Fravaux / フラヴォー
基本情報
| 地域圏(Région) | Grand Est |
| 県(Département) | Aube |
| 区(Arrondissement) | Bar-sur-Aube |
| 郵便番号 : | 10200 |
| 面積 : | 3.72 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Jaucourt, Argançon, Proverville, Spoy, |
「Fravaux」のぶどう畑
| テロワール | Côte des Bar - Bar-sur-Aubois |
| 格付け | 80% Autre Cru [?] |
| 栽培面積 | 15.7 ha |
| - Chardonnay | 0.5 ha (3.2%) |
| - Pinot Noir | 15 ha (95.5%) |
| - Pinot Meunier | 0.2 ha (1.3%) |
| - その他 | 0 ha (0%) |
特徴
テロワール
詳細
フラヴォーはコート・デ・バールのバール・シュル・オウボワ地区に属するオーブ県の小村で、標高197m、コミューン総面積3.72 km²(約372 ha)、2023年時点の人口はわずか36人という極めて小規模な集落だ。Le Larget川沿いに位置し、同川は隣村スポワでランディオン川に合流する。北にジョクール、東にプロヴェルヴィル、北西にアルガンソンを隣接し、バール・シュル・オーブ郡区に属する。
テロワールの核心はキンメリジャン由来のマルヌ質石灰岩を基盤とした土壌にある。表土に石灰岩の小片とシレックス(燧石)が混在するこの複合構成が、ピノ・ノワールに塩味を帯びたテクスチャーとシャープな酸をもたらす。村名の語源「冷たい谷(fredivallis)」が示すとおり盆地状の地形に冷気が滞留しやすく、秋冬は霧が多く寒さも厳しい。年間平均気温10.5°C(1971〜2000年)、年間降水量865mmという数値はコート・デ・バールの中でも冷涼な立地を示す。代表的なリュー・ディとして、村の西側Le Larget川北岸に面する南向きの「ル・クロ(Le Clos)」と、村を見下ろす丘上の「ル・ヴァルラン(Le Varlan)」の2区画が知られる。
この村のシャンパンを語るうえで欠かせない生産者がMichel Gonetだ。アヴィーズ(コート・デ・ブラン)を本拠とする1802年創業のメゾンで、コート・デ・バールにも自社畑を所有する。ル・ヴァルラン区画のピノ・ノワールから生まれる単一畑キュヴェ「フラヴォー・ル・ヴァルラン(Fravaux Le Varlan)」は、100%ピノ・ノワール、ドサージュ4 g/Lのエクストラ・ブリュット仕立て。低温発酵、マロラクティック発酵なしというアプローチで果実の鮮度を保ちながら、熟したリンゴや核果類(モモ・アプリコット)の香り、ブリオッシュとヘーゼルナッツのニュアンス、そして余韻に続く柑橘のゼストと白亜的なフィニッシュを実現している。ヴィンテージから7〜8年の熟成ポテンシャルを持つとされ、産地の個性を余さず引き出すキュヴェとして評価が高い。
フラヴォーの歴史は中世にさかのぼる。村名はラテン語「fredivallis(冷たい谷)」に由来し、1793年の戸籍文書には「フロワヴォー(Froidvaux)」と記されていた。1117年よりフラヴォーの教会はモンティエラメー修道院(Abbaye de Montiéramey)の管轄となり、1178年からは荘園権も修道院が持つようになった。修道僧たちが森を開墾して農地を切り拓いたこの歴史が、村の農業的な素地をかたちづくった。また、ルテシア(パリ)からバーゼルに至るローマ街道が村の南の高地を通過していたことも知られており、スポワ村でランディオン川を渡ったこの街道はプロヴェルヴィル、バール・シュル・オーブへと続いていた。第二次世界大戦中にはドイツ軍がリュー・ディ「ラ・ヴァルラン」にインフラを整備した将校訓練キャンプを建設したが、1944年8月末の退却時に自ら焼き払い、現在は植生に覆われた廃墟が残るのみだ。かつてフラヴォーの住民は地元に生息する粘り強いトカゲにちなんで「ヴードレ(Veudrais)」と呼ばれていたという。
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