Crézancy / クレザンシー
基本情報
| 地域圏(Région) | Hauts-de-France |
| 県(Département) | Aisne |
| 区(Arrondissement) | Château-Thierry |
| 郵便番号 : | 02650 |
| 面積 : | 7.06 km2 |
| 隣接するクリュ(Coomune) | |
| Fossoy, Saint-Eugène, Mézy-Moulins, Connigis, Reuilly-Sauvigny, |
「Crézancy」のぶどう畑
| テロワール | Vallée de la Marne - Vallée de la Marne Ouest |
| 格付け | 83% Autre Cru [?] |
| 栽培面積 | 52.7 ha |
| - Chardonnay | 11.8 ha (22.4%) |
| - Pinot Noir | 8.1 ha (15.4%) |
| - Pinot Meunier | 32.8 ha (62.2%) |
| - その他 | 0 ha (0%) |
特徴
テロワール
詳細
クレザンシーはヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエストに位置するコミューンで、マルヌ川左岸(南側)、スュルムラン川沿いの低地から丘陵地帯にかけて広がっている。コミューン面積は706haで、主村のほか南方の集落ラ・ボワシエールと、スュルムラン川を渡った東方のパロワ・サン=ブレーズのハムレットを含む。標高は62〜233m(平均約67m)で、パリとストラスブールを結ぶ旧国道3号沿い、シャトー=ティエリから東へ約9.5kmの場所に位置する。隣接コミューンは、北にメジー=ムーラン、北東にルイイ=ソヴィニー、南東にコニジ、西にフォソワ、南にサン=テュジェーヌがある。
テロワールの特徴
ブドウ畑の大部分はコミューン東部、パロワ集落上方の斜面に集中しており、隣接するメジー=ムーラン村の畑と連続した一体のブロックを形成している点が特徴的だ。主村西側には農業・ワイン学校所有の畑が一ブロック存在し、これがクレザンシーの生産構造を特徴づけている。斜面の向きは主に西向きで、一部に南向きの区画も見られる。気候はフランス北部に典型的な退化海洋性気候で、水系はセーヌ=ノルマンディ流域に属し、全長41kmのスュルムラン川が畑の排水を担う。品種構成はピノ・ムニエが圧倒的優位(約65%)を占め、シャルドネ約20%、ピノ・ノワール約15%が続く(CIVCデータ)。エシェル・デ・クリュは白黒ともに83%のオートル・クリュ格付けとなっている。
主要生産者
クレザンシーを語る上で欠かせないのが、リセ・ド・クレザンシー、すなわち地元の農業・ワイン学校である。同校はクレザンシー村内に約3haの畑を所有し(一部はバルジー=シュル=マルヌに所在)、自らシャンパンを醸造・販売している。醸造されたシャンパンはデロームの名で出荷され、レコルタン・マニピュラン(RM)に分類される。代表キュヴェ「ウフラジ(Euphrasie)」はシャルドネとピノ・ムニエをブレンドしたミレジム(2008年ヴィンテージなど)で、教育機関でありながら実践的な醸造技術を継承してきた歴史を物語る一本だ。学校が醸造主体となり、自校ブランドとして瓶詰めまで手がけるケースはシャンパーニュ地方全体を見渡しても珍しく、教育と生産が一体化したクレザンシーならではの体制を象徴する存在となっている。なお、村内の生産者数はDB上7名とされるが、大手メゾンとの契約栽培農家を含めると、実際にブドウを所有・栽培する者の数はさらに多いとみられる。
歴史・由来
村のランドマークは13世紀建造の教会、ノートル=ダム教会で、ロマネスク様式のポルタル(正面扉口)を備える。人口は1968年の837人から緩やかな増加傾向をたどり、2017年には1,230人とピークを迎えた後、2023年時点では1,166人となっている。農業・ワイン学校は長年にわたって地域の醸造教育の拠点として機能しており、座学にとどまらず実際の畑仕事と醸造を一貫して経験できる場として知られる。自校ブランドのシャンパン生産という形で、教育機関でありながら市場に流通する商品を生み出してきた点は、クレザンシーという村の個性を語るうえで欠かせない要素であり、教育と生産が結びついた独自の歴史を今に伝えている。
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