Argançon / アルガンソン

アルガンソンは、コート・デ・バールのバール・シュル・オウボワ地区に属するオートル・クリュの小村。栽培面積43.8 haのうち約93%をピノ・ノワールが占め、この地方らしい黒葡萄主体のシャンパンを生む。ランディオン川が刻む谷間の南向き斜面に畑が広がる。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Aube
区(Arrondissement)Bar-sur-Aube
郵便番号 : 10140
面積 : 8.20 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Jaucourt, Vauchonvilliers, Maison-des-Champs, Dolancourt, Fravaux, Spoy, Jessains,

「Argançon」のぶどう畑

テロワールCôte des Bar
- Bar-sur-Aubois
格付け80% Autre Cru [?]
栽培面積43.8 ha
- Chardonnay1.1 ha (2.5%)
- Pinot Noir40.8 ha (93.2%)
- Pinot Meunier1.9 ha (4.3%)
- その他0 ha (0%)

特徴

ピノ・ノワール93%という構成が示すとおり、アルガンソンのシャンパンは黒葡萄の個性がストレートに出るスタイル。シャルドネはわずか1.10 ha、ピノ・ムニエも2 ha未満にとどまるため、ブレンドによる補正よりもピノ・ノワール単体の表現力が問われる。南向き急斜面で育つ果実は熟度が高く、赤い果実の凝縮感と石灰質由来の引き締まりが同居する。ファルフラン家がこの渓谷を「ピノ・ノワールの品質で知られる産地」と表現するように、黒葡萄好きや肉料理・熟成チーズとの食中酒を探す飲み手に向いた産地といえる。

テロワール

アルガンソンはバール・シュル・オウボワ地区の西寄りに位置し、ランディオン川が村を南から北へ貫流する。川はコミューン北端でドランクール付近のオーブ川に合流し、この流域一帯がランディオン渓谷と呼ばれるなだらかな谷地形を形成している。 ブドウ畑はランディオン川左岸の斜面に集中し、標高168 m付近に展開する。斜面の向きは一様ではないが、生産者によれば急峻な斜面の南向き(plein sud)区画が相当割合を占め、この地区としては良好な日射量を確保している。コート・デ・バール全体に共通する白亜質を含む石灰質土壌が基盤にあり、ランディオン渓谷の緩やかな地形が冷気の滞留を和らげ、ピノ・ノワールの完熟を支える気候条件を整えている。 1997年時点の栽培面積が37 haであったのに対し、2013年のCIVC集計では43.8 haへ拡大しており、着実に栽培規模が伸びてきたコミューンである。この南向き斜面の日照条件と石灰質土壌の組み合わせが、果実味の豊かさとほどよい酸を兼ねそなえたピノ・ノワールを育てる土台となっている。

詳細

アルガンソンはコート・デ・バールのバール・シュル・オウボワ地区に属するオートル・クリュのコミューン。バール=シュル=オーブの北西約8 km、ヴァンドゥーヴル=シュル=バルスの東北東約8 kmに位置し、オリエント森林地域自然公園の区域内にある。コミューン総面積は約820 ha、2023年時点の人口は101人と非常に小規模な村である。東にジョクール、北東にドランクールが隣接する。

テロワール

ランディオン川がコミューンを南から北へ縦断し、北端でドランクール付近のオーブ川へ合流する。この全長24 kmの河川が刻むランディオン渓谷の緩やかな谷地形が、アルガンソンのブドウ畑の舞台となっている。畑はランディオン川左岸の斜面に展開し、標高168 m付近に位置する。斜面の向きは区画によって異なるが、南向き(plein sud)の急斜面が相当割合を占める。コート・デ・バール全体と同様に白亜質を含む石灰質土壌が広がり、ランディオン渓谷の地形的な保護と南向き日照が相まって、ピノ・ノワールの完熟を支える環境を作り出している。栽培面積は1997年の37 haから2013年には43.8 haへと着実に拡大しており、そのうちピノ・ノワールが40.80 haと全体の93%超を占める。シャルドネは1.10 ha、ピノ・ムニエは1.90 haにとどまる。

主要生産者

Claude Farfelan(クロード・ファルフラン)は、アルガンソンを代表するRCの生産者。全栽培区画をアルガンソン内のみに持ち、その面積は7 ha超。多くが急峻な南向きの斜面に位置する。1974年にクロードとアンヌ=マリー・ファルフラン夫妻が創業し、2002年から息子ローランが参画。2012年以降はローランと妻マリアンヌが経営を引き継いでいる。ファルフラン家のアルガンソンでのブドウ栽培記録は1740年にまで遡り、280年以上の栽培史を誇る。ブリュット・レゼルヴ、ブリュット・ロゼ、ブラン・ド・ブラン(キュヴェ・ロラ)、ドゥミ・セック、キュヴェ・マルゴー(糖尿病研究支援)、ラタフィア4年熟成など多彩なラインナップを持ち、持続可能農業認証(VDC認証・HVE認証)を取得して環境負荷の低減にも取り組む。

歴史

アルガンソンには中世からの歴史的建築が残る。村のサン=ピエール=エ=リアン教会はロマネスク様式の身廊を持ち、16世紀に内陣が再建された。教会内にはジャン・ド・ラ・サルの墓碑(1649年)、シャルル・ル・ルーの墓碑(1681年)など複数の歴史的指定物件が保存されている。ブドウ栽培の歴史という観点では、ファルフラン家の1740年以来の記録が村全体の農業の継続性を象徴している。隣接するドランクールには観光地として知られるニグロランド遊園地があり、地域の集客拠点にもなっている。

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「Argançon」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報