は砂質と石灰質マール(粘土と石灰岩の混合)が中心で、一部では砂石灰質と粘土石灰質の二層が7ヘクタール以上にわたって広がる。シャティオン=シュル=マルヌ全体の畑はRu de Belval 谷の両側に多方向の緩やかな斜面が続く地形で、モンティニーはその東側エリアに相当する。砂質成分を含む石灰質土壌は排水性に優れながらも適度な保水力を持ち、ピノ・ムニエに豊かな果実感と柔らかなストラクチャーを与える土台となっている。

詳細

モンティニー=ス=シャティオンは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワに属するシャティオン=シュル=マルヌコミューンのサブコミューン(ハムレット)である。Ru de Belval 小川の東岸に位置し、シャティオン=シュル=マルヌの中心街から直近のエリアを指す。行政上は独立した格付けを持たず、シャティオン=シュル=マルヌが持つオートル・クリュステータスのもとに含まれる。

テロワールの核心は、南向きの傾斜地(コトー・シュッド)と砂質・石灰質マールが組み合わさった土壌にある。リュー・ディ「Les Grillons」や「Les Vignes de la haie benoit」はいずれも村の南斜面に展開する区画で、日照を十分に取り込みながら石灰質土台が酸の骨格を支える。シャティオン=シュル=マルヌ全体の栽培面積は239.1ヘクタール(2013年CIVC)で、品種構成はピノ・ムニエが約75.7%、ピノ・ノワールが約17.1%、シャルドネが約7.2%。モンティニーはその東側エリアに相当するが、独立した面積データは公開されていない。

主要生産者

モンティニーを代表する造り手として、Charlier & Fils(レコルタン・マニピュラン)が挙げられる。1892年創業という長い歴史を持ち、15ヘクタールの畑ではムニエ69%・シャルドネ20%・ピノ・ノワール11%を栽培する。最大の特徴は全キュヴェをフードル・ドゥ・シェーヌ(大樽)で熟成する醸造スタイルで、これはシャンパーニュ全体でも希少な手法である。代表キュヴェ「Bacchus」(ミレジメ)や「Meunier Addict」は村のテロワールをストレートに体現し、クラブ・トレゾール・ドゥ・シャンパーニュの会員としてスペシャル・クラブも生産する。

Konrat は、モンティニーの高台に先祖代々の畑を持つ4代目家族経営のグロワーである。砂石灰・粘土石灰質の土壌が7ヘクタール以上にわたる畑は、コナール家の祖先が初めてハムレットにプレス機と重力式ワインセラーを建設したことに端を発する。エコロジカルなアプローチとガストロノミー志向のシャンパンを旨とし、土地の個性を誠実に伝えるスタイルを守り続けている。

また、コート・デ・ブランを本拠とするAndré Robertが、モンティニーの南斜面2区画(Les Grillons、Les Vignes de la haie benoit)を所有し、ブラン・ド・ノワール「Les Vignes de Montigny」を生産している。ピノ・ノワール50%/ムニエ50%で構成されたこのキュヴェはチェリー、バイオレット、アーシーなニュアンスを持つ中〜フルボディで、著名なワイン評論家から94点の評価を得た実績を持つ。さらにDehours(RM)はモンティニーのテロワールをブラン・ド・ムニエとして展開する「Terriscope」シリーズを手がけ、右岸ムニエの多様な表現を世に問うている。

歴史

モンティニー=ス=シャティオンが属するシャティオン=シュル=マルヌは、ローマ教皇ウルバヌス2世(在位1088〜1099年)の出身地として広く知られ、1887年建立の大型像がヴィラージュ近くの丘に立つ。モンティニーはコミューンの東側集落として、シャティオンの歴史と一体に歩んできた。Charlier & Fils が1892年に創業したことが、この小集落における組織的なシャンパン生産の起点を示している。なお、隣接するCuisles 村は1973年から2006年の間シャティオン=シュル=マルヌの一部であったが、現在は再分離されている。

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「Montigny-sous-Châtillon」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報