ドノンレコルト・ローズ【RCP】【wine】

Dosnon & Lepage Récolte Rose / ドノン・エ・ルパージュ レコルト・ローズはフランス北東部のシャンパーニュ地方で生産される発泡性のワイン、シャンパンです。生産者はDosnon & Lepage/ドノン・エ・ルパージュ(RM:レコルタン・マニピュラン)です。

ドノン レコルト・ローズ 産地 フランス/シャンパーニュ地方 タイプ 泡ロゼ/辛口 品種 ピノ・ノワール100％ 容量 750ml レコルト・ローズは、限りなくブルゴーニュ（シャブリ）に近いコート・デ・バール地区のピノノワール100％で造られるシャンパーニュです。「泡がなくてもおいしいものであるべき」との考えのもと、北部のミネラルに支えられたシャンパーニュとは全く別のものを目指して造られています。 色はサーモンというかオレンジがかったというか、いかにも鮮やかな色合いを狙ってつくったピンク色とは違う、ほどよく熟成したシャンパーニュのロゼらしい色合いです。香りはピノノワールらしいキイチゴなどの小さな赤果実感の中に、アーモンドなどの香ばしさを感じます。 味わいもピノノワールらしい赤果実感と香ばしさが混ざり合って、うまみのある、複雑さを感じる味わいです。みんなで乾杯するためのシャンパーニュというよりは、お料理と合わせて楽しみたいです。しっかりしたボディがあるから、飲み込んだあとにしっかりと満足感があります。「素晴らしいシャンパーニュを造るには、まず素晴らしいワインを造らなくてはいけない」というモットーのもと、木樽発酵・熟成で 北部とは全く違ううまみのあるシャンパーニュを生み出す造り手！ ドノン Dosnon ●シャブリと同じキンメリジャン土壌の葡萄畑 ドノンはシャンパーニュ南端コート・デ・バール、アヴィレ・ランジェ村にある造り手。この地域は限りなくシャブリに近いため、シャブリと同様土壌はキンメリジャン土壌。上の写真をご覧いただけばお分かりいただけると思いますが、畑の表面は石で覆われています。（奥のなだらかな丘の向こうはブルゴーニュ、シャブリ地区です。）標高は300mほどですが、斜度がきつく年間通して風が吹くので乾燥しています。良質の後期キンメリジャン土壌が露出する丘の中腹のみに葡萄が植えられています。 「チョーク土壌のモンターニュ・ド・ランスの細かく直線的なミネラルに比べて、コート・ド・バールはキンメリジャン土壌由来のヨード感の強いミネラルが感じられる。」 - 当主ダヴィ・ドノン（以下同） 2017年1月27日にこの生産者を訪問しました。ここの村は人口僅か200人ほどで、葡萄畑のほかは麦畑と放牧地しかないような田舎で、なんとケータイも通じません！ドノンはそこに2haの畑を所有、さらに同じ理念を持つ近隣の造り手より5ha分の葡萄を購入し年間5000ケースのみ生産する小規模生産者です。 畑の選定方法はコルドン・ド・ロワイヤというやり方。このやり方で凝縮感のある葡萄が得られるそうです。 2004年から、4つの区画の葡萄を使ってのワイン造りがはじまりました。葡萄畑は1998年に購入して以来化学肥料は全く使っていないそうです。除草剤を使ってないので、冬の時期でも畑には下草が青々と生えています。 ●木樽熟成がワインに骨格を与える ブルゴーニュに近い産地だからワインの中身も、造り方もブルゴーニュに近いです。コート・デ・バールの土壌を表現したシャンパーニュを造るために、木樽での発酵・熟成を行っています。 「収穫は他の生産者より10日遅い。ゆっくりと熟成させることで葡萄は糖度とともにタンニンやアントシアニン、香味成分も蓄える。葡萄自体の力で1次発酵しワインになる。この時点で葡萄の味がすべき。シャンパーニュを造る前にワインを造っているのだから。」 彼らのシャンパーニュはすべて古バリックで発酵、熟成が行われています。樽材はフランソワ・フレール社（DRCと同じ！）など一流のもの。 「小さい単位で発酵・熟成を行うことでその区画を理解できる。さらに微量の空気との接触がワインに骨格を与えてくれる。ワインそのものに骨格があればドザージュを減らすことができる。よって、より的確にテロワールを表現できる。」 その年の葡萄の出来具合によっては一部ステンレスタンクも使いますが、ヴァン・ド・レゼルヴも含めてすべてバリックで熟成しています。 「バリック熟成は手間がかかる。澱を健全に生かしておかないと悪い香りが出る。清潔に保つことも重要。」 1年間で2樽分のワインが蒸発して無くなってしまうのだから、経済的な負担も大きいです。 ●最低24ヶ月以上の瓶内熟成 瓶内2次発酵後の熟成にも彼らのこだわりがあります。すべてのキュヴェにおいて最低24ヶ月の熟成の後にデゴルジュマンを行います。そしてデゴルジュマン後最低12ヶ月瓶内熟成をしてから出荷します。熟成の期間は一定でなく、試飲を重ねてフレッシュさと熟成のバランスが取れたと判断したときに行います。 「バリック熟成でワインは酸素とすでに触れあっている。強いワインだ。だからこそデゴルジュマン後の瓶内熟成が重要。12ヶ月程度でうまみが出てくる。」 ドノンが目指しているのはあくまでもワイン。果実の味わい、骨格が重要で、泡がなくてもおいしいものでなければいけないと考えています。北部のミネラルに支えられたシャンパーニュとは全く別のワインを目指しています。

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