Voigny / ヴォワニー
基本情報
| 地域圏(Région) | Grand Est |
| 県(Département) | Aube |
| 区(Arrondissement) | Bar-sur-Aube |
| 郵便番号 : | 10200 |
| 面積 : | 7.09 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Bar-sur-Aube, Bayel, Lignol-le-Château, Arrentières, Colombé-le-Sec, Colombé-la-Fosse, |
「Voigny」のぶどう畑
| テロワール | Côte des Bar - Bar-sur-Aubois |
| 格付け | 80% Autre Cru [?] |
| 栽培面積 | 103.4 ha |
| - Chardonnay | 11.4 ha (11%) |
| - Pinot Noir | 72.2 ha (69.8%) |
| - Pinot Meunier | 19 ha (18.4%) |
| - その他 | 0.8 ha (0.8%) |
特徴
テロワール
詳細
ヴォワニーは、バール=シュル=オーブの西隣に位置するコート・デ・バールの小村で、バール・シュル・オウボワ地区の南東部にあたる。コミューン面積は7.09 km²、2022年時点の人口は141人と小規模だが、103haという比較的まとまった栽培面積を持ち、58軒の生産者が葡萄栽培に携わる農業色の強いコミューンである。北北東にコロンベ=ラ=フォセ、北東にコロンベ=ル=セック、南東にリニョル=ル=シャトー、北北西にアランティエール、東にBayelが隣接する。水文上はフォッセ・デュ・ヴァル=ダルデンヌと呼ばれる水路によって排水され、バイエルでオーブ川に合流する。
ブドウ畑は、北側の森の丘から南へ延びる斜面に集中しており、その傾斜が南向きの日照を確保する主要因となっている。土壌はコート・デ・バールに広がるキンメリッジ質石灰岩を基盤とし、シャブリと同系統の地層構造を持つ。この石灰質土壌は保水と水はけのバランスに優れ、特に乾燥が続く年でもブドウが水分ストレスを受けにくい環境を作り出す。単一畑「ル・トレジオ」は村の西端に接する区画で、シャルドネの生育に適した特性が集約された場所として知られる。1997年から2013年にかけて畑面積が77haから103haへと拡大した背景にも、この斜面の適性が評価された経緯がある。
ヴォワニーで最も注目すべき生産者はベルナール・ロベール(ネゴシアン・マニピュラン)である。バール=シュル=オーブを本拠に、ヴォワニーをはじめ周辺6村に約30haのブドウ畑を保有する。代表キュヴェ「ル・トレジオ」は単一畑のシャルドネ100%ヴィンテージで、この村の白ブドウポテンシャルを純粋に表現した一本だ。「ル・レヴォルト・デ・ヴィニュロン」は100%ピノ・ノワールを樽で醸造したヴィンテージ・キュヴェで、名称は1911年のシャンパーニュ暴動に由来する。「コレクション」は100%ピノ・ノワールのマグナムサイズ限定品で、伝統的な紐締めコルクを採用した個性的なキュヴェである。
- Bruno Bertrand(レコルタン・マニピュラン):ヴォワニーを代表するRMのひとつ。2001年から2014年まで村長を務めた人物でもあり、地域との結びつきが深い生産者である。
- Jean-Claude Moniot(レコルタン・マニピュラン):5haの畑を持ち、ピノ・ノワール75%・シャルドネ20%・ピノ・ムニエ5%という構成でヴォワニーの品種比率を忠実に反映したラインナップを手がける。
ヴォワニーの歴史は中世まで遡る。1147年のクレルヴォー修道院の台帳に「Vegniacum」として記録されており、修道院経済の時代から葡萄栽培が行われてきたことが示されている。この村を語るうえで外せない出来事が、1911年のシャンパーニュ暴動(La révolte des vignerons)である。当時、コート・デ・バールの生産者たちはシャンパーニュ・アペラシオンからの排除に抗議して大規模な蜂起を起こし、ヴォワニーもその舞台のひとつとなった。葡萄栽培者にとっての死活問題であったこの暴動は、やがてコート・デ・バール全体のアペラシオン正式認定への道を開くことになる歴史的な転換点でもあった。当時の絵はがきにヴォワニーの名が刻まれており、その記憶は今もベルナール・ロベールのキュヴェ名として生き続けている。過去の村長の多くが葡萄栽培者であったという事実もまた、ヴォワニーが一貫してワイン生産を軸に生きてきたコミューンであることを物語っている。
詳細を閉じる









