Jacques Beaufort / ジャック・ボーフォールは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Ambonnayを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Jacques Beaufort / ジャック・ボーフォール

Jacques Beaufort

ジャック・ボーフォール

ジャック・ボーフォールは、グラン・クリュ村アンボネイを拠点に、1970年代からシャンパーニュ地方で有機栽培をいち早く実践してきた造り手です。化学農薬を排し、酸のバランスを重視した骨格のあるスタイルで、辛口から甘口まで幅広いドサージュのキュヴェを手がけています。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Grande Montagne de Reims / グランド・モンターニュ・ド・ランス
51150 Ambonnay / アンボネイ [Grand Cru]
所在地1 Rue de Vaudemanges, 51150 Ambonnay (Google Maps)
公式サイト-
Mailajbeaufort@free.fr
Tel+33 (0)3 26 57 01 50, +33 (0)3 26 52 83 50(fax)
製造業者種別RM
生産者表記Jacques Beaufort
関連銘柄familygroup

商品更新情報

特徴・スタイル

目指すのは、果実の完熟と高い酸のバランスから生まれる、長期熟成に耐える骨格のある味わいです。醸造中は亜硫酸(SO2)をほとんど使わないという、シャンパーニュ地方では珍しいアプローチも特徴です。発酵は自生酵母のみに委ね、新樽を使わない古い木樽で仕込むことで、シャンパーニュらしい繊細さに厚みのある質感を重ねます。ドサージュは辛口から半甘口、甘口まで幅を持たせ、造り手の哲学がそのままボトルの多様なスタイルに表れています。

歴史・ブランドストーリー

1944年生まれのジャック・ボーフォールは、1969年に農薬が引き金とみられるアレルギーを発症したことをきっかけに、化学農薬の使用に疑問を持つようになります。翌1970〜1971年には除草剤や殺菌剤を全廃して有機栽培へ完全転換し、シャンパーニュ地方でいち早く農薬に頼らない栽培へ舵を切った造り手の一人となりました。1974年には寄生菌を抑えるためのエッセンシャルオイル使用実験を、1980年にはホメオパシーの探求を始めるなど独自の視点で栽培方法を模索し続け、1994年に有機農業認証(AB)を取得、1997年に最初の認証収穫を迎えます。 2005年には地元の有機栽培者による協同組合を設立して初代会長を務め、2018年には経営母体となるSAS「ジャック・ボーフォール」を設立しました。2026年1月の逝去に際しては、地域の有機栽培協会から「シャンパーニュAOCにおける有機栽培の11人の先駆者の一人」として追悼されています。

詳細

畑はグラン・クリュ格付けのアンボネイと、コート・デ・バール地区のポリジーの2つの村にまたがります。アンボネイは石灰質、ポリジーはキンメリッジ期の粘土質と土壌が異なり、いずれの畑でも化学農薬を用いない栽培が続けられています。2001年以降は、周辺の慣行栽培畑からの距離を意識するなど、外部からの影響を避ける工夫も重ねられてきました。収穫はアルコール度数よりも酸のバランスを重視し、通常よりも早めのタイミングで行われます。

醸造方針

収穫したぶどうはプレス後12時間(可能な場合は2回)かけて清澄し、発酵は自生酵母のみに委ねます。マロラクティック発酵も自然の経過に任せる方針です。仕込みには100年に及ぶこともある古い木樽を使用し、新樽は用いません。ティラージュの際に酵母を追加添加しない場合もあり、樽内で酵母が十分に活性化していれば、濃縮果汁を加えるだけで瓶内二次発酵が自然に始まるという考え方によります。

亜硫酸(SO2)は2006年ヴィンテージ以降、醸造中は基本的に使用せず、デゴルジュマン時にごく少量加えるのみです。補酸も行わず、ドサージュには自社の有機栽培ぶどうから得た濃縮果汁を使用し、1996年以降は次世代が手がける有機栽培のぶどうから採れたムー(未発酵の果汁)も用いています。ルミュアージュとデゴルジュマンはいずれも手作業(ア・ラ・ヴォレ)で行われます。仕上がりのドサージュは辛口(約9g/L)から半甘口(約45g/L)、甘口(約60g/L)まで幅広く、生産量の約1割を半甘口が占めます。

経営体制

運営はジャック・ボーフォール個人名義の農業経営体としての登録(RM)を核としつつ、2018年には畑の経営とワインの商業化を担うSAS「ジャック・ボーフォール」が新たに設立され、フランソワーズ・ボーフォールが代表を務めています。畑と当主の家系は、先代にあたる「アンドレ・ボーフォール」ブランドと共通しており、ジャックはその跡を継ぐ形で自身の名を冠したシャンパーニュを手がけてきました。息子のアモリー・ボーフォールとカンタン・ボーフォールも、それぞれ独自のブランドを興しており、一族による有機栽培の理念は複数の世代・ブランドへと引き継がれています。

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