Cormicy / コルミシー

コルミシーは、シャンパーニュ319村の中で最北端に位置する、ほかに代えがたい一村です。オートル・クリュ格付けながら、北限ならではの引き締まった酸とエレガンスが光るピノ・ノワール主体のブレンドは、一度味わうと忘れられない個性を放ちます。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Reims
郵便番号 : 51220
面積 : 31.74 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Concevreux, Berry-au-Bac, Condé-sur-Suippe, Bouvancourt, Pontavert, Roucy, Bouffignereux, Aguilcourt, Cauroy-lès-Hermonville, Berméricourt,

「Cormicy」のぶどう畑

テロワールMontagne de Reims
- Massif de Saint-Thierry
格付け83% Autre Cru [?]
栽培面積56.8 ha
- Chardonnay12.8 ha (22.5%)
- Pinot Noir24.4 ha (43%)
- Pinot Meunier19.6 ha (34.5%)
- その他0 ha (0%)

特徴

コルミシーではピノ・ノワールが畑の4割超を占め、ピノ・ムニエ、シャルドネが続く構成から、花の香りをまとった繊細でエレガントなブーケのシャンパーニュが生まれます。北限の冷涼な気候が酸をきりりと残すため、骨格はしなやかでありながら輪郭がはっきりとした味わいに仕上がるのが特徴です。赤ワイン用としての素材品質も評価されており、フルーティーな果実味はロゼ・ド・セニエにも生かされています。食前酒として軽やかに楽しむのはもちろん、繊細な白身魚料理や鶏肉料理と合わせれば、その透明感のある酸がより際立ちます。シャンパーニュ最北の畑が育む、どこか凛とした一本を探している方にこそ試してほしい味わいです。

テロワール

コルミシーは、モンターニュ・ド・ランス地区マッシフ・ド・サン・ティエリーに属し、グランド・モンターニュ(197m)とプティ・モンターニュ(184m)という二つの丘に挟まれた南斜面の中腹にブドウ畑を広げています。両峰の間を「ピソテ」と呼ばれる小谷が走り、畑は表層の砂質土壌とその下の石灰岩ベースという二層構造を持ちます。この構成が水はけと適度な保水力を両立させ、ブドウにフルーティーなアロマと豊かなフレッシュ感を授けます。北緯49°22′以北という北限の立地ゆえに生育期間は短く、年間降雨は均一で冬は厳しく冷え込みますが、その分糖度の上昇が穏やかに進み、酸を保ったまま熟す独特のリズムが生まれます。隣接するコロワ=レ=エルモンヴィルなど同地区の村々と土壌構成は近いものの、最北端という気候条件がコルミシーのブドウだけが持つ引き締まった骨格を形づくっています。

詳細

コルミシーは、ランス中心部から北北西へ約17km、モンターニュ・ド・ランス地区の中でもマッシフ・ド・サン・ティエリーと呼ばれるエリアに属する村です。北緯49°22′以北という立地は、シャンパーニュ319村の中で最も北に位置し、最も南に位置するコート・デ・バールの村とは緯度にしておよそ1.5度もの開きがあります。コミューン面積は31.74km²と広く、2017年には隣接するGernicourtと合併して新たな行政区となりました。ブドウ畑は村の南側、D530道路の西方に広がる比較的平坦で緩やかな傾斜地に位置し、南南東の隣村であるコロワ=レ=エルモンヴィルとは地形・土壌の連続性を持っています。

地質的には、表層の砂質土壌の下に石灰岩ベースが広がる二層構造を持ち、これがワインにフルーティーなアロマと豊かなフレッシュ感をもたらします。畑はグランド・モンターニュ(197m)とプティ・モンターニュ(184m)という二つの丘陵に挟まれた南斜面中腹に位置し、標高は49mから197mまで幅があります。両山の間を縫うように「ピソテ」と呼ばれる小谷が走り、日照と風の通り道をつくり出しています。気候区分はCfb(温帯夏涼型・修正海洋性)に分類され、最北端という立地ゆえに生育期間は短め、日照量は控えめで、冬は氷点に近い寒さとなります。こうした冷涼な条件が、酸のキレを保ったまま穏やかに熟すコルミシーらしいブドウを育てています。

主要な生産者

ブーラール・ボカールはヴィニュロン・アンデパンダンに加盟するレコルタン・マニピュランで、コルミシーとエルモンヴィルなどに計8haの畑を所有します。看板キュヴェは、トレペイル産老木の100%シャルドネで仕込む「Vieilles Vignes」と、コルミシー産の老木をオーク樽で醸造する「Cuvée Mélanie」で、いずれも村の土壌特性を色濃く映した造りとして知られています。

ボードヴァンはMichel Baudvin氏が手がける生産者で、シャルドネ60%・ピノ・ノワール30%・ピノ・ムニエ10%でアサンブラージュするヴィンテージ「Cuvée Audrey」と、オーク醸造の「Rosé Boisé」を擁します。3品種の比率にこだわった構成は、コルミシーらしい繊細さと果実味のバランスを意識した造りといえます。

このほか、1974年設立のコルミシー協同組合(Coopérative Vinicole Cormicy)が地域の生産を支える存在として現在まで続いています。

歴史・由来

コルミシーがワイン産地として記録に登場するのは8世紀以前にさかのぼります。ランス大司教ヒンクマルが845年にコルミシーのワインに言及した記録が残り、860年のラン司教の記録でも、Chaumuzy、Maillyと並ぶ主要産地として名が挙げられています。村名はラテン語で「Culmiciacum」あるいは「Calmacianus」と記され、聖レミの時代(437〜533年)の宗教文書にすでにその名が見られます。696年には聖シール保護下の教会が設置され、中世にはランス大司教区に属し、司教の夏の別邸を兼ねた修道院プリウレが置かれていました。歴史家フロドアル(894〜966年)がコルミシー司祭を務め、『ランス教会史』を著したことでも知られています。マッシフ・ド・サン・ティエリーのワインは12世紀、エルモンヴィル市場とコルミシー市場を通じて各地に輸出されるほどの名声を得ていました。20世紀に入るとフィロキセラの被害、第一次世界大戦によるSapigneul・La Neuvilleの破壊、1930年代の恐慌、第二次世界大戦と苦難が続きましたが、1950年代以降に協同組合の設立が相次ぎ、1974年のコルミシー協同組合設立を経て、現在ではマッシフ・ド・サン・ティエリー全体で890haの畑が受け継がれています。

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「Cormicy」を拠点とするシャンパン銘柄

参考情報