Lointier / ロワンティエは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Crézancyを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Lointier / ロワンティエ

Lointier別名:Jean-Baptiste Lointier

ロワンティエ別名:ジャン・バティスト・ロワンティエ

ロワンティエは、シャンパーニュ地方の西端、エーヌ県クレザンシーで夫妻が営む小さな造り手です。畑は3haのみ、育てるのはピノ・ノワールとピノ・ムニエだけ。有機栽培の畑から区画ごとに仕込み、すべてのキュヴェを単一年で瓶詰めする、指先の届く範囲の造りを貫いています。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Vallée de la Marne Ouest / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエスト
村02650 Crézancy / クレザンシー
所在地15 Rue du Moulinet, 02650 Crézancy (Google Maps)
公式サイト-
SNS@champagne_lointier
設立2016
製造業者種別RM

商品更新情報

特徴・スタイル

ロワンティエが育てるのは、ピノ・ノワールとピノ・ムニエという2つの黒ぶどうだけです。シャルドネを持たないぶん、味わいの中心には赤い果実を思わせる果実味と、ふくよかな厚みが据えられます。 醸造の考え方は、余計なことをしないという一点に尽きます。マロラクティック発酵は行わず、瓶詰めの際に濾過も清澄もかけません。亜硫酸の添加も最小限にとどめ、ぶどうと酵母が残した要素をそのままボトルへ移します。ドサージュもごく控えめなため、甘さに寄りかからない、輪郭のはっきりした辛口に仕上がります。

歴史・ブランドストーリー

ロワンティエのルーツは、ぶどう畑と養蜂を営む一軒の混合農家にあります。現当主ジャン=バティスト・ロワンティエの祖父は、畑仕事のかたわら蜜蜂を育て、その世話に情熱を注いでいました。孫であるジャン=バティストは、この祖父の姿を通じて自然と向き合う仕事の面白さを知ります。 2007年、彼は家系に受け継がれてきたヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエストの畑でぶどう栽培を始めます。とはいえ当初は収穫したぶどうを売り渡す立場で、自らの名を冠したシャンパーニュを世に出すまでには、さらに時間が必要でした。転機は2016年です。妻エレーヌとともに自家醸造と自社元詰めに踏み切り、同じ年に単一区画のピノ・ノワールから初のミレジメを仕込みました。ぶどうを育てる人から、自分のシャンパーニュを語れる造り手へ。ロワンティエという名前が世に出たのは、この年からです。 夫妻はいまも養蜂を続けており、ボトルのラベルには蜜蜂が描かれています。それは自然の営みへの敬意であると同時に、すべての始まりとなった祖父へのオマージュでもあります。

詳細

ロワンティエは、自分たちで育てたぶどうだけを自分たちの手でシャンパーニュに仕立てるレコルタン・マニピュラン(RM)です。ジャン=バティストとエレーヌのロワンティエ夫妻が営む家族経営で、栽培から醸造、瓶詰め、出荷までのすべての工程を二人の手で担っています。

畑は、シャンパーニュ地方の西の外れ、エーヌ県のクレザンシーに広がっています。パリ寄りに位置するこの一帯はヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエストと呼ばれ、マルヌ川の流れに沿って緩やかな斜面が続く地区です。栽培規模は3haと小さく、夫妻が自分たちの足で畑のすみずみまで見て回れる広さに保たれています。

土壌は褐色の石灰質に粘土が混じる構成で、水分を保ちやすく、ぶどうにふくらみのある果実味をもたらします。この土地の性格に合わせて、ロワンティエが植えているのはピノ・ノワールとピノ・ムニエの2品種のみです。とりわけムニエはこの地区が古くから得意としてきた品種で、ロワンティエの畑にも樹齢を重ねた古木が残されています。

栽培では除草剤も殺虫剤も使わず、有機栽培の認証(エコセール/AB)を取得しています。さらに畑は区画ごとに切り分けて管理され、収穫したぶどうも区画単位で別々に仕込まれます。この手法はパーセレールと呼ばれ、区画ごとの個性を混ぜてならすのではなく、その年その場所の表情をそのまま瓶に移すための選択です。畑が3haしかないロワンティエにとって、区画を分けることは1回の仕込み量がさらに小さくなることを意味しますが、土地の違いを味わいとして差し出すには避けて通れない道でもあります。

栽培・生産データ
自社畑面積3ha
栽培品種ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ
環境認証有機栽培認証(エコセール/AB)
樽・アンフォラ熟成11か月
瓶内熟成期間最低22か月(一部は最低3年)
年間ディスゴルジュ本数3,000〜5,000本

醸造方針

収穫は完熟し健全な房だけを選び取る形で行われます。小さな造り手にとって選果は収量を削る作業でもありますが、ロワンティエはここを譲らず、傷んだ果実を持ち込まないことを出発点にしています。設備は納屋を改装した程度の慎ましいセラーに、樽とアンフォラが数点と最低限の道具が並ぶだけで、大がかりな機械に頼らない造りが選ばれています。

発酵と熟成の器として使われるのが、中古の小樽(バリック)とアンフォラです。樽の一部には自社で所有する山林から切り出した木材が使われており、畑だけでなく容器の原料までも自分たちの土地でまかなうという珍しい取り組みが行われています。アンフォラは素焼きの壺を用いた熟成容器で、木の香りを与えずにゆるやかな酸素供給だけを行えるため、樽で寝かせた部分と組み合わせると果実の輪郭を残したまま質感を磨くことができます。樽・アンフォラでの熟成はおよそ11か月に及びます。

瓶詰めにあたっては、マロラクティック発酵を行わず、濾過も清澄もかけません。亜硫酸の添加も必要最小限にとどめられ、キュヴェによっては極端に少ない量しか使われません。瓶内熟成は短いものでも22か月、長いものでは3年以上を確保します。年間に澱抜きされる本数は3,000〜5,000本規模で、すべてのキュヴェが単一年のぶどうから区画ごとに仕込まれるため、同じ名前のボトルでも年ごとに表情が変わります。

蜜蜂とともにあるぶどう栽培

ロワンティエを語るうえで欠かせないのが、ぶどうと並んで手をかけられている蜜蜂の存在です。祖父の代から続く養蜂は夫妻に受け継がれ、いまも畑仕事と並行して営まれています。除草剤や殺虫剤を使わない栽培は、この蜜蜂たちが暮らす環境を守ることと分かちがたく結びついています。

キュヴェの名前にもその世界観が反映されています。たとえば古木のムニエから造られるキュヴェには、体毛の様子がピノ・ムニエの葉を思わせる蜂の亜種の名が与えられています。ラベルに描かれた蜜蜂とあわせて、ロワンティエというメゾンが何を大切にしているのかが、ボトルを手に取った瞬間に伝わる仕掛けになっています。

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