アラン・ロベール メニル・レゼルヴ [1990]750ml

Alain Robert Le Menil Réserve Blanc de Blanc Millésime / アラン・ロベール ル・メニル・レゼルヴ・ブラン・ド・ブラン・ミレジメはフランス北東部のシャンパーニュ地方で生産される発泡性のワイン、シャンパンです。生産者はAlain Robert/アラン・ロベール(RM:レコルタン・マニピュラン)です。

メニルはグランクリュ畑のル・メニルの葡萄のみを使い、シャルドネ100％です。 メニル・レゼルヴは平均樹齢30年の葡萄より作られ、一次醗酵は大樽(デュミ・ ミュイ)で行われます。レゼルヴの二次発酵は一般的なボトル・キャップで栓を した瓶で行われます。 下記はウメムラワイン会　2008．1．19で飲んだマグナムのコメントです。 白と赤を各2種類ほど飲んでから飲み始めた。何でそんなことをするか、疑問に思われる方もあるでしょう。シャンパンが2種類有り、赤・白共に飲む種類とタイプが多く、且つシャンパンの一つが熟成した良作年である場合、スタートに飲むには可哀想な気がします。それもマグナム。じっくりと時間を掛けて楽しんであげるべきだと思います。 　8℃前後で抜栓、明るく薄い黄色、木目細かい泡、白い花、百合、ニセアカシア、ジャスミン、スイカズラ、グレープフルーツ、リンゴ、ビターオレンジ、桃、パイナップル、ライチ、果物の砂糖煮、生クリーム、ナッツ、蜂蜜、花蜜、オレガノ、タイム、タラゴン、ローズマリー、フェンネルシード、クミンシード、梨山高山茶鋼、白檀、石英系のミネラル、18年経ったとは思えないくらいに若々しく薄い色合いを持ち、綺麗な酸と高いミネラルレヴェルに支えられた実に爽快で軽やかなワインだ。綺麗な花と甘く熟したフルーツや果物の砂糖煮のノートが静かに、でも力強く広がってくる。最近、デゴルジュマンされた所為か実に若々しい。フルーティで甘く、フラワリーな香りが華やかに広がり、予想以上にクリーミーでナッティだ。時間が経つと、オレンジピール、果物の砂糖煮、蜂蜜、花蜜等がより一層、甘さとどっしりとしたコク・ボディを感じさせてくれる。しかし、特筆すべきは、そのバランス。ブラン・ド・ブランらしく綺麗で透明感と爽やかさを持ちながら、甘く香ばしく香り立つ。更に、様々なハーブと土・ミネラル系のニュアンスが、スパイシーでキチッとした輪郭を形作っている。爽やかで軽やかで、甘く力強く実にミネラリー。1986のメニル・トラディッションは力強く、甘く、熟成したシャルドネの味わいが見事だった。これは、若さと土・ミネラル系のニュアンス（梨山高山茶）が絶妙のバランスで混ざり合い、高い酸レヴェルと相俟って、独特な世界に纏め上げている。アフターも長く目を瞠るような素晴らしさを見せつけている。贅沢を言えば、後5〜10年経ち、クリスタルのような透明感がクリーム・ブリュレのように香り立ち、色々・諸々の物が混ざり合い溶け合いながら、綺麗に昇華するようなアフターに変化していくところを見てみたい。流石、アラン・ロベール。

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