Brasles / ブラスル
基本情報
| 地域圏(Région) | Hauts-de-France |
| 県(Département) | Aisne |
| 区(Arrondissement) | Château-Thierry |
| 郵便番号 : | 02400 |
| 面積 : | 7.45 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Verdilly, Château-Thierry, Chierry, Gland, Blesmes, |
「Brasles」のぶどう畑
| テロワール | Vallée de la Marne - Vallée de la Marne Ouest |
| 格付け | 80% Autre Cru [?] |
| 栽培面積 | 80.5 ha |
| - Chardonnay | 33.6 ha (41.7%) |
| - Pinot Noir | 9.3 ha (11.6%) |
| - Pinot Meunier | 37.6 ha (46.7%) |
| - その他 | 0 ha (0%) |
特徴
テロワール
詳細
ブラスルはヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエストサブリージョンに属するコミューンで、マルヌ川右岸(北側)に位置します。シャンパーニュ最西端の主要都市シャトー=ティエリの東隣に接しており、ほぼ一体の市街地を形成しているため、シャトー=ティエリの郊外として都市圏に組み込まれています。コミューン面積745 ha、人口は2023年時点で1,788人。
隣接コミューンは、東=グラン、西=シャトー=ティエリ、南東=ブレーム、南=シエリ。マルヌ川に加え、複数の小川(ru de divers brasles・ruisseau de Chierry)が流下します。かつては「旧ブリー・シャンプノワーズ」地方の村として知られ、マルヌ右岸の狭い谷の入り口に位置する農村として発展してきました。
テロワール詳細
ブドウ畑は村の東側と西側に二分して存在し、東側区画は隣村グランの畑と一続きの大きなブロックを構成します。斜面は概ね緩やかな南向きで、安定した日照を確保。標高は61〜214 mと幅があり、丘陵部と川沿いの低地とでは表情が異なります。
気候はパリ盆地北東の「改変型海洋性気候(océanique altéré)」に分類され、年間平均気温10.3℃、年間降水量729 mm。降雨は通年にわたってほぼ均等に分布し、冬季は3℃前後まで冷え込みます。品種構成はピノ・ムニエ37.60 ha(約47%)、シャルドネ33.60 ha(約42%)、ピノ・ノワール9.30 ha(約12%)と、ムニエとシャルドネが畑面積の90%近くを占める点がこの村の際立った特徴です。
主要生産者
フィリップ・ドゥシェル(旧称Philippe Defollet、レコルタン・マニピュラン)は栽培面積9.3 haを擁し、ヴィニュロン・アンデパンダン会員。ヴィンテージ「Prestige」と「Cuvée Réserve」はシャルドネ・ピノ・ムニエ・ピノ・ノワールを各1/3ずつ均等にブレンドしたスタイルを採用しています。とりわけ注目されるのがブラン・ド・ブランの「Cuvée Quentin Roosevelt」。第一次世界大戦でフランスの地に散ったセオドア・ルーズベルト大統領の末子クエンティン・ルーズベルトの名を冠したヴィンテージ・ブラン・ド・ブランで、歴史的なエピソードとともに語り継がれるキュヴェです。
ジョエル・ミッシェル(レコルタン・マニピュラン)は栽培面積12 haを持つ、この村最大規模の生産者の一人。ヴィンテージ「Brut Millésime」(2005年産は30%を樽熟成)やブラン・ド・ブランのほか、シャンパーニュではきわめて珍しい「Brut ODP(œil de perdrix:うずらの目)」——淡いロゼ色の特殊なスタイル——と、セニエ法によるコトー・シャンプノワーズスティルロゼ「Garçonne」を手がけ、ブラスルの多様性を体現する造り手です。
- アンリ・デシェル(レコルタン・マニピュラン)——「Dechelle Henri et fille」名義でも流通。NVキュヴェ「Julie(Julie Dechelle)」のほか、ヴィンテージキュヴェと樽発酵シャルドネ「Chardonnay Fût de Chêne」をラインアップに持ちます。
- ベランジェール・デヴァンジェルム(RC)——ヴィンテージ「Le Millésimé」はピノ・ムニエ72%・シャルドネ27%・ピノ・ノワール1%のアッサンブラージュ。旧ラベル「Françoise Alice Devaugermé」名義の商品も存在しました。
歴史・由来
ブラスルはかつての「ブリー・シャンプノワーズ(Brie Champenoise)」地方の村として歴史を刻んできました。マルヌ渓谷沿いの小規模農村として長く独自の歩みを続けてきましたが、現在はシャトー=ティエリの都市圏拡大とともに郊外として発展を続けており、1968年の人口1,031人から2023年には1,788人へと増加しています。
ブドウ栽培の規模も近年急速に拡大しており、1997年時点では約37 haだった栽培面積が、2018年のCIVC集計では80.0 haへと20年余りでほぼ倍増しました。生産者数は25軒と規模は小さいながらも、ヴィンテージや特殊スタイルに意欲的に挑む生産者が存在することで、静かに注目度を高めている村です。
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