Fravaux / フラヴォー

フラヴォーは、コート・デ・バールのバール・シュル・オウボワ地区に位置する人口わずか36人の小村。総栽培面積15.70haのうち約94%をピノ・ノワールが占め、オートル・クリュ格付けながらミネラル感と深みをあわせ持つブラン・ド・ノワールの産地として知られる。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Aube
区(Arrondissement)Bar-sur-Aube
郵便番号 : 10200
面積 : 3.72 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Jaucourt, Argançon, Proverville, Spoy,

「Fravaux」のぶどう畑

テロワールCôte des Bar
- Bar-sur-Aubois
格付け80% Autre Cru [?]
栽培面積15.7 ha
- Chardonnay0.5 ha (3.2%)
- Pinot Noir15 ha (95.5%)
- Pinot Meunier0.2 ha (1.3%)
- その他0 ha (0%)

特徴

栽培面積の約94%をピノ・ノワールが占めるフラヴォーは、ブラン・ド・ノワールに特化した村といえる。石灰岩・シレックス混合土壌が生み出す白亜的なミネラル感とシャープな酸が、果実味の奥にきりっとした骨格を与える。Michel Gonetが手がける単一畑キュヴェ「フラヴォー・ル・ヴァルラン」は100%ピノ・ノワール、エクストラ・ブリュット仕立て。熟したリンゴや核果類の香りにヘーゼルナッツのニュアンスが重なり、余韻には柑橘のゼストと白亜的な余韻が長く続く。マロラクティック発酵なしで果実の鮮度を保つスタイルは、魚料理や軽めのチーズと合わせたいときに特に映える。

テロワール

フラヴォーの畑は村の南と西に広がり、キンメリジャン由来のマルヌ(泥灰土)質石灰岩を基盤とする。表土には石灰岩の小片とシレックス(燧石)が混在し、独特のミネラルキャラクターを生み出す。村名の語源「冷たい谷(fredivallis)」が示すとおり盆地状の地形に冷気が滞留しやすく、秋冬には霧が多く厳しい寒さとなる。年間平均気温10.5°C、年間降水量865mmというデータが、この谷地の気候の厳しさを物語る。代表的なリュー・ディは2つ。村の西側、Le Larget川北岸に面する南向きの「ル・クロ(Le Clos)」と、村を見下ろす丘の上に広がる「ル・ヴァルラン(Le Varlan)」で、後者はシレックスが豊富に混じる区画として知られる。北にジョクール、東にプロヴェルヴィル、南西にスポワ、北西にアルガンソンを隣接し、Le Larget川がスポワ村でランディオン川に合流する谷筋に村は収まる。石灰岩とシレックスの複合土壌が、ピノ・ノワールに緊張感ある骨格と塩味を帯びたテクスチャーを与える。

詳細

フラヴォーはコート・デ・バールのバール・シュル・オウボワ地区に属するオーブ県の小村で、標高197m、コミューン総面積3.72 km²(約372 ha)、2023年時点の人口はわずか36人という極めて小規模な集落だ。Le Larget川沿いに位置し、同川は隣村スポワでランディオン川に合流する。北にジョクール、東にプロヴェルヴィル、北西にアルガンソンを隣接し、バール・シュル・オーブ郡区に属する。

テロワールの核心はキンメリジャン由来のマルヌ質石灰岩を基盤とした土壌にある。表土に石灰岩の小片とシレックス(燧石)が混在するこの複合構成が、ピノ・ノワールに塩味を帯びたテクスチャーとシャープな酸をもたらす。村名の語源「冷たい谷(fredivallis)」が示すとおり盆地状の地形に冷気が滞留しやすく、秋冬は霧が多く寒さも厳しい。年間平均気温10.5°C(1971〜2000年)、年間降水量865mmという数値はコート・デ・バールの中でも冷涼な立地を示す。代表的なリュー・ディとして、村の西側Le Larget川北岸に面する南向きの「ル・クロ(Le Clos)」と、村を見下ろす丘上の「ル・ヴァルラン(Le Varlan)」の2区画が知られる。

この村のシャンパンを語るうえで欠かせない生産者がMichel Gonetだ。アヴィーズ(コート・デ・ブラン)を本拠とする1802年創業のメゾンで、コート・デ・バールにも自社畑を所有する。ル・ヴァルラン区画のピノ・ノワールから生まれる単一畑キュヴェ「フラヴォー・ル・ヴァルラン(Fravaux Le Varlan)」は、100%ピノ・ノワール、ドサージュ4 g/Lのエクストラ・ブリュット仕立て。低温発酵、マロラクティック発酵なしというアプローチで果実の鮮度を保ちながら、熟したリンゴや核果類(モモ・アプリコット)の香り、ブリオッシュとヘーゼルナッツのニュアンス、そして余韻に続く柑橘のゼストと白亜的なフィニッシュを実現している。ヴィンテージから7〜8年の熟成ポテンシャルを持つとされ、産地の個性を余さず引き出すキュヴェとして評価が高い。

フラヴォーの歴史は中世にさかのぼる。村名はラテン語「fredivallis(冷たい谷)」に由来し、1793年の戸籍文書には「フロワヴォー(Froidvaux)」と記されていた。1117年よりフラヴォーの教会はモンティエラメー修道院(Abbaye de Montiéramey)の管轄となり、1178年からは荘園権も修道院が持つようになった。修道僧たちが森を開墾して農地を切り拓いたこの歴史が、村の農業的な素地をかたちづくった。また、ルテシア(パリ)からバーゼルに至るローマ街道が村の南の高地を通過していたことも知られており、スポワ村でランディオン川を渡ったこの街道はプロヴェルヴィル、バール・シュル・オーブへと続いていた。第二次世界大戦中にはドイツ軍がリュー・ディ「ラ・ヴァルラン」にインフラを整備した将校訓練キャンプを建設したが、1944年8月末の退却時に自ら焼き払い、現在は植生に覆われた廃墟が残るのみだ。かつてフラヴォーの住民は地元に生息する粘り強いトカゲにちなんで「ヴードレ(Veudrais)」と呼ばれていたという。

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「Fravaux」を拠点とするシャンパン銘柄

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参考情報