Barbonne-Fayel / バルボンヌ=ファイエル

バルボンヌ=ファイエルは、コート・ド・セザンヌ12村の中で最大の栽培面積を誇る村。格付けはオートル・クリュながら、温暖な気候が育む果実味豊かなシャルドネは大手メゾンのブレンド素材として重宝され、単一村キュヴェの評価も高まっています。一度味わえば、その丸みある果実味に納得するはずです。

基本情報

地域圏(Région)Grand Est
県(Département)Marne
区(Arrondissement)Épernay
郵便番号 : 51120
面積 : 24.35 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Saudoy, Fontaine-Denis-Nuisy, Villeneuve-Saint-Vistre-et-Villevotte, Saint-Quentin-le-Verger, Queudes, Le Meix-Saint-Epoing,

「Barbonne-Fayel」のぶどう畑

テロワールCôte de Sézanne
格付け blanc:87%,noir:85% Autre Cru [?]
栽培面積265 ha
- Chardonnay188.2 ha (71%)
- Pinot Noir74 ha (27.9%)
- Pinot Meunier2.6 ha (1%)
- その他0.2 ha (0.1%)

特徴

主要品種はシャルドネ(約71%)で、ピノ・ノワール(約28%)が続く。バルボンヌ=ファイエルのシャルドネは、コート・デ・ブラン中心部のようなシャープな酸ではなく、桃やアプリコット、青リンゴを思わせる丸みのある果実味が主役。ノン・ヴィンテージのブレンドに厚みとふくよかさを加える名脇役として大手メゾンに重宝される一方、単一村・単一区画のブラン・ド・ブランやブラン・ド・ノワールも増えつつある。まずはシンプルな前菜や白身魚と合わせ、果実の柔らかさを楽しみたい一本です。

テロワール

バルボンヌ=ファイエルのブドウ畑は、村の西側、森の縁と県道D951沿いの南部にかけて緩やかな斜面に広がる。傾斜は東〜南向きの区画が中心で、十分な日照量がシャルドネの完熟を後押しする。土壌はチョーク・石灰岩・粘土の混合で構成され、コート・デ・ブラン中心部のような純白チョーク主体ではないものの、水はけの良さとミネラル感の土台は確かに備わっている。気候面ではモンターニュ・ド・ランスやコート・デ・ブラン北部と比べて温暖な大陸性気候で、ブドウの成熟が早く進む傾向にある。標高は約115mとコート・ド・セザンヌの中でも穏やかな部類に入り、急峻な斜面によるストレスよりも、なだらかな地形と温暖さがもたらす安定した完熟がこの村らしさを形づくる。こうした条件の組み合わせが、張りのある酸よりも丸みと果実味を感じさせるシャルドネを育んでいる。

詳細

バルボンヌ=ファイエルは、コート・ド・セザンヌ南部に位置する村で、セザンヌの中心市街地から南へ約7kmの場所にある。セザンネ地区を構成する12村の中でも栽培面積は最大規模を誇り、地区の中核的な存在として知られる。北側でソドワと、南側でフォンテーヌ=ドニ=ニュイジーと境を接し、行政上はマルヌ県エペルネ郡セザンヌ=ブリ・エ・シャンパーニュ区に属する。コミューン全体の面積は2435haに及ぶが、その大半は農地・森林が占め、住民はおよそ480〜500人ほどの小さな村だ。住民は「バルボンノ」「バルボンノット」と呼ばれる。

地理とテロワール

ブドウ畑は村の西側、森の縁と県道D951沿いの南部にかけて緩やかな斜面に展開し、東〜南向きの区画が中心となる。標高は約115mで、コート・ド・セザンヌの中でも比較的穏やかな地形に区画が並ぶ。土壌はチョーク・石灰岩・粘土が混ざり合い、コート・デ・ブラン中心部ほどの純白チョーク比率はないものの、水はけの良さは保たれミネラル感の土台となっている。気候はモンターニュ・ド・ランスやコート・デ・ブラン北部と比べて温暖な大陸性気候で、ブドウの成熟が早く進みやすい。この穏やかな地形と温暖さの組み合わせが、果実味豊かで丸みのあるシャルドネを育む土台となっている。栽培面積はシャルドネが約188.2ha、ピノ・ノワールが約74haを占め、シャルドネが圧倒的優位を占める村である。

主要生産者

G.リショームは、ソシエテ・ド・レコルタン(SR)として村内に約11haを所有し、その大半をバルボンヌ=ファイエル内に構える生産者。年産は約5万本規模で、100%シャルドネのヴィンテージに加え、創業70周年を記念したシャルドネとピノ・ノワールのブレンド「70」、樽熟成シャルドネの「Fût de Chêne」など複数のキュヴェを手がける。村の中でも比較的規模の大きい造り手として知られる。

ピエール・ロネは、レコルタン・マニピュラン(RM)として14haを所有し、畑はセザンネ地区のバルボンヌ=ファイエル・ブロワとバルセカネ地区に分散する。ピノ・ノワールを約51.5%、シャルドネを約46%、ピノ・ムニエを約2.5%植えるバランス型の畑構成で、ブラン・ド・ブラン、通常ブレンド、ロゼ・ド・セニエ「Rubis」の3種のヴィンテージを「Champavigne」のブランド名でリリースしている。

  • M・マルクー — 同じマルクー姓を名乗る生産者は村内に複数存在し、その一角を担う一族の造り手。一族のひとつであるミシェル・マルクー(Marcoult Michel)はレコルタン・マニピュランとして約9.5haを所有し、単一区画ごとにオーク樽で仕込むヴィンテージシリーズで知られる。

歴史と背景

コート・ド・セザンヌは歴史的にコート・デ・ブランの延長として捉えられてきたが、評価面では本家に一歩譲り、格付けも「オートル・クリュ」にとどまる。バルボンヌ=ファイエルは1997年時点で253haの栽培面積を有し、2013年のCIVC集計では265.2haまで拡大するなど、地区を牽引する存在として歩みを続けてきた。近年はコート・ド・セザンヌ産シャルドネの質の高さに改めて注目が集まり、地元の生産者やメゾンがこのテロワールの個性を積極的に発信している。単一村・単一区画によるキュヴェの生産も徐々に増えており、村外の生産者がこの地のピノ・ノワールに着目し、自社キュヴェの原料として単一区画を仕立てる例も見られる。長らくコート・デ・ブランの陰に隠れがちだった村が、独自のテロワールを武器に静かに存在感を高めている。

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「Barbonne-Fayel」を拠点とするシャンパン銘柄

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